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プロコを訪ねて宮ノ下

2005-06-13 | プロコ日記裏話
過日、S先生、Uさんと共に箱根宮ノ下へ行く。
なぜ宮ノ下かといえば、プロコフィエフが訪日した折の
1918年7月28日、この地を訪ねているからだ。

とはいえ、彼の足跡などどこにもない。
そもそもプロコは作曲依頼してきた徳川伯爵に会うために
宮ノ下に赴いたのだが、足跡の手がかりとなる日記には
「洒落たホテルがある」とか「近辺をバスでまわった」
ぐらいのことしか書かれていない。
この天才作曲家の日記は、自己の存在確認みたいなものなので
紀行文的な描写を期待してもムダなのである。

「洒落たホテル」とは明治11年創業の富士屋ホテルのことであろう。
確かにこのクラシックホテル、外国人御用達だった往時の面影を残し、
その和洋折衷の建築美は見るに値する。

資料室に向かう途中、バーを見せていただく。おお!……
そこには上海・和平飯店のバーを思わせる異空間が広がっていた。

「きっとプロコフィエフもここでお酒を飲みましたね~!
写真撮りましょうよ、写真!」
と無邪気にバーカウンターでキメキメポーズをとるS先生。

あの~。プロコは日帰りしてて、
ホテルには泊まってないんですけどー。
「あら、そーなの!?」
そーなの、って、一緒に日記訳したじゃないすかー。
「でも絶対ここに来ましたよっ!」
は、はー。それより徳川さんはどこに住んでいたんでしょう?
「トクガワ? あら、そうだったわ」

結局、ただ箱根観光して帰ってきただけであった。

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