東京では生のニシンを見た記憶がないのだが、さすが北海道!
ただいまスーパーにはプリプリの生ニシンが出回っております。
十勝産ビーツもあることだし、一度つくってみたかった
ロシアのサラダ「毛皮のコートを着たニシン」に初トライ。
まずはニシンを塩&砂糖漬けにして冷蔵庫で寝かせます。
皮をはがし骨を抜いて、一部はおつまみ用に。
もちろんウォッカとともに!
「毛皮のコートを着たニシン」(セリョートカ・ポッド・シューボイ)
という洒落たネーミングは、ニシンの上に野菜を重ねていき
最後に鮮やかな赤紫のビーツをまとわせることから。
カットすると断面がケーキのようで、見ても楽しめる一品。
今回はお皿が大きすぎて断面が浅くなってしまい
よく見えてませんが、要は野菜のミルフィーユのような感じ。
下からジャガイモ、ニシンと玉ネギ、リンゴ、ジャガイモ、
ニンジン、ビーツ、卵の順に重ね押し。
本当はこのくらいの厚みがほしかった!
モスクワの声楽家ヴェーラさん宅でいただいたシューバ。
お茶の時間にケーキ皿にサラダとは!
手づくりではなく、スーパーのお惣菜コーナーで購入したもの。
左上に見える黒い容器に入ってました。
つくるにあたっていくつかロシア語の動画レシピを見てみたところ…
①具材には味つけせず、一品重ねるたびにマヨネーズソースを塗りたくる
②あらかじめ具材をマヨネーズソースであえておいて、重ねていく
③具材に応じて味つけしたり、しないでマヨがけするなど①と②の混合
…と具材の味つけと重ね方は人それぞれ。
①は豪快で簡単だけど、マヨまみれになってコワいし、
②はビーツの鮮やかさが損なわれてしまうので、結局③を選択。
ビーツだけお酢と塩胡椒であえ、リンゴ以外のほかの具材は
マヨネーズと自家製ヨーグルトのソースであえてみました。
完成したら冷蔵庫にしばらく寝かせておくと味がなじみます。
★おすすめ参考サイト
ピェルヴィ・カナル(ロシア第1チャンネル)の「おいしいアドバイス」
5分くらいでちゃっちゃと調理手順を見せるロシア版「きょうの料理」。
この男性料理家さんは上記の②のパターン。とにかく手早い!
ニシンの尻尾を両手にもってぴりぴりと裂いていく技はぜひ真似てみたい!
料理人イリヤ・ラゼルソンの法則
このおじさん面白すぎ!野菜の皮むきもニシンのさばき方もかなり雑だし、
洗った調理器具はぶんぶん振りまわして水切りしちゃう!
はたまた用意したボウルに野菜を入れるのかと思いきや、
むいた皮のほうをポイポイ入れていくという意表をつく展開。
延々24分間しゃべり続けながらリアルタイムで調理しておきながら
「ポイントは3つだけ!」(笑)。ちなみに3つのポイントとは
1、玉ネギは酢にひたせ
2、ジャガイモを最初に敷け
3、КСЛЯКМСЯ(ジャガイモ、ニシン、玉ネギ、リンゴ、
ジャガイモ、ニンジン、ビーツ、ゆで卵)の順に重ねよ
(ハイ、これを真似しました!)
両者に共通するのは「リンゴを入れる」ことへのこだわりと、
チーズおろし器タイプのフードカッターで
野菜もリンゴもゆで卵までもシャカシャカと切っていくこと。
それと、ほかのサイトでもそうでしたが、型を使わず
平皿に直接具材を重ねていき、トップは必ずしもビーツではないこと。
要は好きなシューバ(毛皮のコート)を好きに着せればよいようですが、
やっぱりこのレシピ名には貴婦人のようなビーツレッドのコートが似合います!
今まで蓄えた知識と経験をどんどん実地に行い、毎日を満喫しているのがよくわかります。
先日の撮影では、モデルの女の子がウクライナの16才、ロシアの20才、ポーランドの19才の子たちでした。
彼女たちはそれぞれ一人で飛行機に乗り、訳もわからないアジア人が「あ~だ、こ~だ」いうオーディションに出てふるいにかけられ、本番を迎えます。
20カット近く撮る中、デザイナー本人はもちろん、カメラマン、スタイリスト、ヘアメイクともこの時にすべてをかけてきますから、その緊張感は並大抵のものではないでしょう。
もし、以前のようにお近くにいらっしゃいましたら、ぜひとも半日だけでもスタジオで通訳がてら彼女たちの緊張を和らげてもらいたいところでした。
今は台湾、中国での需要が多いらしく、そちらの仕事を終えてまっすぐオーディション会場に来たという子たちもだいぶいました。ロシアあたりからだとお金のない子は船で日本に来る子もいるそうです。
若くして自分で稼ぐべく、たくましく世界を巡る彼女たちに心から声援を送りたいと思います。
モデルの女の子たち、自立していて逞しいですね。
日本での経験が彼女たちのキャリアになって、大きく羽ばたいていくよう応援したいです。
こちらはファッションとは無縁の世界。被写体はもっぱら「馬」です(笑)。
ばんえい競馬に張り付きで取材します!