大層遅ればせながのギンナン報告。11月に数度、恒例のギンナン拾い。
でも今年はいつもと勝手が違った。
例年大量にギンナンが落ちてる場所にひとつも落ちていないのだ。
そういえば一時期、公園のこの一角に囲いが張り巡らされ、
長々と工事をしていたことがある。
どうやら東京五輪招致に向けての工事だったらしく、
かつての選手宿舎が保存されている周辺が見栄えよく整備され、
ついでにイチョウの枝も刈り込まれてしまったようなのである。
地元市民の楽しみを奪うとは、まったく余計なことを!
というわけで、今年は園内のギンナンの絶対量が減り、
それをめぐって知らぬまに争奪戦が繰り広げられていたらしく
小粒のおこぼれしか残っていなかった。とほほ。
ところでよく「ギンナンは処理が大変でしょう?」と聞かれるが、
慣れてしまえば簡単です。使い捨てビニール手袋をはめて、
ギンナンを入れたビニール袋の中に手をつっこんで
一個一個むにゅむにゅつぶし、種を取り出し、洗面器にポン。
臭いがきついのでここまでの作業はベランダで。
このあと台所の流しでザルにあけて一気にもみ洗い。
残っている皮がなくなるまで何度でもすすぎ、
きれいになったらお日様の下に並べて数日干す。
すると、このような状態になります。
さらに「ギンナンは殻をむくのが面倒でしょ」とも言われるが、
使い古しの封筒に20粒くらい入れて、電子レンジにかければ簡単。
ポンポンとはぜる音が立て続けに鳴り終わったころ、止めます。
だいたい50秒くらい。これで半分以上は殻と甘皮が自然にとれてます。
全部の殻が割れるまで電子レンジにかけてると石のように固くなるので、
早めに取り出したほうが無難。
殻が割れていないものも、この段階なら歯で割れます。
ところが!世の中にはギンナンを歯で割れない人というのがいて、
見ているとどの歯をどの角度でギンナンに当てどう力を入れていいのか
という按配がまったくわからないようなのだ。
しかもその人は巨漢だったので、大いに笑えた。
そこで思い出すのが、昔読んだサイバネティクスの本。
人間は経験から体得した微妙なさじ加減でいとも簡単に物を操るが、
それとまったく同じことを機械にさせようと思ったらいかに大変か。
このさじ加減、「制御」の能力こそが機械と人間を隔てるものだという。
1個1個大きさも状態も違うギンナンを、目で見て指で触って
瞬時にして適所を悟って歯をあて、殻を割り甘皮を破り、
それでいて中味をつぶすことのない程度の圧力をかける。
この一連の作業をさらりと一秒でこなせる人間の精度の高さに
我知らず酔いしれながら、今日もギンナンをむくのであった。
でも今年はいつもと勝手が違った。
例年大量にギンナンが落ちてる場所にひとつも落ちていないのだ。
そういえば一時期、公園のこの一角に囲いが張り巡らされ、
長々と工事をしていたことがある。
どうやら東京五輪招致に向けての工事だったらしく、
かつての選手宿舎が保存されている周辺が見栄えよく整備され、
ついでにイチョウの枝も刈り込まれてしまったようなのである。
地元市民の楽しみを奪うとは、まったく余計なことを!
というわけで、今年は園内のギンナンの絶対量が減り、
それをめぐって知らぬまに争奪戦が繰り広げられていたらしく
小粒のおこぼれしか残っていなかった。とほほ。
ところでよく「ギンナンは処理が大変でしょう?」と聞かれるが、
慣れてしまえば簡単です。使い捨てビニール手袋をはめて、
ギンナンを入れたビニール袋の中に手をつっこんで
一個一個むにゅむにゅつぶし、種を取り出し、洗面器にポン。
臭いがきついのでここまでの作業はベランダで。
このあと台所の流しでザルにあけて一気にもみ洗い。
残っている皮がなくなるまで何度でもすすぎ、
きれいになったらお日様の下に並べて数日干す。
すると、このような状態になります。
さらに「ギンナンは殻をむくのが面倒でしょ」とも言われるが、
使い古しの封筒に20粒くらい入れて、電子レンジにかければ簡単。
ポンポンとはぜる音が立て続けに鳴り終わったころ、止めます。
だいたい50秒くらい。これで半分以上は殻と甘皮が自然にとれてます。
全部の殻が割れるまで電子レンジにかけてると石のように固くなるので、
早めに取り出したほうが無難。
殻が割れていないものも、この段階なら歯で割れます。
ところが!世の中にはギンナンを歯で割れない人というのがいて、
見ているとどの歯をどの角度でギンナンに当てどう力を入れていいのか
という按配がまったくわからないようなのだ。
しかもその人は巨漢だったので、大いに笑えた。
そこで思い出すのが、昔読んだサイバネティクスの本。
人間は経験から体得した微妙なさじ加減でいとも簡単に物を操るが、
それとまったく同じことを機械にさせようと思ったらいかに大変か。
このさじ加減、「制御」の能力こそが機械と人間を隔てるものだという。
1個1個大きさも状態も違うギンナンを、目で見て指で触って
瞬時にして適所を悟って歯をあて、殻を割り甘皮を破り、
それでいて中味をつぶすことのない程度の圧力をかける。
この一連の作業をさらりと一秒でこなせる人間の精度の高さに
我知らず酔いしれながら、今日もギンナンをむくのであった。
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