Kuniのウィンディ・シティへの手紙

シカゴ駐在生活を振り返りながら、帰国子女動向、日本の教育、アート、音楽、芸能、社会問題、日常生活等の情報を発信。

息子、中学軟式野球の練習試合で、ピッチャーデビュー!

2008-11-30 | 日本の中学軟式野球
この週末は、上の息子の中学の野球部の練習試合があった。土曜日は、自分たちの中学にて2試合、日曜日は、大宮の中学にて、2試合。この中学は県大会出場校の強豪チーム。息子の中学の中2は、20人の部員がいて、レギュラーと控えに分かれて、各試合が行われる。この土日が、今年最後の練習試合というので、私も見学しに行った。保護者も行っていいのかなあと不安であったが、お茶などの当番が決まっているようで、保護者も数人見学に来ていた。

アメリカで経験してきたリーグの野球に比べると、やはり守備がしっかりしている。ときどき守備や走塁ミスもあるが、息子の所属していたチームのように、ひどい守備の選手はいなさそうだ。息子の中学のチームのお母さんの話によると、日本ではまず守備ができていないと、レギュラーにはなれないそうだ。まず守備ができて当たり前なので、いくらバッティングが良くても、守備が下手だと試合にでれないようだ。どんなレベルの選手でも必ず試合は全員でて、バッティングも全員回るというアメリカ野球とは大違い。アメリカにいて、練習をしてきていない息子にとって、守備の遅れをとりもどすのに、これから1つ1つの練習にまい進していかなければならない。そういう意味で、遅いが、今の時期に帰ってこれてよかったのかもしれない。

今日は、うちのチームは、相手のチームのミスも重なり、1試合目レギュラーメンバーで勝利。2試合目もレギュラーと控えが交じったメンバーで勝っている。息子が横でピッチング練習をし始めた。盛んにストレッチをして、やる気満々。最後の練習試合、「なんとか投げるチャンスがあるといいなあ」と母はひたすら願う。

6回裏、ついに息子がマウンドに立った!11月10日、中2のこの遅い時期に入部して、30日の今日、ピッチャーとして試合にださせてもらえる。なんと幸せなことだろう!うちのチームの保護者たちは、遠くから見学しているが、近づいてドキドキしながら、息子の日本でのピッチャーデビューを見た。まだ、注文したユニフォームもきていないので、何も字が入ってない真っ白の練習着と白い帽子のままの姿の息子は、やたら目立つ。相手のチームの選手たちが、ベンチで、「なんでユニフォーム着てない奴が出てる?」



しかし、息子が投げ出したら、シ~ンとして見入っている。アメリカでやっていたように、速い直球をズバズバ投げる。相手チームは、クリーンアップ。先頭打者は、当てるのがせいいっぱいで、まったく前に飛ばない。が、粘られて、フォアボールをだしてしまう。このランナーが盗塁するが、味方がしっかりアウトにしてくれて、息子楽になる。その後は、2者をゴロに抑えて、点数を許さず見事なピッチングデビューを飾る。

最終回も息子の仲良しダイスケ君が2者三振にとり、6対0で勝利。息子、バッティングでは、ツーアウト満塁で、代打ででるが、残念ながら、内野強襲のゴロに倒れた。しかし、今日はピッチャーとして、十分いい結果を出せたので、よかった。



試合終了後は、お互いのチーム全員で、保護者たちがいる場所に向かって、最敬礼。さすが、礼儀を重んじる日本の学生野球と感激し、こちらも襟を正した。お母さんたちは、当番で重たい飲み物などを用意している。「また、来年よろしく!」とお母さんたち。そうか、親たちの手伝いも今年はこれで終わりなのか。

息子の感想は、試合で初めて投げた軟式ボールなので、力を抜いて投げたが、クリーンアップの選手たち相手に、打たれる気がしなかったという。かつてのアメリカのスラッガーのチームメートたちとは、やはりパワーの差が歴然だという。バッファロー・グローブのBGRAのハウスリーグとトラベルチームで一緒だったスラッガー、マイケルやチェイスたちの迫力はすごかったという。体の太さが違うので、対峙するときの雰囲気が、違うのだという。守備は、格段にいい日本の中学野球。まだまだ、日本の中学野球、始まったばかりなので、なんともいえないが、アメリカ野球と日本野球、どちらがどうなのか、実際に両方を体験できる息子の感想を聞くだけで、ワクワクしてくる母である。

硬式でピッチャーをやってきた息子が、軟式で肩をこわすのではないかと心配したが、大丈夫だと言っている。どうやら、中学部の軟式野球を続ける覚悟のようである。顧問の先生に挨拶に行ったら、息子が入って、「(うちの部に)新しい風が吹いてきたような感じです」と言ってくださった。早く、軟式野球に慣れてほしいと願う母です。


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