瀬戸際の暇人

今年も偶に更新します(汗)

信濃への旅その1

2006年02月04日 22時22分22秒 | 旅の覚書
そんな訳で2/1~2/3までの旅の記録をざざぁっと…。




東京発長野行新幹線『あさま』に乗って行くんで、東京駅にて待合わせをする事に。
さて、では東京駅の何処で待合わせるのが良いか??
普段から旅慣れてる母に聞いてみた。

「新幹線乗場改札で待合わせれば良い。あそこは1つしかないから。」

「え?1つしかないのか??」と疑問に思わなくもなかったんすが、他に良い待合わせ場所知らんかったんでそこに決定となりました。


当日朝、改札にて――

…何か横に『新幹線改札口』とか書いてあるんすけど。

が在るって事はひょっとしてとか西とかとかも在ったりするんじゃないかと焦る。
通り過がりの駅員さんを捉まえて聞く。

「ええ、後中央口が在りますよ」と朗らかに。

ダッシュして中央に…呼出アナウンスも頼む。
その間際に友人が走って来ました……良かった。
中央と南なら、中央口で待ってた方が確実なんじゃないかと移動して来たらしい。
類は友を呼ぶとは言いますが、この時ばかりはお互い似た思考してて良かったなと安堵しましたですよ。
実は私とこの友人は未だに携帯持っとりません。
「何でそこまで意地張るか?」と他友人連や家族から言われなくもないんすが…だって携帯すんのがめんどいんだもん。
そんな訳でスリル有る待合わせっつうのは何時もの事だったり…けど懲りずに続ける。(苦笑)


まぁ兎に角は無事会えて良かったっつう訳で新幹線に乗込む。
雪国行くんで何処から雪景色が始まるか期待しながら車窓を眺む。
これが中々雪景色に変らないんだな~。
終点間際の『軽井沢駅』にて漸く。
正に川端康成の『雪国』冒頭の如き情景――「トンネルを抜けると雪国であった。」で御座いました。


話ズレますが…名文ですよねー、これ。(←これ言うな)
世界が一瞬にしてがらりと変る…それをたった一行で表現してしまうなんて、流石は文豪と呼ばれるだけありますよねーと…まともに読んでないけど。(苦笑)
前にね、『ロス・チャイルド家の上流マナーブック』なる本に書いてあったんすが(←そんな本何で読んだのかっつう疑問は置いといて)――或る所に目の見えない乞食さんが、「私は目が見えません」と書いた札を首から下げて、どうかお恵み下さいよと街歩いておったそうです。
所が全然、誰もお恵みしてくんない。
それを見ていて心を痛めた某有名詩人さんが、「そんな文じゃ駄目だ」と、新たに自分が文書いて札にして下げさせた。
したらばジャンジャンお恵みが貰える、同情の言葉まで貰えたりした。
「何て書いたのか?」と問うた乞食さんに詩人が一言。

「春は来る。けど、私にはそれは見えない。」

物は言いよだよ~っつう例として、その本では挙げられてた話なんすが。
いや巧い事言うよね、流石一流詩人、大したもんっすよねー。(笑)
「良いもん観させて貰ったぜ」つって、取敢えずおひねり1つ位は投げたくなるかと。
私も何時か人の心をキュンキュン言わせる様な名文を書いてみたいもんです。
そしておひねりガッポガッポ戴きたいものです。
戴いた分でまた旅行でもしよう。
今春キャッチフレーズは「君のハートをキュンキュン言わせたい」で。


んで話を戻して……えーと何処まで話しましたっけ??(汗)

ああそうそう、軽井沢駅まで来まして…でもまた直ぐ雪景色でなくなりました、ちょっぴしがっかり。
長野駅に到着、お天気は雪でなくて雨でした。
そこはかとなく積ってる箇所は無くも無いんですが殆ど期待してた程ではなく。

長野駅でお買い物、駅ビル地下1階におやきが沢山売ってる店在りまして。
そこで林檎と梅シソのおやき昼食用に買いました。
流石はおやき天国『長野県』、数えたら22種類も有りましたよ。
ただ自分が買った店のおやきは温めて売ってはおらず、この点は残念だったかな~と。
日にち前後しますが、おやきは善光寺参道脇に在るお店のが美味しいんじゃないかな~と思った。
駅ビル内の店で売ってるのはあくまで土産用としてで、家帰ってレンジでチンして食べてねーっつう意味だったかもしれんけど。
それとも頼めば温めてくれたのかしら??頼んでみりゃ良かったなー。


買い物終えて長野駅から長野電鉄に乗換え須坂駅へ……行こうとしたんすが~、友人が予め宿に聞いといた発車時刻と実際の発車時刻が違っとりました。
改めて宿に聞く……したらば宿の人、「済みません!1ヵ月前に時刻変ってました!!(焦)」。
予め聞いといた須坂~温泉までのバス時刻も変ってたそうな。
やっぱし人の言う事何でも鵜呑みは良くないねー、自分で調べる様にせねばねーなぞと友人と反省し合ったりしたり。(笑)


さてどうするか?
取敢えずは早くチェックインする為にも先を急ぐ事に。
須坂駅目指してローカル電車でトコトコと。


約30分後、到着。
温泉行バスは丁度行っちゃった所で御座いました…。
仕方ないんでゴージャスにタクシー使って行く事に。


乗ったタクシーの運ちゃんが気さくに色々話しかけて来ました。
っつかタクシーの運ちゃんで無口な人って居るんすかね?
サービスの一環としてお客さんにアレコレ話す事とか全国タクシー連盟(←適当)なんかで決まってんでしょか?
話しかけられるのが嫌な訳じゃないですが…実は人見知りな性質なもんで、あんまお喋りな人相手だと気後れしちゃうんだな~。(汗)
でもお話は色々楽しかったっすよ。
やっぱり長野来たお客さんは雪を期待して来る方が多いらしく、今日なんか「雪じゃなくて雨降ってるじゃん!」と文句言われたりしたよと笑いながら。
「でも若干積ってますよねー、最近降ったんですかー?」と聞いたらば、あれは12月に降った雪が根雪となって溶けずにおるのだと……やっぱ寒い所なのだな~と認識。


駅周辺までは道脇位しか積ってなかった雪ですが、私らが泊る温泉宿は何せ山奥っすから……宿着く頃はこれぞ雪国!!っつう風景が広がっておりました。
冷たい雨もぼた雪に変り、こりゃまた積るだろうな、観光客の自分達は喜ぶが、住んでる人は大変だろうなぁと。


泊る宿は『仙仁温泉 花仙庵』、通称『岩の湯』の名前でかなり人気の有る秘湯です。
や、本当人気が有ってねー、1年も前から予約入れなきゃ中々泊れない。
私らも8ヵ月前に予約入れて漸くっつう話…不景気吹荒れる旅館業界に於いて稀有な存在でないかとね。

「何でそげな人気有るのか?」っつうとですな、先ず売りの温泉が変ってる。
自然の洞窟風呂になってて、中入ると二手に道分れてるんすよ。
左側の道は平坦、右側の道は段々と滝になってる、最奥部までは30m位有るんだそうな。
岩肌露出してるし湯床には砂利敷いてあるしと秘湯の名に恥じぬ野趣溢れた構造。
アチコチから湧出してる温泉は冷泉…温度が33度位しか無い。
んでも洞窟になってるから寒いとは感じない、しかも入った後中々湯冷めせずにポカポカ。
各種婦人病や美肌に効果有りだそうで、実際入浴後はお肌ツルツルになりました。
まぁ此処の宿人気の理由は、温泉人気に頼るだけでなく、料理やサービスの点でも鋭意努力し続けてる事に有るんでないかな~とも思いますが。


着いてタクシーから降りると、すかさずさっと傘差し向けてのお出迎え。
その出迎える人の服装が宮澤賢治チックなコートっつうのがまた細かい演出で。(笑)
上の写真は表玄関暖簾潜った所で写した物です。
干し柿吊るしてありますねー。
館内中至る所に火鉢(←ちゃんと竹炭くべてある)だとか民芸品だとか昔の農具だとか、かと思えばアンティークなイギリス調家具が置かれてまして。
…この辺り、ハウステンボスのホテルヨーロッパにも共通したものが有りますねー。
和洋折衷、モダンな雰囲気なんですよ。
照明はランプなんかで仄かに仄かに。
書斎なんかも在る…しかも2ヶ所も。
図書カードに書いておけば、本貸し出しまでしてくれる。
置いてる本はこうゆう宿ですから、大衆雑誌なんかは全然無くて(笑)、純文学・画集・詩集・百科事典・絵本等々で御座いました、後新聞ね。



…今宵はこれまで。
何だかざざぁっと語る予定がそうでもなくなって来たような…。(汗)
もしも明後日位までで語り切れなかったら今書いてる連載後また何時か何処かで。
その頃には忘れてるんじゃないかって?
まぁ、その時はその時だ。(笑)
コメント (5)
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