先週末、天気がよかったので、歩いて六本木ヒルズへ。
『東京ベルリン・ベルリン東京』展を見る。
呼応する芸術を通して二都市の変容をたどった大掛かりな展示で
見ごたえ十分、見るのに優に2時間はかかったけれど、
「懐かしい」という以上の感慨はもうもてなくなっている。
ドイツ狂いだったころ、ベルリンは憧れの都だった。
けれど1920年代のキャバレエめぐりをするうちに、
いつしかロシア・アヴァンギャルドと革命に興味はスライド。
そのうちリヒャルト・ゾルゲに出会って魔都上海に遊び、
あやうく満州まで行きそうになったが中国には入り込めず
ルビャンカにひき返し、うれし恥ずかしКГБの虜となったが最後。
こうなると文化・芸術より政治のほうがガゼン面白く、
勧誘を断りきれずにとっていた朝・毎・読に読みふけり、
そうこうするうちベルリンの壁は崩壊。
行きたかったベルリンには二度と再び戻れなくなったのだっけ。
東西の壁を見るかわりに、南北の壁DMZを見ることになろうとは、
ドイツ狂時代には思いもしなかった。
興味の連鎖は予測不能の旅であり、実に実に面白い!
同展でも、今の自分に最も共鳴しうると感じたのは、
日本人画家(なのか?)今和次郎の『モデルノロジオ(考現学)』。
昭和初期の銀座探索マップや「某家庭所有全品調べ」、
「四畳半の借間(彼女はオフィスガール)」などなど、
観察をイラストに落としこんでいく手法やら、
一見どうでもいいことを手間暇かけてやり極めるマニア気質は、
とても他人事とは思えんぞ!!
『東京ベルリン・ベルリン東京』展を見る。
呼応する芸術を通して二都市の変容をたどった大掛かりな展示で
見ごたえ十分、見るのに優に2時間はかかったけれど、
「懐かしい」という以上の感慨はもうもてなくなっている。
ドイツ狂いだったころ、ベルリンは憧れの都だった。
けれど1920年代のキャバレエめぐりをするうちに、
いつしかロシア・アヴァンギャルドと革命に興味はスライド。
そのうちリヒャルト・ゾルゲに出会って魔都上海に遊び、
あやうく満州まで行きそうになったが中国には入り込めず
ルビャンカにひき返し、うれし恥ずかしКГБの虜となったが最後。
こうなると文化・芸術より政治のほうがガゼン面白く、
勧誘を断りきれずにとっていた朝・毎・読に読みふけり、
そうこうするうちベルリンの壁は崩壊。
行きたかったベルリンには二度と再び戻れなくなったのだっけ。
東西の壁を見るかわりに、南北の壁DMZを見ることになろうとは、
ドイツ狂時代には思いもしなかった。
興味の連鎖は予測不能の旅であり、実に実に面白い!
同展でも、今の自分に最も共鳴しうると感じたのは、
日本人画家(なのか?)今和次郎の『モデルノロジオ(考現学)』。
昭和初期の銀座探索マップや「某家庭所有全品調べ」、
「四畳半の借間(彼女はオフィスガール)」などなど、
観察をイラストに落としこんでいく手法やら、
一見どうでもいいことを手間暇かけてやり極めるマニア気質は、
とても他人事とは思えんぞ!!