Kuniのウィンディ・シティへの手紙

シカゴ駐在生活を振り返りながら、帰国子女動向、日本の教育、アート、音楽、芸能、社会問題、日常生活等の情報を発信。

下の息子の小学校の盛大な音楽会!~日本の小学校その1

2008-11-26 | 日本の小学校
先週の土曜日は、下の息子の小学校の恒例の音楽会が市の大きなホールで行われた。各学年、かなり前から練習を毎日念入りにして、2曲づつ演奏や歌が盛大に披露された。シカゴ日本人学校全日校での恒例の文化祭のような感じで、全校一体で力を入れるイベントとでもいおうか。

息子は、11月5日から(4日は学校はお休み)元気に歩いて登校しだした。息子が編入した小学3年生は、4クラスあり、各33人と中規模の学校。担任の先生は、20代であろうかと思えるほど若い女の先生。シカゴでは、熱血感がほとばしるような個性的な男の先生であったから、かなりのギャップかなあ・・・と一瞬思ったが、「Bさんが学校に慣れるまで、みんな気にかけてあげて」という促しを先生が何回かしてくれ、生徒たちへのケジメのいいきびきびした接し方を見て、安心した。隣に座った女の子が息子の世話をしてくれていた。

この公立の小学校は、生徒たちの質がいいとの近所のお母さん友達の話。ざっと校内を見ても、郷土のいい文化を授業に取り入れ、調べ学習にしていたり、郷土料理を給食に取り入れたりとさまざまな工夫がされている。8日には、この小学校のお祭りがあり、校内を開放して、各教室でさまざまなゲームが行われたり、食べ物や飲み物が売られ、熱心な保護者たちのボランティア活動にささえられているのがわかる。

さて、肝心の音楽会。楽器が得意でない息子にとって、いきなり楽譜を渡され、すでに演奏が出来上がっているほかの子供たちとの練習は、かなりのプレッシャーだったようだ。1曲目は、全員でリコーダーを演奏し、歌う。2曲目は、さまざな楽器の中で、息子はメロディオンを選んだ。ZARDの「負けないで」というむずかしい曲だ。シャープやフラットがでてきて、1オクターブ音が飛ぶ。

最初「こんなのできない!」と息子は泣きそうだったが、毎日自分から進んでリコーダーとメロディオンを持ち帰り、交互に2曲をじっくり練習する。担任の先生も「各章節の最初の音を拾うだけでもいいから」と言って下さったのだが、息子はあきらめずに、毎日1曲づつこつこつゆっくり練習した。おかげで、音楽会の直前にはスローだが、なんとか曲をこなせるようになっていった。

当日の音楽会では、息子もみんなと一緒にノリノリで演奏し、大きく口を開けて楽しそうに歌っている。日本の小学校での第一関門突破か!ほっとする。



終わった後で、思いっきり息子をほめる。 ほかの学年の演奏は、予想以上にすごかった。小学1年生が見事にメロディオンを弾きこなし、5年生はむつかしいリズムの「アフリカン・シンフォニー」を演奏。6年生にいたっては、かの「新世界」の第1楽章をアコーディオン、リコーダー、木琴、メロディオン、打楽器などで演奏。オーケストラがかなでるような音を表現し、聴いていた観客を魅了。日本の小学校の音楽のレベルの高さを思い知った1日であった。



音楽会の帰りは、各学年ごとにホームの前で、親が子供たちを迎えに行くのだが、子供の数があまりに多くて、満員電車のようにもみくちゃになりながら、必死で息子を迎えに行った。今後、息子がうまく日本の学校に溶け込んでいけるか祈るのみの親である。


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