広ごりし雪間に雪を積もらせて祖谷の山さと真白にぞ見ゆ
どっと雪ふりける野べにわけ入りて春を探せし老のありけり
凍て返る祖谷の山さと淡雪は椿のはなをつつみ隠しか
浅き春ふたたびみ雪ふり来れば畑の苗は萎へてかなしき
ふきのとう春の寝覚めに顔だすもみ雪ふり来て戸惑ひしかも
凍て返る土に歯向かひ雪間草
下萌や土中の動き聞きしをり
一点に温もりありて草萌ゆる
忍の字を土に収めし蕗のたう
テラオ兄さん写真 庭から眺望を俳句と短歌に詠む
冴返る 寒さがくれた 雪景色
青空にこの雪景色祖谷の里この時ばかりは心も満杯
中津山