Kuniのウィンディ・シティへの手紙

シカゴ駐在生活を振り返りながら、帰国子女動向、日本の教育、アート、音楽、芸能、社会問題、日常生活等の情報を発信。

初めての日本の小学校の授業参観・保護者会~日本の小学校その3

2008-12-04 | 日本の小学校
今日は、下の息子の小学校の授業参観と保護者会があった。授業科目は、算数で、シカゴ日本人学校と同じように、担任の先生とアシスタントの先生が2人で教える。アシスタントの先生は、年配のベテランの男の先生。白髪交じりだったので、管理職の先生が見学にいらしてたのかと思ったほど。でも、とても丁寧で、授業の準備はこの先生がされているようで、「35人のクラスの生徒たちの算数もこういうアシスタントの先生が入れば安心だ」と隣に立っていたお母さんと話していた。

算数の内容は、架空のクラスの35人がそれぞれ自分の好きなスポーツをカードに書いて、それが表になっている。アトランダムに並んだ表を各スポーツごとに人数を調べて整理する。まず、どうやったら、整理できるかみんなに意見をだしてもらう。「列に並べ替える」「丸をつけていく」「正の字を書いていく」などといろいろな意見がでた。

結局、各スポーツごとに正の字を書いていき、人数を調べるということになった。うちの息子は、この正という字を書いて、数を表すということをしたことがなかったようだ。横に棒を並べていたようだ。この正という字を5として数えて使うという方法も日本ならではだ。私たちは、当然のように普通に使っていたが、海外にいると抜け落ちるのだと思った。

少ない人数のスポーツは、「その他」に入れようとのアシスタントの先生の提案。最初の表には、単に全部のスポーツが列記されているが、先生がだされた表には、「その他」と書かれている。その違いを見つけなくてはいけない。「その他」という表現も現地校に通っていた子供たちにとっては、理解するのはむつかしいかもしれない。ほんのちょっとした言葉なのだが、日本語って大変だとつくづく思う。今までこんなことは、考えたことがなかった。

日本の小学校の教室を見ると、さまざまなことが書かれている。質問のこと細かい決まりごと。いくつもの目標。各自、総合学習でのぎっしりとしたレポートが書かれた新聞。やっぱり、すごい!勿論みんなのお習字の字も張られている。「にじ」という字だ。息子も丁寧に書いていて、後で担任の先生からもほめられる。お習字は、日本人学校の授業でやってくれていて、よかった。

子供たちの様子だが、多くの子が手を積極的に挙げていて、的確な答えで、とてもいい印象だった。先生の授業の進め方もわかりやすく、てきぱきとしている。わからない子には、丁寧に指導される。息子も積極的に何回も手を挙げて、発言していたので、ほっとした。

参観に来ているお母さんたちの数は、そこそこ。なぜか、半分の人たちしか教室にはいらず、あとの半分は廊下にいる。教室のスペースがあるのに、不思議だ。保護者会は、数人が欠席で、思ったより多くの人が出席している。担任の先生がてきぱきと進め、質問もまったくでないので、あっという間に終わった。保護者会の後の個人的な私の質問の方が長かったような・・・だって、日本の小学校、わからないことだらけだもの。

一つ大ショックだったこと!担任の先生が、現在身重で、1月から担任が変わるという。保護者会で、突然先生が言われた。せっかく、息子慣れてきているに・・・とてもおめでたいことで、喜ばなければいけないが、「うちはついてな~い!」と思ってしまった。とてもいい先生だから。明日、子供たちに先生が話すという。

保護者会の後は、ボランティアのお母さんたちへの打ち合わせ。この学校では、「この町のやさしさを聞く会」と題した総合活動の授業で、いろいろな人(思いや行為に直接うれた経験ある方)から話を聞く活動を進めている。誰に対してもやさしい町であるように学習をすすめていくという。今回は、3つのグループに分かれて、お母さんたちが話をする。①乳幼児を育てている人②介護をしている人③外国に住んでいた経験のある人。というわけで、③に該当する私の出番とあいなった。帰国して間もないため、迷ったが、7年間もアメリカに住んでいたので、何か子供たちに役立つ話ができるかもしれないと思ったからだ。転入のため、すでに決まっているボランティア活動も今からでは入れないので、せめてもの・・・というわけで、思い切って話をすることにした。

海外での経験を話すことで、こちらで外国の方に対する優しさとはどんなことなのかを子供たちに感じとってほしいという先生たちの願いだ。たった10分で、2つの3年生のグループに同じ話をする。うまく話せるだろうか。いったいどんな例を持ってきたらいいものか。来週の火曜日が発表なので、それまでに考えなくてはいけない。介護を仕事としているお母さんとともに、「うまく子供たちの前で話せるかしら」と心配していた。ただ、このお母さんは、最初に全員の前で話されるというから、私自身がとても楽しみだ。②の介護の話をするのは、1人しかいないためだ。①と③は3人づついるという。今週は、このように、やっと地域のお母さんたちとも少しづつ話す機会ができて、これも子供たちのおかげだとつくづく思った。明日は、上の息子が通う中学の授業参観と懇談会だ。

追伸 誰も写真を撮ったり、ビデオを回していないので、写真を撮る気にはなれなかった。授業参観、写真を撮ってもいいらしいが・・・シカゴは、みんながビデオ撮ったりしていたので、バチバチ写真撮れたけど。残念!


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Machiko)
2008-12-05 10:05:42
いつも楽しみに読んでいます。しかし毎日忙しいのねえ!雰囲気のよい小学校でいいですねえ。私も2学期に帰国して小学校の懇談会に行きましたが、紹介もしてもらえなかったわ。。。連絡網は電話だけで住所なし(個人情報だからだとか。でも近所に住んでいるお友達がいるかどうかがわからないです)。机にもロッカーにも下駄箱にも名前がなく番号だけ(いたずらや嫌がらせを避けるためだとか)。40人いる教室で、どうやってみんなの名前を覚えたら良いの?と子供は途方にくれていました。
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Unknown (kuni)
2008-12-08 01:02:51
そうそう、保護者会で期待していたけど、私も紹介してもらえなかったよ。だから、下の息子のクラスのお母さんに知り合いがいない!どうやって、知り合えばいいんだ!連絡網でさえ、まだもらってません。
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Unknown (attunn)
2008-12-10 19:19:59
はじめまして。
アーリントンハイツを検索しててたどり着きました。

実は、来年夫の転勤で10月以降にシカゴに行くことになりました。
子供は幼稚園の年中で、再来年の小学校の入学と同時に行くか、卒園を待たずに早めに行くか悩み中です。

昨日の夜、単身赴任中(日本)の夫からシカゴに転勤に・・・突然の出来事で寝ることを忘れて検索しまくっていました(笑)

kuniさんのブログを読ませていただいて、ちょとイメージがつかめました♪

長い間の駐在生活お疲れ様でした。
いろいろあるけれども、楽しそうですね。
これから、日本の生活のイメージを取り戻すのも大変ですが、頑張ってください!

また、おじゃまします。
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シカゴで幼稚園もいいかも! (kuni)
2008-12-10 20:44:51
ようこそ!って感じですが・・・
いきなり「シカゴ転勤」って言われると、眠れませんよねえ。

行かれる時期ですが、ご主人が行かれて生活が立ち上がったら、小学校入学を待たずに行かれることをおススメします。日本語か英語かどちらを重視されるかわかりませんが、お子さんが現地校のキンダー(年長)に入っても、シカゴには双葉会の補習校幼稚部(年長)があるし、日本語重視なら、日本語幼稚園がいくつかあるので。今まで単身赴任だったら、一緒に行かれて、御家族で少しでも多くシカゴを楽しんできてください。海外って、家族の絆が強くなって、いいですよ。

まあ、うちは、下の息子が2歳で赴任だったので、息子は二つの言語のはざまで、大変でしたが・・・幼稚園年長あたりで赴任だと、しゃべる日本語がかなり固まってきているから、ずいぶん違うでしょうね。子供の性格等をよく吟味されて、決断されてください。でも、御家族にとって、素晴らしい経験になることを祈っています。
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