ばぶちの仕事しながら司法試験を突破し弁護士になりました

仕事をしながら司法試験に合格したばぶち(babuchi)の試験勉強記録+その後です。

新問題研究 要件事実

2014年11月30日 23時10分25秒 | 司法修習
大島本よりも、薄い「新問題研究 要件事実」を読了しました。

意外と忘れている請求原因事実もあったりして、良い復習になりました。


賃貸借終了に基づく物権的返還請求権としての建物収去土地明渡請求の場合に、相手方の占有は不要とかの要件です。

準備

2014年11月29日 21時56分19秒 | 司法修習
司法修習が12月2日から始まります。

事前課題は全て終わらせたのですが、事前準備として色々と指示されているのを結構読み落としていました。


明日は、熟読しておくようにと書かれたものを片っ端から読んでいこうと思います。と言っても多分2冊ぐらいで終わりでしょうけど…。


少なくとも全く手を付けていない、民事保全、民事執行をさらっとでも読まないとヤバいです。

予備試験の口述でさわりだけをやりましたが、全く使えないでしょうから。

法科大学院3年生の予備試験

2014年11月21日 18時17分29秒 | その他
法科大学院3年生の予備試験合格率は11.11%と高いですね。

法曹養成制度改革顧問会議資料

これを見る限り、10人に1人以上が合格しているので、同学年でも上位の成績なら受かるということでしょうか。


また、以下のような値が導き出せます。

学生以外を計算すると、
平成23年度
受験者数5,356人 合格者数81人 合格率1.51%
平成24年度
受験者数5,452人 合格者数115人 合格率2.11%
平成25年度
受験者数6,090人 合格者数137人 合格率2.25%
平成26年度
受験者数6,638人 合格者数137人 合格率2.06%


学生(大学生、大学院生)を計算すると、
平成23年度
受験者数1,121人 合格者数35人 合格率3.12%
平成24年度
受験者数1,731人 合格者数104人 合格率6.01%
平成25年度
受験者数3,134人 合格者数214人 合格率6.83%
平成26年度
受験者数3,709人 合格者数219人 合格率5.90%

予備試験の意味

2014年11月18日 00時06分13秒 | その他
以前から言われていることですが、法科大学院生における予備試験の価値は、法科大学院に行かずとも新司法試験を受けられる、あるいは早く新司法試験を受けられるという価値から、就職活動の有利性のためだけになったようですね。

法科大学院生の最終学年で予備試験に受かったとしても次の年の新司法試験は、法科大学院卒業の資格で受ける人が多数派のようです。また、法科大学院の1年目(2年生)に受かったとしても翌年に新司法試験は受けず、卒業して、法科大学院卒業の資格で受けるようです。

そうすると、隠れ予備試験経由の新司法試験合格者の数は把握できなくなっており、実質の数は不明になります。


純粋な予備試験経由の新司法試験合格者が少なくなってきており、少し寂しい気がしました。



全然関係ないですが、昔、予備試験経由で新司法試験を受けて1回目に落ちたとき、『予備試験合格者の面汚しが。』と書かれたことを思い出しました。

英語と法律

2014年11月10日 10時40分59秒 | 将来
英語が必要だと、色々な方々から聞いています。


やはり、国際社会が身近になった今、仕事でも必要だと感じていました。


英語の勉強法がこれだけ色々出ているのに、確立したものが無いというのは不思議な気持ちです。



DUO3.0の本、CD、復習用CDがありますので、これを地道にやっていこうと思います。
まずは通読、復習用CDを聞く、また、通読、復習用CDの繰り返しが良いみたいです。



法律も新しいものとしては、民事事実認定、刑事事実認定の本を通読していきます。

あと3週間の間にどこまでできるか。時間はたっぷりありますから。

社会人

2014年11月10日 10時01分41秒 | 将来
先日、技術系の背景を持った弁護士の方、何人かとお話をしました。

やはり、技術系に強いと基本的には知的財産系に進まれる方が多い印象でした。


知的財産系は特許庁出身者だったり、特許事務所出身者のような方が多く、ネットワーク技術者やプログラマーは、畑違いなので苦労するイメージでした。



社会人経験者を法曹にすることのメリットは色々ありますが、技術系の法曹が増えるメリットも、技術立国日本においては数多くあります。法学部、法科大学院しか出ていない人には、社会の何たるかが分からないし、その後も法曹という閉じた世界しか見ることができない人たちになってしまいます。なので、優秀な人材を色々な視野で鍛えるということができないように思います。机上の理論、机上の空論は役に立つ時と立たないときがありますし、幅広い日常社会において、社会の一員としての基本や原理、厳しさなどを備える必要があると思います。会社員の経験が無い人が、いきなり会社のことを上から俯瞰して見直すことは普通で考えれば無理でしょう。


社会人/会社員になったことがある人と、なったことが無い人とどちらも話をしたことがありますが、やはり会社の仕組みの理解度が全く違うと思いました。研修、出張、トラブル、礼儀、挨拶、気遣い、態度、どれをとっても違います。当たり前です。社会の一員としての経験は、学生では得られません。責任の重みや自分が背負っている会社の看板という意識が違います。だからといって、学生がダメなのでは無くて、いったん社会の一員として働いてから、法曹になるのが適していると思うだけなのです。



法律事務所に就職した後は、その法律事務所の顧問先があれば、その企業の一員としてしばらく働かせてもらうのがかなり有効だと思いました。ただ、そのような法律事務所に勤めることも今は就職難で困難な人が多いので、難しいと思います。




訴訟社会であるアメリカなどは、多くの専門分野を有した弁護士がたくさんいると聞いています。
法学部、法科大学院を出た人の専門性はどこにあるのだろうか、と思ってしまいます。

もっとも、中には帰国子女の様にネイティブな英語を話せたり、中国語を話せたりする方もいらっしゃるので、その方たちは英語という一つの武器があると思います。

ただ、それは言葉の問題だけですので、それを専門性といえるかどうかは別のような気がします。



専門性を持った技術系の人が知的財産のみに進むのも反対したいです。
たくさんの知識、経験を得ることでより複雑な案件をこなすことができると考えられます。経営理念、会計概念なども知識として得ることで、技術だけでは解決できない問題も解決できるようになるのではないでしょうか。

枠(専門性)を決める/持つことも重要ですが、枠にとらわれないようにすることも重要です。

情報セキュリティ技術者不足

2014年11月07日 16時42分07秒 | 将来
情報セキュリティ技術者不足だから、何とかしないとというのは分かるんです。

NHK


けど、どんな技術者なのか、セキュリティ技術者と一括りに言っても多々存在します。


ウイルスを解析する人なのか
ネットワークを安全に構築できる人なのか
事案が起きた時にきちんと対応できる人なのか


全部ができる人が不足しているなどと言ったら、いつまで経っても解消しません。

また、人材発掘と言っても、そういう環境にいない人を発掘しても仕方が無いでしょうね。
層が厚くないので、すぐに枯渇するでしょうし。


業務を把握している人にセキュリティ教育を施すのが良いし、セキュリティ教育を行ってきた人を業務に精通させるようにするのも良いでしょう。

セキュリティを知っている人、技術者だけを増やしても意味がなく、企業内における業務を把握して初めて成り立つものだと思います。