海山の創作ノート

工房T 海山の書、印、絵、版画、工作、etc.日々の暮らしの中で出来た作品を紹介します。 さて、今日は何を作るかな。

No.1691 「冬ごもり…」その2

2020-01-10 | 


「冬ごもり…」その2

もう一句?がこれ。

句じゃないけれど、目の前の風景。

自分の言葉だから自由だ。

今書いている作業台の上のボウルの中で、昨年夏に生まれたメダカの子供達が暮らしている。

冬の間は底の方でじっとしている。

ここにも、小さな冬ごもりがある。

「る」がかわいい。

(半紙、墨)

No.1690 「冬ごもり…」その1

2020-01-10 | 




「冬ごもり…」

毎日新聞、今日の朝刊「季語刻々」から、松尾芭蕉の句。

「冬ごもりまた寄りそはんこの柱」

いくら暖かいとはいえ、やはり冬だから、ほぼ家の中にいるわけだし、気分はよく分かる。

ましてや江戸時代、「冬ごもり」という語はぴったりなのだろう。

僕もほぼ家の中でこもっている。

柱の代わりに、タンスだったり、壁だったりしているが、似たようなものだ。

昨日は久しぶりに、外で作業。

外で書いた半紙等や道具類を置きっぱなしだったのに、特に異常なし。

穏やかなものだ。

それをよいことに、またそのまま揮毫する。

この半紙は、「白連」という中国の半紙。(写真の聯は本画箋紙の切れ端)

学生時代にこの紙で臨書を繰り返していた。

整理していたら出てきたので使ってみた。

つまり、45年も前の紙だが、しっかり枯れて案外書きやすい。

ただ、筆はイチジクの切り口に墨を塗ったそのまま。ガチコチのバサバサなやつ。

墨を入れに至っては、セメントが入っていたもの。

最近は頓着なくなってきた。それはそれで面白い。

この句を4枚書いて、それからもう一句。

これで、今日の外での書はおしまい。

だいたい午前中の一仕事で、その日はやめておく。

無理はしない。電池がきれる。

あとは、いつもの所で柱に寄りそって日向ぼっこしながら、ゆっくりだよ。

No.1689 版画「丘に立つ」その3

2020-01-10 | 版画


版画「丘に立つ」その3

「丘に立つ」は、まだまだ満足ではないけれど、こんな感じにしたかったのです。

あと少し手を入れようと思います。

でも、イメージの基本形はできました。

実験は続きます。

(プレス紙版 半紙大、三版一色)