水路閣は琵琶湖疎水という、琵琶湖と京都の間に立ちはだかる山々を抜き、流れる長大な運河に
しつらえられた水道橋です。明治14年当時、京都の水脈はもっぱら地下水か、北方の山々に流れ
を発する川しかなかった。しかし山をいくつか越えれば、日本最大の湖・琵琶湖がある。水路閣が
南禅寺の境内を通るにあたって、純和風で古式ゆかしい南禅寺の境内に、近代的な建造物では
違和感があろということで、反対運動ものもあったようだ。しかし、今と違って政府の力が絶対的な
明治の世の中なのであり、ウムを言わせず断行したとも考えられます。いまでは水路閣は、南禅
寺の境内にすっかり溶け込んでいて、なくてはならない存在なのは間違ありません。
PENTAX K-5 ”雅”+smc PENTAX-DA 18-135mmF3.5-5.6 ED AL[IF] DC WRで撮った。