久保のさと春の日差しにかがやくもまだ雪消えぬ三嶺のたかね
ふりつみし星降るさとのみ雪とけ住みけむ翁のうれしき声きく
梅が香を住みけむ庵にふきこめし訪ふて来ませよやさしき春風
九鬼のさと春めきそむる庵とふに主の翁のいまだ帰らず
梅白し峠に座してとき刻む
白梅の咲きし二輪に驚喜せり
鶯やわが訪ふ庵に先駆けす
温もりの兆しは薄し二月かな
ふゆうぶつ
かなしみというよろこびといういかりという
あおいそらにくろくものそらにあめのそらに
わたしがいなくなるとせかいにきえてゆき
わたしがかえるとせかいからあらわれるように
このはのさえずりかかぜのうたごえかしらねど
よるになってもわたしをすてないのはこどく
もはやそらにかえることなくちにもぐることなく
わたしのかえるじかんもなくくうかんもなく
あるがままにただよいてしずかなよるのふゆうぶつ
テラオ兄さん写真 29日朝 7時ごろの祖谷川なごりの雪
ふりつみし星降るさとのみ雪とけ住みけむ翁のうれしき声きく
梅が香を住みけむ庵にふきこめし訪ふて来ませよやさしき春風
九鬼のさと春めきそむる庵とふに主の翁のいまだ帰らず
梅白し峠に座してとき刻む
白梅の咲きし二輪に驚喜せり
鶯やわが訪ふ庵に先駆けす
温もりの兆しは薄し二月かな
ふゆうぶつ
かなしみというよろこびといういかりという
あおいそらにくろくものそらにあめのそらに
わたしがいなくなるとせかいにきえてゆき
わたしがかえるとせかいからあらわれるように
このはのさえずりかかぜのうたごえかしらねど
よるになってもわたしをすてないのはこどく
もはやそらにかえることなくちにもぐることなく
わたしのかえるじかんもなくくうかんもなく
あるがままにただよいてしずかなよるのふゆうぶつ
テラオ兄さん写真 29日朝 7時ごろの祖谷川なごりの雪