二月をば半ばすぎ来し祖谷のさと春の兆しにさとびとうれし
春時雨ふり来るさとは温もりて雪げの速し高嶺ながめて
ぶなの木や雪間の見えて広ごりしいのち育み木々のよろこび
祖谷のさと寒さ防せぎし孤づつみ温もりありて幼な木そだつ
温もりを運んで来たり春時雨
雪解を広ごりをりて山太し
凍どけや雨の温もる大地かな
冱返ることも短き今日の宵
温もりを押しとどめをり冴え返る
見慣れない子
雪がふっていた、ただただ降っていた
あれ!気がつく、雨になったのかな
薄ら寒い空から、明るい温もりの空
春時雨の音を、いつも聴いていた
いつもひとり、悲しみ喜びのおと
いつもすーと、土に吸い込まれた
いつもぼくは、こころをさがした
いつもぼくは、土を掘り起こした
見慣れない子、問うてみる名前は?
「ぼくは3.11生、セシューム137だよ
自然界にない、生みの親は原発だよ
生んでくれた、人間に孝行するんだ
世界のひとが、ぼくを愛してくれる
幼い子の身体に、入って一生懸命に
60年を働いて、幸せになるんだ」
春時雨の音は、ぼくを愕然とさせた
めまいとどうき、慌てて家に帰った
二歳半の孫の顔、あどけないねがお
春時雨の音を、聴いてぼくは何時か
身をゆだねて、そしていなくなる
人間が同じように、生んだ幼い子の
どちらが未来に、幸せになるのかな
テラオ兄さん写真
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/78/4ed7d7c7cae31c3808b576c4712b3e8f.jpg)
春時雨ふり来るさとは温もりて雪げの速し高嶺ながめて
ぶなの木や雪間の見えて広ごりしいのち育み木々のよろこび
祖谷のさと寒さ防せぎし孤づつみ温もりありて幼な木そだつ
温もりを運んで来たり春時雨
雪解を広ごりをりて山太し
凍どけや雨の温もる大地かな
冱返ることも短き今日の宵
温もりを押しとどめをり冴え返る
見慣れない子
雪がふっていた、ただただ降っていた
あれ!気がつく、雨になったのかな
薄ら寒い空から、明るい温もりの空
春時雨の音を、いつも聴いていた
いつもひとり、悲しみ喜びのおと
いつもすーと、土に吸い込まれた
いつもぼくは、こころをさがした
いつもぼくは、土を掘り起こした
見慣れない子、問うてみる名前は?
「ぼくは3.11生、セシューム137だよ
自然界にない、生みの親は原発だよ
生んでくれた、人間に孝行するんだ
世界のひとが、ぼくを愛してくれる
幼い子の身体に、入って一生懸命に
60年を働いて、幸せになるんだ」
春時雨の音は、ぼくを愕然とさせた
めまいとどうき、慌てて家に帰った
二歳半の孫の顔、あどけないねがお
春時雨の音を、聴いてぼくは何時か
身をゆだねて、そしていなくなる
人間が同じように、生んだ幼い子の
どちらが未来に、幸せになるのかな
テラオ兄さん写真
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