私が勤める小学校の英会話の時間は、先週と今週はかなり盛り上がった。私たち英会話講師、担任の先生、ALT(外人講師)が、日本人メジャーリーガー、イチローと松井秀喜に扮して登場。その日の目標表現をイチローと松井を通して、子供たちに聞かせるという画期的な(?)授業に挑戦。はたして、子供たちの反応はいかに!
4月から小学校の英会話講師を始めて、まだまだ、自分のペースがつかめない。冒頭の天気や曜日なども子供たちをうまくのせていないような気がする。いろいろ工夫しなくては!と感じるこの頃。先週から始まった6年生の単元は、「遊びにおいでよ!」友達の住んでいるところを聞いて、自分の予定をみながら、友達と遊べる日を聞く。
最初の時間は、「Where do you live?」という表現を教えなくてはいけない。先週、先に1クラスやってみて、これがなかなか子供たちにとって言いづらいということがわかった。音だけで1センテンスを聞き取るのも英語の音に慣れていない子供たちにとって、むずかしい。どうやって子供たちにもっていこうか?5年生担当のベテランやり手英会話講師、ユウコ先生に相談すると、ユウコ先生が、ボソッと一言すごいアイディアを運んできた。「去年私は、イチローと松井の写真を持ってきて、イチローと松井でやってみました」フムフム・・・しばらく考えて、それをイメージする。思わず心の中で、「これだ!」と手を打った。イチローと松井なら女の子だって知っている。場所は、ニューヨークとシアトルだ。どんぴしゃジャン!ユウコ先生、ありがとう!
早速、うちにあるマリナーズとヤンキースの帽子、そしてイチローと松井のティーシャツを探す。あった、あった。こんなことに役に立つとは・・・次の日それを持っていって、ユウコ先生にそのことを言うと、またまた素晴らしいアイディアを言ってくれる。「それはいいですね!子供たちにもやってみないかと聞けばやるかも」そうか、これならシャイな男の子でも野球好きならやるかもしれない、イチローと松井なら。
最初にやったクラスは、若い女性の担任のY先生。私の方が細身なので、イチロー、Y先生が松井に扮する。机に隠れてティーシャツを着てみんなを驚かす。Y先生扮する松井の方は、反応はまあまあ。ちょっと意外という感じ。2人の会話が始まる前に、私も思い切って、イチローのバッティングフォームのまねを少しやっちゃう。すると、「Kuni先生、カッコいい!」と1人の男の子が言ってくれる。キャーッ、快感!この時間は、普通の感じに先生も私も演じる。終わって「やりたい人?」と聞くと、たくさんの男の子が手を挙げて、帽子とティーシャツをうれしそうにはおり、みんなの前でややてれながらも、一生懸命英語で会話をかわす。他の子供たちもジーッと真剣に見ている。普段英語の時間、声をださないような子もヤンキースの帽子をかぶって、ニコニコしながら演技していた。
次のクラスは、スポーツマンタイプの若い男性のH先生。こちらは、細身の筋肉質の体つきなので、イチローに扮してもらう。藍色のマリナーズのイチローティーシャツがすごく似合って、カッコいい。「もしかしてこれはいけるかも!」と思いきや、H先生、イチローモードになっている雰囲気。と、いきなり、かさを持ちながら、バッティングフォームをまねしている。やっぱり、やる気だ!子供たちもびっくりしている。H先生、英語も調子よくでている。勿論、この時間も男の子たちの食いつきは抜群!数人の男の子たちがイチローと松井になって、果敢に新しい表現に挑戦する。「そのイチローティーシャツすごく似合ってますね!」と私が正直に言うと、H先生は照れたようだが、まんざらでもなさそう。
今週の3クラス目は、若いのりのいい女性のH先生のクラス。今回は、ALTのオスカーが松井、私がイチローになる。ここで、予期せぬ出来事が起こる・・・なんと女の子たちが「やりたい!」と次々に手を挙げたのだ。可愛らしい女版、イチロー・松井コンビの誕生。このクラスは女の子パワーに押されてか、なぜか男の子たちが恐れをなして、やりたがらない。不思議だ。
そして、今日は、イチロー・松井シリーズ第2弾に突入。今日はイチローと松井がお互い遊べる日を見つける。「Can you play on Tuesday? 」「Yes, I can.」とうれしそうに、あるいは、「 No, sorry.」と残念そうに言うのがコツ。冷たくあしらう悪い例も示して、子供たちに丁寧に断わることが大事だと思わせたいので、自然に私たちの演技にも熱がこもる。
今日は、私がまずイチローの1週間のスケジュールをはっきりとのべる。イチローらしく、クールに演技。「月曜日は、スイミングレッスン」「ええっ、イチロー、スイミングなんてやるか?」という声。「火曜日は、フリーだから、遊べる」みんな「おおっ」という顔をして、真剣に私の英語を耳をすまして聞いている。「水曜日は、英語のレッスン」「イチローも英語のレッスンするんだ」みたいな顔をしている子がいる。みんな私の英語を完璧に理解しているようだ。「金曜日は、ガールフレンドとデート!(イチローには妻がいるが、まあいいでしょ)」と言うと、みんな「ええっ!」と驚く!
そして、あのイチローのまねをしたH先生のクラスの時間。のってくるかな!と思いきや、なんとイチローのバッティングに入る前の大事な儀式、ストレッチから入っている。す、すごい!ウーン、凝っている!これでみんな一気に引き込まれた。私も松井になりきって、思いっきりオーバーに演技する。H先生の英語を話す演技も完璧!かなり、リアルな雰囲気がでていた。遊べる日がわかったときは、思わず2人で手を取り合って喜ぶ。担任と英会話講師のコンビネーションがうまくいった瞬間である。ここが大事なんだそうだ。(ウーン、もしかすると、私だけの思い込みかもしれない。子供たちは、私たちのノリにあっけにとられていたかもしれない)この日のこのクラスのみんなのノリがよかったのは言うまでもない。やっぱり担任の先生がみんなのヒーロー、イチローをまねる、イチローになりきる、そんな姿を見れるなんて、子供たちはサイコーにワクワクするんじゃない!自分たちの興味のある対象に、担任の先生が共感してくれるところがミソなんだろうなあ。このクラスは、みんなの声が大きくそろっていて、団結力や集中力がある。
このプログラムは児童同士のコミュニケーション能力を高めるのが目的なのだが、今回のことで、先生と児童とのコミュニケーション能力も高まるのではないかと思ったほど。来週は、イチロー・松井シリーズ第3弾。こうなったら、徹底的にイチローになったろうやないか!今日は早速、上の息子から、イチローの足にバットを置きながらやる独特のストレッチからバッティングにいたるまでを習う。上の息子は野球選手たちのバッティングフォームをまねるのが、大得意。特徴をすべて細かくとらえている。調子にのってさまざまな選手のフォームのオンパレード。これが見ていてなかなか楽しい!一番似ていたのは、巨人の小笠原。松井の超細かい手足の動きまでそっくり。これまた、親と子供が興味のあるもので共感する。これも野球を通した一つのコミュニケーション。やっぱり、野球ってサイコー!上の息子も野球を通して、英会話を自然に身につけた。イチロー、松井ありがとう。そして、このアイディアの発案者、ユウコ先生とイチローになりきったH先生に拍手!
4月から小学校の英会話講師を始めて、まだまだ、自分のペースがつかめない。冒頭の天気や曜日なども子供たちをうまくのせていないような気がする。いろいろ工夫しなくては!と感じるこの頃。先週から始まった6年生の単元は、「遊びにおいでよ!」友達の住んでいるところを聞いて、自分の予定をみながら、友達と遊べる日を聞く。
最初の時間は、「Where do you live?」という表現を教えなくてはいけない。先週、先に1クラスやってみて、これがなかなか子供たちにとって言いづらいということがわかった。音だけで1センテンスを聞き取るのも英語の音に慣れていない子供たちにとって、むずかしい。どうやって子供たちにもっていこうか?5年生担当のベテランやり手英会話講師、ユウコ先生に相談すると、ユウコ先生が、ボソッと一言すごいアイディアを運んできた。「去年私は、イチローと松井の写真を持ってきて、イチローと松井でやってみました」フムフム・・・しばらく考えて、それをイメージする。思わず心の中で、「これだ!」と手を打った。イチローと松井なら女の子だって知っている。場所は、ニューヨークとシアトルだ。どんぴしゃジャン!ユウコ先生、ありがとう!
早速、うちにあるマリナーズとヤンキースの帽子、そしてイチローと松井のティーシャツを探す。あった、あった。こんなことに役に立つとは・・・次の日それを持っていって、ユウコ先生にそのことを言うと、またまた素晴らしいアイディアを言ってくれる。「それはいいですね!子供たちにもやってみないかと聞けばやるかも」そうか、これならシャイな男の子でも野球好きならやるかもしれない、イチローと松井なら。
最初にやったクラスは、若い女性の担任のY先生。私の方が細身なので、イチロー、Y先生が松井に扮する。机に隠れてティーシャツを着てみんなを驚かす。Y先生扮する松井の方は、反応はまあまあ。ちょっと意外という感じ。2人の会話が始まる前に、私も思い切って、イチローのバッティングフォームのまねを少しやっちゃう。すると、「Kuni先生、カッコいい!」と1人の男の子が言ってくれる。キャーッ、快感!この時間は、普通の感じに先生も私も演じる。終わって「やりたい人?」と聞くと、たくさんの男の子が手を挙げて、帽子とティーシャツをうれしそうにはおり、みんなの前でややてれながらも、一生懸命英語で会話をかわす。他の子供たちもジーッと真剣に見ている。普段英語の時間、声をださないような子もヤンキースの帽子をかぶって、ニコニコしながら演技していた。
次のクラスは、スポーツマンタイプの若い男性のH先生。こちらは、細身の筋肉質の体つきなので、イチローに扮してもらう。藍色のマリナーズのイチローティーシャツがすごく似合って、カッコいい。「もしかしてこれはいけるかも!」と思いきや、H先生、イチローモードになっている雰囲気。と、いきなり、かさを持ちながら、バッティングフォームをまねしている。やっぱり、やる気だ!子供たちもびっくりしている。H先生、英語も調子よくでている。勿論、この時間も男の子たちの食いつきは抜群!数人の男の子たちがイチローと松井になって、果敢に新しい表現に挑戦する。「そのイチローティーシャツすごく似合ってますね!」と私が正直に言うと、H先生は照れたようだが、まんざらでもなさそう。
今週の3クラス目は、若いのりのいい女性のH先生のクラス。今回は、ALTのオスカーが松井、私がイチローになる。ここで、予期せぬ出来事が起こる・・・なんと女の子たちが「やりたい!」と次々に手を挙げたのだ。可愛らしい女版、イチロー・松井コンビの誕生。このクラスは女の子パワーに押されてか、なぜか男の子たちが恐れをなして、やりたがらない。不思議だ。
そして、今日は、イチロー・松井シリーズ第2弾に突入。今日はイチローと松井がお互い遊べる日を見つける。「Can you play on Tuesday? 」「Yes, I can.」とうれしそうに、あるいは、「 No, sorry.」と残念そうに言うのがコツ。冷たくあしらう悪い例も示して、子供たちに丁寧に断わることが大事だと思わせたいので、自然に私たちの演技にも熱がこもる。
今日は、私がまずイチローの1週間のスケジュールをはっきりとのべる。イチローらしく、クールに演技。「月曜日は、スイミングレッスン」「ええっ、イチロー、スイミングなんてやるか?」という声。「火曜日は、フリーだから、遊べる」みんな「おおっ」という顔をして、真剣に私の英語を耳をすまして聞いている。「水曜日は、英語のレッスン」「イチローも英語のレッスンするんだ」みたいな顔をしている子がいる。みんな私の英語を完璧に理解しているようだ。「金曜日は、ガールフレンドとデート!(イチローには妻がいるが、まあいいでしょ)」と言うと、みんな「ええっ!」と驚く!
そして、あのイチローのまねをしたH先生のクラスの時間。のってくるかな!と思いきや、なんとイチローのバッティングに入る前の大事な儀式、ストレッチから入っている。す、すごい!ウーン、凝っている!これでみんな一気に引き込まれた。私も松井になりきって、思いっきりオーバーに演技する。H先生の英語を話す演技も完璧!かなり、リアルな雰囲気がでていた。遊べる日がわかったときは、思わず2人で手を取り合って喜ぶ。担任と英会話講師のコンビネーションがうまくいった瞬間である。ここが大事なんだそうだ。(ウーン、もしかすると、私だけの思い込みかもしれない。子供たちは、私たちのノリにあっけにとられていたかもしれない)この日のこのクラスのみんなのノリがよかったのは言うまでもない。やっぱり担任の先生がみんなのヒーロー、イチローをまねる、イチローになりきる、そんな姿を見れるなんて、子供たちはサイコーにワクワクするんじゃない!自分たちの興味のある対象に、担任の先生が共感してくれるところがミソなんだろうなあ。このクラスは、みんなの声が大きくそろっていて、団結力や集中力がある。
このプログラムは児童同士のコミュニケーション能力を高めるのが目的なのだが、今回のことで、先生と児童とのコミュニケーション能力も高まるのではないかと思ったほど。来週は、イチロー・松井シリーズ第3弾。こうなったら、徹底的にイチローになったろうやないか!今日は早速、上の息子から、イチローの足にバットを置きながらやる独特のストレッチからバッティングにいたるまでを習う。上の息子は野球選手たちのバッティングフォームをまねるのが、大得意。特徴をすべて細かくとらえている。調子にのってさまざまな選手のフォームのオンパレード。これが見ていてなかなか楽しい!一番似ていたのは、巨人の小笠原。松井の超細かい手足の動きまでそっくり。これまた、親と子供が興味のあるもので共感する。これも野球を通した一つのコミュニケーション。やっぱり、野球ってサイコー!上の息子も野球を通して、英会話を自然に身につけた。イチロー、松井ありがとう。そして、このアイディアの発案者、ユウコ先生とイチローになりきったH先生に拍手!