Kuniのウィンディ・シティへの手紙

シカゴ駐在生活を振り返りながら、帰国子女動向、日本の教育、アート、音楽、芸能、社会問題、日常生活等の情報を発信。

シカゴの日本人ソフトボールチーム、マリン・ジェッツ、井口選手との「夢の対決」の思い出

2008-02-03 | 日本人ソフトボールチームMJ・SJ
今日は、主人の入っている日本人ソフトボールチーム、マリン・ジェッツ(通称MJ)のメンバーの送別会兼歓迎会が、香港カフェであった。

MJは、おそらくアメリカの日本人の野球チームの中でも、最強ではないかと言われるぐらい、野球狂のメンバーがそろっている。統率力のある駒谷キャプテンを中心に、粒ぞろいの野球経験者がいる。

主人は2006年のシーズンから駒谷キャプテンの誘いで入ったのだが、生活は一変した。シーズン中は、自分の余暇は、すべてMJに捧げるという感じで、シカゴ生活の一つの生きがいになった。すぐにキャッチャーでつかってもらい、充実したシーズンを過ごせたようだ。

駒谷さんの奥さん、リカさんは、とても人間ができた方で、二人のお子さんが小さいのに、ご主人の生きがいであるMJをずっとサポートしてきた。私は夫婦そろって大好きなのだが、そのリカさんが、私に「お宅のご主人が一番試合も努力していらっしゃって、本当に一生懸命でした。」とほめてくださった。

そして、MJは、2006年11月、井口選手が監督をするゴールデン・ソックスと軟式野球で対戦した。リカさんと私は、「本当に井口選手は来るんだろうか?みんなとても楽しみにしているのに、来なかったらどうしよう。」とやきもきしながら、半信半疑だった。MJの誇る打順1番の名取ちゃんがいろんな球場を物色して、球場を手配して、準備万端。だって、日本人メジャーリーガーと対戦するのよ、しかもダブルヘッダー、信じられる?

私たちが、シャンバーグのフィールドに着いたときには、井口選手はソックスのメンバーと練習を黙々としていた。聞けば、名取ちゃんたちと一緒に、ライン引きなどを手伝ってくれていたという。ええっ、そんなことまでやってくれたの!

1試合目は、コントロールのいい塩味さんがピッチャーで、勿論キャッチャーは主人だ。たしか、最初の打席の方で、俊足の名取ちゃんが塁にでたとき、とびだしたんだっけ、よく覚えてないけど、2塁に向かうのをサードを守っていた井口選手が1塁の方まで走ってきて、いきなり刺す。そこまでしなくても!と思ったぐらい、はりきっている。

そして、塩味さんと井口選手の対戦。どのくらい緊張したのだろうか。今度聞いてみなくちゃ。主人の話では、実は主人は井口選手のほとんどの打席のスタンスを全部読んで、塩味さんに逆に投げさせたという。結果、井口選手はノーヒット。すごい!主人は!勿論塩味さんの抜群のコントロールが良かったのもいうまでもない!この試合、主人が快心の大きなヒットを打って、勝ち越し打を上げる。妻として、こんな誇らしい日はない。

しかし、なんとなんと予期せぬことに、途中から、井口選手がマウンドに上がる。げっ、井口選手がピッチャー!速い、ズバズバ投げ込む。みんなバットが空を切る。とくに、ピッチャーの塩味さんや主人には、むきになって、容赦なく思い切り速い球を投げる。やっぱりメジャーリーガーじゃん。しかし、1試合目は、MJが勝つ。

2試合目は、最初から井口投手が登板。絶対勝つという感じだった。同点の時に、井口選手が大きなヒットを打ち、ゴールデンソックスが勝利した。井口選手は、心の底から野球を楽しんでいるといった感じで、とてもうれしそうだった。ゴールデンソックスのメンバーはスポーツ記者の方だというが、やはり経験者のようで、野球もうまかった。

井口選手は、本当に本当にかっこよかった!メジャーリーガーのオーラがむんむんでていた。近くでその姿、一挙手一動を堪能した。まわりのカメラの数もすごかった。「夢の対決」MJの人たちはその日の試合のことをそう呼んでいた。

その日の夜、井口選手と父との対決を観た上の息子が、「パパ、もしかしたら、プロになれたんじゃない!」と言ってくれたのだが、主人にとってサイコーにうれしいコメントだったに違いない。

MJは、去年の初参加のエルク・グローブのリーグで、いきなり準優勝をさらう。駒谷キャプテンの話では、このリーグで日本人チームMJのことがかなり話題になっていたという。審判が、「おそらく野球の技術レベルは、リーグでMJがNO.1で、そういうチームがこのリーグに入ってきて、ウェルカムだ。」と言ったという。MJが、決勝戦でアメリカ人の強豪チームに負けたのは、パワーの差だという。しかし、「日本で培ってきた野球の技術では、我々が上だ。」と駒谷さんは続ける。まさに「スモール・ベースボール」を実践しているね。

駒谷キャプテンは、MJを創始し、苦労をのりこえ、さまざまな野球の好きな人たちをリクルートして、素晴らしいチームを作り上げた。その辺のことは、去年ウィークリー・ジャングルに書いた。(今度MJのウェッブサイトにこの記事を載せてもらうので、またみんな読んでください)

私は、一生懸命に野球に打ち込んでいるMJのメンバーが大好きだ。二人の息子たちの試合が重なってなかなかMJの試合の応援に行けないのだが、行ける日はできるだけ応援に行って、みんなの活躍を愛用の一眼レフにおさめようと思っている。

今年度は、MJ、めざせ、リーグ優勝!

MJでは、メンバー募集中なので、興味がある方は、ぜひぜひMJの情報満載のサイトをチェックしてください。http://www.geocities.jp/marine_jets/index.html

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2 コメント

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Unknown (yone)
2008-02-04 13:39:58
いいですねえ。いくつになっても何かに打ち込めるって素敵です。しかもチームプレーってみんなの気持ちが1つにならないと勝てないけど、それが実現して勝利を手にしたときの爽快感と充実感は何とも言えないですよね。それだけじゃなくチームの中で自分はどうしたらチームに貢献できるかなど色々考えさせられたりしてお勉強の場にもなっちゃったり。
わたしはバレーボールしてるんですけど、そろそろ体力がついていかないかななんて弱気になっていましたが、まだまだやれることはあるのかも…と勇気をいただきました。ありがとう。
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yoneへ (Kuni)
2008-02-04 15:20:55
yoneは、バレーボールやってるのか。うちの妹もよ。頑張ってるみたいだよ。私もソフトボールを高校の時にやりたかったんだけど、高校にソフトボール部がなくて、ハンドボール部に入ってた。でも、インターをめざしてるぐらい厳しかったから、あまりいい思い出ないです。去年、MJのメンバーの若い奥様とキャッチボールしたら、とても楽しくて、また一緒にやりたいなと思ってます。MJとは別に女の人や初心者でも入れるSJ(サブマリンジェッツ)というのがあるんだけど、このSJのメンバーの女の人はとてもソフトがうまくて、かっこいいです。息子とも気軽に話してくれて、MJ・SJのみんなも息子たちのこと可愛がってくれて、みんないい仲間って感じですよ。ジェニーズ系の高校生兄弟も練習に来ていて、いつも一生懸命で、私は、彼らのことも応援しています。
yoneが読んでくれているなんて、とてもうれしい!また、コメントぜひぜひしてください。yoneもブログ作ったら教えてね。二人の娘たちは元気かい?
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