Kuniのウィンディ・シティへの手紙

シカゴ駐在生活を振り返りながら、帰国子女動向、日本の教育、アート、音楽、芸能、社会問題、日常生活等の情報を発信。

NHK朝ドラ「おひさま」終わっちまった・・・

2011-10-01 | 日本生活雑感
ずっと書こう書こうと思っていたNHKの朝ドラ「おひさま」がついに今日最終回を迎えた。
昨日までどういう終わり方をするか興味深々であったが、意外とあっけなく最後ははしょって終了。

最終回の最後主人公陽子と親友真知子、育子が現代でどんな姿ででてくるかとドキドキしていたら、なんと現れたのは黒柳徹子と司葉子であった。
すぐにどっちのキャラかはわかったが、黒柳徹子がニヤリとしてあの早口で言葉を発した瞬間、若いころの育子とのあまりのギャップに白けてしまった。
できれば、普通の女優さんに演じてほしかったな。

陽子の心優しい夫、和成さんはやはり現在の姿はださなかったか・・・やっぱカズさんはあのままのイメージよねえ・・

とにかく、一言「いいドラマだった・・・」
安曇野の美しい小川の透き通った流れが登場人物たちのひたむきな生き方を映し出していて、久しぶりにドラマに酔った。
主人公の陽子はまじめで素直でひたすら前を向いて生きる。
陽子は周りの人々にもいつも心を寄り添いながら、みんなに尽くして、人々の幸せを自分のことのように喜ぶ。

そして、陽子の家族や友達も陽子のそんな生き方を温かく見守りながら、陽子のことを静かにささえる。
主人公を演じた井上真央はもちろん熱演してよかったが、夫、義父母、父、兄、娘などの家族の会話の掛け合いが抜群によかった。
とくに、お姑役の樋口可南子のセリフの言い回しや表情、身のこなし、独特の残る笑声、ほほえみ、泣き、すべてに魅了された。
紫の着物が粋でまぶしかった・・・

戦中、戦後の人々の苦難はやはり東日本大震災の被災者たちに自分たちを重ねる部分が多かったのではないかと思うし、その後の人々が明るい会話をしながら立ち上がっていく姿は、一類の光のように見えたのではないか・・・

夏休みにドラマ前半の総集編が放映されたが、こういうドラマなどめったに見ない高校生の息子が「このドラマはすごい!」と真剣に見たり、小学生の息子にいたっては、夏休みに見だして、毎日録画して欠かさず見るようになった。

貧しかったけれど、家族が一丸となって日々を必至に生きた昭和の時代の普通の人々の生活を見事に描き切った心に残る作品となるであろう。
ふさこさんではないが、陽子たちの生き方を見て、毎日家族が一緒にいる暮らしを大事にしていかねばと思う。
後半の総集編が楽しみだ!