Kuniのウィンディ・シティへの手紙

シカゴ駐在生活を振り返りながら、帰国子女動向、日本の教育、アート、音楽、芸能、社会問題、日常生活等の情報を発信。

シカゴ・カブスの本拠地、リグレー・フィールドツアーを楽しむ! 福留選手のロッカー目撃!

2008-05-05 | メジャーリーグ
快晴の日曜日、シカゴカブスの本拠地、リグレー・フィールドツアーに参加して、観客のいない美しいボールパークを隅々までじっくりと鑑賞し、カブスの選手のクラブハウスに潜入できた。やはり、一番感激したのは、歴史ある球場で、日本人メジャーリーガー、福留孝介選手のロッカーを見れたことだろう。

今日は朝の9時から上の息子の試合。主人は、従弟とその息子が日本から来るので、オヘアに迎えにいき、息子の試合を一緒に見せ、さて今日はどこに連れていくか・・・

野球好きの親子だが、残念ながら、今週はカブスは地元で試合がない。そこで、私が見つけたのは、リグレー・フィールドツアー。1人25ドルで、当日はオンラインで予約できないため、ソールドアウトしているかもしれないと思ったが、リグレーを見せるため、ダウンタウンに向かう。

リグレーの前の交差点は、試合の時とうってかわって、しずかー!3時半前に着いて、入り口で、ツアーのチケットを売っている。4時からのツアーに6人入れた。30分おきにツアーはある。時間があったので、じっくり、新しくたったミスターカブスこと黒人のアニ-・バンクスのリアルな銅像の前で記念撮影する。このバンクスの銅像は人気らしく、大勢のアメリカ人のちびっこカブスファン軍団が、よじ登って記念撮影をしていた。

さて、ツアーの方は、やや太めの貫禄あるガイドが、このツアー代は、チャリティーとして、野球をやる少年たちや身体障害者などに寄付されることを前置きしていた。大勢のブルーのカブスの帽子をかぶり、さまざまなカブス・ティーシャツを着たカブスファンのアメリカ人たちはうれしそうにうなずく。そう言われると、楽しみながら、いいこともしていることになるので、一石二鳥だと私もうれしくなる。チームが遠征しているときもフィールドを地元の人々のために有効活用するメジャーリーグの懐の広さに脱帽する。

ガイドが、美しいフィールドを前に、とめどなくリグレーの歴史を説明。外野の土でできたフェンスに少しだけツタがはえているのが見える。名物のビルの屋上の特別席も観客がいないと気が抜けて見える。ここの売上の17%はカブスに入るとのことだ。ダウンタウンのど真ん中にある球場だから、こんな席ができたのだろうが、最初に作った人は、さぞや痛快だったろう。

ツアーの次は、スウィート席を訪問。外の席もついていて、部屋の中は、お酒を飲んだり食事をしたりできて、ゴージャスな雰囲気。大統領やセレブがここで観戦するとのこと。マイケル・ジョーダンがきて、外にでたら、みんなが気付いて騒ぎ出して、そのときのバッターボックスにいた選手が疑問に思ったというエピソードをガイドが教えてくれた。

お次は、興味深いメディア席の部屋。さまざまな日米のメディアの記者あるいはアナウンサーの席が決まっている。福留選手が今年入団したので、日本のメディアもかなりあった。中日新聞、共同、スポーツ日本などなど。メディア席なので、ガラス張りとはいえ、球場全体がしっかり見える。ここから、日本人メジャーリーガー対決の試合は、日本に向かって中継されるのだろうか。なぜか、机の上の電話が古めかしい。ウーン、スコアボードを人を使って手動を続けているとか、古いものを大事にするという所が歴史あるリグレーっぽくていいね。

面白かったのは、カブスの対戦チームの選手のロッカールーム。まず、洗濯機と乾燥機の部屋とジムがあり、さまざまな選手の名前が入ったロッカーの部屋を見た。そのとき説明してくれたジェフという若いカブスの従業員は、この部屋で選手たちの面倒を一切みているという。洗濯から食事の世話まで、はたまた奥さんの結婚記念日にダイヤモンドを買いに走らされたなど面白い話をしてくれた。ジェフに選手で「一番感じのいい人と悪い人は誰?」と質問したら、「バリー・ボンズはメディアでたたかれているけど、とても優しくていいやつだ。」他の何人かのメジャーリーガーの名前もだして、みんな気さくに話してくれるという。感じの悪い人の名前はさすがにださなかったね。

さて、ツアーの一番のハイライト。いよいよカブスのクラブハウスへ突入!せまい通路を通って、アニ-・バンクスなどのブルーの背番号が飾ってある入り口を抜けると、まるで博物館であるかのように、各選手の背番号と名前の入った上のジャージーが両脇一列にずらりと並んでいる。まさに壮観。入り口に近い左側手前にいきなりカブスのエース、ゾンブラーノのロッカー。ロッカーの上の棚にかなりのバットが置いてある。さすがバッティングがいいと定評のあるゾンブラーノだ。なんたって、ピンチヒッターで使われるぐらいだから。私の大好きなハンサムなショートのタリオーのロッカー、真っ先にみーつけ!でも、目当ての福留選手のロッカーがない!奥の方は名前が見づらい。見えるところにあるのだろうか?

2人の係員が立っている。なんとその係員のお兄さんの横に福留選手のロッカーがあった。お兄さんがつったっていて、人がいっぱいいるので、見えづらい。係のお兄さんで、写真が撮れない!ウウッ、あせる。真新しい「FUKUDOME #1」とブルーで入ったジャージーが目立っている。これは、本物の福留選手のジャージーなのだ!感激!

素早く上の棚をチェック。やはり、新しそうな木のバットがたくさん積んである。福留選手自身が、1本920グラムのバットを1本1本ここで重さをチェックしていると先週発売のスポーツイラストレイティド誌に書いてあった。

そして、本も数冊置いてあることを発見!キャッ、どんな本なのだろう?うちの家族たちは、とっとと次の場所へ行ってしまい、私1人残っている。みんなあっさりしている。係のお兄さんに思わず、「福留はどんな本を読むの?」と聞いたら、その本をちらっと見せてくれた。やさしい!1冊は宮部みゆきの小説だった。「フクドメはいつも本を読んでいる。」と教えてくれた。読書好きな選手なのだ。後でやはり宮部みゆきファンの上の息子に言うと、「宮部の何という本だったか」と聞かれたが、覚えてなかった。

ロッカールームに、私と一緒に最後1組の親子が残っていて、お父さんが係のお兄さんに「今日は、この子の誕生日だから、フクドメのロッカーの横で写真を撮らせてくれないか。」と大胆に頼む。ロープがはってあって、選手のロッカーには入れないのに。エー!そんな手があったか!勿論、「いいよ。」とお兄さん。その男の子は、椅子に座って、福留選手のロッカーと共に大きな笑みを浮かべて、写真におさまる。その子は、福留選手とデレク・リーの大ファンだという。でも、リーのロッカーとは、写真を撮らなかった。またしても、ちびっ子フクドメニアかあ!

ツアー最後は、お楽しみのカブスのダッグアウトに行く。思ったよりずっとせまくて、観客席にめちゃくちゃ近い。席は、ふんわりして居心地がいい。ここに熱血ルー・ピネラ監督が頭に湯気を立てながらいるわけねー!

内野もまじかに見られて、球場と客席の近さを体感する。リグレーはその距離が近いことで有名だと思うが、こんなに選手とファンが近くで大丈夫なのだろうか。やはり、メジャーリーグは懐が広い!今日のツアーは、たった25ドルで、大満喫。本当にお勧めのツアーです。なんといっても、チャリティーが目的というところが、素晴らしい。カブスの試合がないときにツアーができるため、今年のツアーの日程は決まっていてるので、オンラインで調べてから、ぜひ訪れてみてください。今日の投稿は長くて、読むのにお疲れ様でした。


リグレー・フィールドツアーのサイト
http://chicago.cubs.mlb.com/chc/ballpark/wrigley_field_tours.jsp
(当日はオンラインで申し込めないので、注意してください。)

TEL: 773-404-CUBS ex4 スケジュール
1-800-THE-CUBS

5月24日(土)25日(日) 

6月7日(土)8日(日)14日(土)28日(日)
 
7月5日(土)6日(日)

8月15日(金)16日(土)17(日)

9月6日(土)7日(日)13日(土)14日(日)27日(土)28日(日)

9時半から4半まで、30分おきにあり。
なお、最後のツアー9月27日、28日は、2時が最終なので注意。

この日程と時間は、私が調べて書きましたが、オンラインのサイトでもう一度確認願います。


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