秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

奥祖谷秋点描 暮らしの初秋 山里に歩いて

2011年09月14日 | Weblog
思ふこと秋のいのちの果つるまでともに生きるとねがふ我なり

移りゆく祖谷の山にぞ秋来ればわびしき庵に忍びつるかな

秋蟲の遅々にみだれて鳴く音にも月のあかりに流れさるかな



荒れ山に一声鳴きし虫の秋

祖谷山の高嶺を目指せ花すすき

山のべに里人恋し萩の宿

立待の月に焦がれし三嶺かな




「ひとは死を考えるとき、意識するとき、命を深く生きようとする」

傷つき荒れてゆく自然、山を伴侶のように共に歩むとき、深く愛して理解して
深く寄り添い、生を深く生きようとしたい。

生の根底に哲学をもち、自然、山の哲学に溶け込んで生きたい。

薄っぺらな美しい、綺麗、かっこいい自然、山ではなくて奥に隠された美しさ
綺麗、かっこ良さの自然、山であり、お客さん的、物見遊山的な歩きでは
得られない奥に潜んでいる「善なるもの」に帰依し、同化して溶け込み
生の昇華と共感を見届けたいものである。