Kuniのウィンディ・シティへの手紙

シカゴ駐在生活を振り返りながら、帰国子女動向、日本の教育、アート、音楽、芸能、社会問題、日常生活等の情報を発信。

うちのオタマジャクシはヒキガエルか!~さいたま市市民活動サポートセンターにて

2009-05-02 | 日本生活雑感
4月26日先週の日曜日、オタマジャクシを飼っている下の息子の興味深いカエルに関するイベントが、「さいたま市市民活動サポートセンター」にてあったので、親子で聞きにいく。カエルにまつわる民話や絵本の朗読とさいたまのカエル大調査報告とちらしにある。

カエルのことを調べるなんて、この年までなかったけど、息子が異常に両生類に興味を示しているので、この際私も便乗した。そういえば、上の息子の女友達の1人もかなりのカエル好きだった。いったいどこが魅力なのだろう?ちょうど1週間前、イベントを聞きにいく直前、うちのオタマジャクシ君の1匹に足がでてきて、私はその足の長さに驚く。息子も大喜びしている。こんなときに専門家の話が聞けるなんて、なんていいタイミングなんだ!

イベントでは、最初に民話の朗読が、朗読会「ことのは」のメンバーである松井春美さんによって行われた。新潟の民話で、人間がカエルになって、最後は大きなクモと戦うという話。何も映像はないのに、松井さんの臨場感溢れる朗読で、いつの間にか頭の中で、その映像が大きくクローズアップされる。大人になっても、こういう時間はいいものだ。そして、続いて、2冊の絵本を見せながら、力強く読み聞かせをしてくれた。いずれもカエルや水中の生物に関するもの。水中を旅行しながら、生態勉強できる「あまがえるりょこうしゃ」とユーモラスにがまがえるの生態を描く「にわのがまくん」子供たちには、たまらない内容だった。聞いている子供の数が少なかったので、もっと多くの子供たちが参加していればよかったのに・・



次に、エバーグリーン・プランニングの安部邦昭さん(さいたま市市民活動サポートセンターの職員でもある)による、「さいたま市環境会議」が行ったさいたま市のカエルの生態報告。ツチガエル、シュルーゲルアオガエル、ニホンアカガエル、ウシガエルなど7種類のカエルがさいたま市には生息しているという。さいたま市の地図に各種類のカエルの生息場所が調べて展示してあった。湿気の多い気候の日本には、カエルが多く存在するのだという。カエルがいるということは、自然環境がいい状態だという指針になるのだろう。市や県は勿論、さまざまな環境団体の人々の努力で、じょじょに埼玉の自然もいい状態になってきているのかもしれない。



話が終わって、両性類好きの息子のことを知って、このイベントを主催した「さいたま市市民活動センター」の数井美由紀さんが、息子を安部さんに紹介してくださった。安部さんは、息子にカエルのことや他の生物の話などをとても親切にわかりやすく説明してくださった。近い将来日本の自然を守っていくのは、息子たちの世代の力だ。だから、こういう機会、今守っている人たちが、息子たちに伝えてくださるのがあり難い。



息子の最大の質問は、うちで飼っているオタマジャクシがどういうカエルになるのかだ。図書館から借りてきた本「カエルのたんじょう」で調べて、黒いので、息子はヒキガエルではないかと予想している。そのことを安部さんに言って、うちのオタマジャクシの写真を見せると、安部さんはじっくりと写真を観察し、たぶんヒキガエルだろうとのこと。息子は専門家が息子と同じ意見だったので、満足そうだ。



サポートセンターは、今後もさまざまな課題のために活動する非営利で公益的な市民活動団体(NPO・ボランティア団体・自治会などの地縁組織など)を支援するための施設で、その団体によるミニイベントを「サポセンライブ」として開催する予定だという。


さいたま市市民活動サポートセンター

〒330-0055 さいたま市浦和区東高砂町11-1 コムナーレ9F
浦和駅東口駅前広場の正面のビルの8階から10階までがさいたま市複合公共施設「コムナーレ」

TEL: 048-813-6400

http://www.saitamacity-support.jp