Kuniのウィンディ・シティへの手紙

シカゴ駐在生活を振り返りながら、帰国子女動向、日本の教育、アート、音楽、芸能、社会問題、日常生活等の情報を発信。

日本家屋の砂丘館での早川俊二展~新潟にて

2015-11-07 | アート
さいたまから新幹線で1時間ちょっとで紅葉した新潟に着く。
新潟駅からバスで旧日本銀行新潟支店長役邸、通称砂丘館へ。



新潟砂丘の上にあり、1933年にできたので、レトロな雰囲気の美しい家屋の木造建築。



ここにパリで作品を生み続けてきた早川俊二の展覧会が開催されている。
正面玄関を見て、胸の高鳴りは一気に倍増。

受け付けの後ろに女性像が2点さりげなく展示され、その横のリビングにひっそりと静物画が配置され、以前からずっとそこにあったかのように部屋に溶け込んでいる。





細長い廊下を抜けると、蔵があり、そこがギャラリーとなっている。
蔵ですよ、蔵。

驚いたことに、木の床と柱が早川絵画の色彩の基調の一つの茶色と見事にマッチしているのだ。



呼応するといおうか、作品ごとの対象がくっきり浮き出してくる。
長野展であまり印象に残らなかった2014年の作品の方向性が見えたのに嬉しくなってしまった。
今は具体的に説明できないのだが、作風が変化しているのが実感できた。

砂丘館での展覧会を観た人々が口々に「すごくいい!」「早川絵画と合う!」と絶賛していた。







床の間の和室にパリのカラッとした空気が流れる瞬間。
なんて粋な空間なんだろう!

30点のフランス生まれの西洋文化によって醸成された早川絵画が日本の伝統文化の中に見事に溶け込んだ展覧会。



入場料無料で、夜の9時まで開館してるあっぱれな砂丘館。
うーん、ちょっと今晩は眠れないな。

早川さんのギャラリートークも内容がすごかったので、また少しずつアップします。





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