前略。積雪量はさほどでないのだけど…
※北海道に比べたらの話。
とにもかくにも…毎日《アイスバーン》な祖谷街道。
キラッキラッと路面が、輝いております。
オッサン化した身体で、ハンドルを握る前に、長靴の底で、道路の凍り加減を、確かめる。
嫁さんの機嫌がビミョーに悪い時、旦那が晩御飯を頂きながら、さほど面白くもない
テレビ番組を笑いながら、「これっ見てみ~面白いのしよるわ~」
と嫁さんに話しを振る…そんな感じ。
当の嫁さんは、機嫌が悪い理由は、亭主の存在そのものなので、当然、「ふぅん…?」
とそっけなく、返答する。
ガンバレっ!日本の倦怠期夫婦っ!
夜明けは近いっ!
墓場も 近いっ!
…で、いつも冬になると思い出す出来事が、ある。
ワタシは、免許を取った時、家には車がなかったから、早い話しが、普通、父親の車に乗って
お出かけしながら、ハンドル…アクセス…ブレーキをなんとなく見て、育つのだろうけど?
ワタシは、全く自動車の事は無知で、教習所の先生に、実技講習を受けながら、言われた。
『おまはんは、自動車運転した事?ないんか?』
「馬鹿かっ?オッサンっ!免許とりに、教習所にきとんのに!なんで運転、上手い訳ないだろう~!
ごじゃあ 言うなやっ!この7・3分けっ!」
…とココロで呟き…
真面目に10時10分の位置でハンドルを握り、まっすぐに前を向き、背筋を伸ばし、シートは
目一杯前に寄せ…まるで 何かに取り付かれたように、自動車と一体化しようと…日々励んだ。
……そんなワタシが、免許を取り
……そんなワタシが、自動車に乗り
ガラスが曇れば、中から拭けばいいのに…
もしくは、ヒーターをピンポイントで、点けたらいいのに…
曇るフロントガラスは、
《霧》
と勘違いし…必死で前を向き、
10時10分っ!
ひたすら、必死で
10時10分っ!
ヒーターの存在に気がついたのは、数ヶ月後。
……そして
ある冬の朝。
…とある…雪の日。
どっかーんと
雪が積もっていた。
ヒーターさえ、活用出来なかった女子が、
タイヤのことなど、
ま~~たく 無知で…
いつものように、高知方面に一人で出掛け、バンバン普通に、平坦な道を、走っていた。
もちろんっ!ノーマルタイヤっ!
西祖谷山村の、旧料金所の線で、初めての坂道に差し掛かった。
急に車が、上がらなくなってきた。
『雪で上がらんの?』
アクセスを思いっ切り、踏んでみた。
!!!!!!!!
車は、クルッと回り…
勝手に…方向転換していた。
一人で回転した、ワタシの中古車を抜いて、
…後方から…
真っ赤な新車が ガンガン 上って行ったっ!
ここで、まだ…
タイヤが原因だと、気が付かないまま、
『中古車では、雪道は、無理なんじゃ~今日は出掛けるの、や~めた~!』
と再び、10時10分にハンドルを握りしめ、普通に家に、帰った。
華麗に新車で、ガンガン上がって行った、同級生に数日して、役場で会った。
※ワタシから、公務員の座を奪った因縁対決な女子?
『新車は、すごいなあ~この前、バンバン上がって行ったなあ~!』
と ワタシが、華麗なる女子に、聞いてみた。
女子は、オホホ~とは笑わなかったが、
一言、こう言いながら、過ぎ去った。
『わたしは、スパイクタイヤだからね~』
……
……
なんなん?
それっ?
どしたん…?
タイヤは ひとつじゃないんか…?
それから、数ヶ月して様々な車の 用語を理解し…
一年後の冬。
金欠病は 続き
確か…チェーンをはいた記憶が、ある。
あれから 30年。
お金持ちではないが、
スタッドレスタイヤと、四Wっ!
※祖谷の村人の冬のアタリマエ~
知らないって、平和。
知らないって、つよいっ
今では、片手でテキトーにハンドルを握り、景色ばかり、眺めながら…
小説の前書きを考えながら?
運転している…オッサン化女っ!
祖谷山で暮らすのには、ガソリン代との闘い…
どこに行くのにも、ガソリンっ!
今夜も マイナス5度っ。
星が キレイな夜。
タイヤを藁で包んだ、
《わらっクスタイヤ》誰か、商品化して下さい。
明日もガンバレ ワタシっ!
明日もガンバレ
しもに 行く 村人~♪しもは ぬくいぞ~♪
※北海道に比べたらの話。
とにもかくにも…毎日《アイスバーン》な祖谷街道。
キラッキラッと路面が、輝いております。
オッサン化した身体で、ハンドルを握る前に、長靴の底で、道路の凍り加減を、確かめる。
嫁さんの機嫌がビミョーに悪い時、旦那が晩御飯を頂きながら、さほど面白くもない
テレビ番組を笑いながら、「これっ見てみ~面白いのしよるわ~」
と嫁さんに話しを振る…そんな感じ。
当の嫁さんは、機嫌が悪い理由は、亭主の存在そのものなので、当然、「ふぅん…?」
とそっけなく、返答する。
ガンバレっ!日本の倦怠期夫婦っ!
夜明けは近いっ!
墓場も 近いっ!
…で、いつも冬になると思い出す出来事が、ある。
ワタシは、免許を取った時、家には車がなかったから、早い話しが、普通、父親の車に乗って
お出かけしながら、ハンドル…アクセス…ブレーキをなんとなく見て、育つのだろうけど?
ワタシは、全く自動車の事は無知で、教習所の先生に、実技講習を受けながら、言われた。
『おまはんは、自動車運転した事?ないんか?』
「馬鹿かっ?オッサンっ!免許とりに、教習所にきとんのに!なんで運転、上手い訳ないだろう~!
ごじゃあ 言うなやっ!この7・3分けっ!」
…とココロで呟き…
真面目に10時10分の位置でハンドルを握り、まっすぐに前を向き、背筋を伸ばし、シートは
目一杯前に寄せ…まるで 何かに取り付かれたように、自動車と一体化しようと…日々励んだ。
……そんなワタシが、免許を取り
……そんなワタシが、自動車に乗り
ガラスが曇れば、中から拭けばいいのに…
もしくは、ヒーターをピンポイントで、点けたらいいのに…
曇るフロントガラスは、
《霧》
と勘違いし…必死で前を向き、
10時10分っ!
ひたすら、必死で
10時10分っ!
ヒーターの存在に気がついたのは、数ヶ月後。
……そして
ある冬の朝。
…とある…雪の日。
どっかーんと
雪が積もっていた。
ヒーターさえ、活用出来なかった女子が、
タイヤのことなど、
ま~~たく 無知で…
いつものように、高知方面に一人で出掛け、バンバン普通に、平坦な道を、走っていた。
もちろんっ!ノーマルタイヤっ!
西祖谷山村の、旧料金所の線で、初めての坂道に差し掛かった。
急に車が、上がらなくなってきた。
『雪で上がらんの?』
アクセスを思いっ切り、踏んでみた。
!!!!!!!!
車は、クルッと回り…
勝手に…方向転換していた。
一人で回転した、ワタシの中古車を抜いて、
…後方から…
真っ赤な新車が ガンガン 上って行ったっ!
ここで、まだ…
タイヤが原因だと、気が付かないまま、
『中古車では、雪道は、無理なんじゃ~今日は出掛けるの、や~めた~!』
と再び、10時10分にハンドルを握りしめ、普通に家に、帰った。
華麗に新車で、ガンガン上がって行った、同級生に数日して、役場で会った。
※ワタシから、公務員の座を奪った因縁対決な女子?
『新車は、すごいなあ~この前、バンバン上がって行ったなあ~!』
と ワタシが、華麗なる女子に、聞いてみた。
女子は、オホホ~とは笑わなかったが、
一言、こう言いながら、過ぎ去った。
『わたしは、スパイクタイヤだからね~』
……
……
なんなん?
それっ?
どしたん…?
タイヤは ひとつじゃないんか…?
それから、数ヶ月して様々な車の 用語を理解し…
一年後の冬。
金欠病は 続き
確か…チェーンをはいた記憶が、ある。
あれから 30年。
お金持ちではないが、
スタッドレスタイヤと、四Wっ!
※祖谷の村人の冬のアタリマエ~
知らないって、平和。
知らないって、つよいっ
今では、片手でテキトーにハンドルを握り、景色ばかり、眺めながら…
小説の前書きを考えながら?
運転している…オッサン化女っ!
祖谷山で暮らすのには、ガソリン代との闘い…
どこに行くのにも、ガソリンっ!
今夜も マイナス5度っ。
星が キレイな夜。
タイヤを藁で包んだ、
《わらっクスタイヤ》誰か、商品化して下さい。
明日もガンバレ ワタシっ!
明日もガンバレ
しもに 行く 村人~♪しもは ぬくいぞ~♪