Kuniのウィンディ・シティへの手紙

シカゴ駐在生活を振り返りながら、帰国子女動向、日本の教育、アート、音楽、芸能、社会問題、日常生活等の情報を発信。

エッ!シカゴ日本人学校がテレビに!~シカゴのみんな新型インフルエンザだいじょうぶ?

2009-05-09 | シカゴ日本人学校全日校
今週は、新型インフルエンザ騒ぎで、びっくりするニュースがテレビに流れて、思わず身をのりだしてしまった。シカゴ日本人学校補習校に通う6歳の男の子が新型インフルエンザに感染して、日本人学校全日校が5月8日、補習校が9日休校になったというのだ。

昨日の夜のニュースを見ていたら、突然見慣れたなつかしいシカゴ日本人学校が映し出されたので、家族で、「ええ~!日本人学校だあ~!」と目を疑ってしまった。FNNニュースは、あの駐車場と息子たちが毎朝出入りしていたなつかしい玄関口をじっくり映している。なにも駐車場をえんえんと映さなくてもと思うのだが。(私たちは、不謹慎にも郷愁に誘われてしまったほど)TBSのニュースでは、「ようこそシカゴ日本人学校」という玄関の文字を大きくだし、補習校の保護者にまでインタビューしている。玄関の前の大きな木を見て、息子が「なつかしい!」と一言。他のテレビ局のニュースでは、学校の中までうつしていて、なつかしい大きな日本人学校独特の文字や「すみれ幼稚園」という文字まででていた。感染した男の子は、補習校の幼稚部と新聞にでていたのに、きっとテレビ局は全日制幼稚園である「すみれ幼稚園」だと勘違いして、映していたにちがいない。やれやれ。

学校側の記者会見の模様も一部映像に流れているから、学校側は対応に追われて、さぞや大変だったであろう。きっと学校のオフィスは、メディアからの連絡におおわらわだったろう。オフィスの方たちご苦労様です。そして、いつも勤勉なカストディアンの人たちも一日中徹底的な清掃と消毒等でさぞや忙しかったことであろう。

感染した男の子は熱も下がり、快方に向かっているというし、感染者もでていないから、よかった。男の子の保護者は、子供の容態をいたく心配しながら、対応も大変だったことだろう。全日校のホームページの中のこの件に関する説明にも冷静な対応が書かれている。結局、またしても大きく騒いでいたのは、メディアだよな。こんなときしか、シカゴ日本人学校にこないのかねえ!とちょっとあきれてしまう。あんなに素晴らしい学校なのに!

とにかく、シカゴのみんな元気ですか?同じバスストップだったひろこさ~ん、みゆきさ~ん、コウキ君、ユウヤ君、トリヤマさ~ん、ナカムラさ~ん、(メールで報告ありがとう)そして、リカさ~ん、よしゴン!下の息子が、「タイガやリオたちは、(4年生)大丈夫か?」と心配しています。We miss you! 他のシカゴ日本人学校出身者たちも心配しています。松平校長先生、補習校永山校長先生たち、お疲れ様でした。

オタマジャクシがカエルになった!

2009-05-07 | 日本生活雑感
うちのかわいいオタマジャクシたちは、このゴールデンウイークでカエルへと変身をとげつつある。見沼自然公園で見つけた小さなオタマジャクシ6匹のうち、水をかえたときに、2匹はあとかたもなくなくなっていた。共食いでもしたのだろうか。

1週間前に1匹のオタマジャクシにまず手足がでてから、たてつづけに他の3匹のオタマジャクシにも手足がでてきた。あっという間にカエルに近づく。






水のはいっている水槽から水をだして、水場と茶色の水草を買ってきて、水場に水をはり、水草を霧吹きでしめらせる

と思っていたら、あっという間に最初に手足がでた奴のしっぽが短くなり、顔つきも目がでてきて、カエルらしくなる。





1日で大きな変身をとげるというのがわかった。まだまだ体は黒く小さいが、だんだん大きくなっていき、いぼいぼもでてくるのだろう。カエルに興味のなかった私も成長が楽しみになってきた。

中学部活最後のシーズン、6月の「学総」へ向けて~野球部がんばれ!

2009-05-06 | 日本の中学軟式野球
日本に帰国して、6ヶ月たち、上の息子の公立中学の野球部は、中3最後のシーズンを迎えている。去年の11月半ばから野球部に入った息子は、アメリカで7年間なじんだ硬式野球から軟式野球へと慣れるのに苦心している。

まず、最初に大きな違いは、守備力。アメリカのリトルリーグは守備練習はほんのわずかで試合を迎え、プレーするシーズンも限られ、徹底的に守備練習で鍛えられた日本の中学の野球部のメンバーとは、大きな差ができている。おまけに、大きくバウンドしたり、送球がままならない軟式野球のボールに慣れるのも大変。いまだに息子は苦労している模様。「どうしても送球が思ったところに行かず、たたきつけてしまう!」と息子はぼやく。ピッチャーとしても、思ったところに球が行かないようで、打撃に専念することになった。こういう息子の話を聞くと、はたして、硬式のクラブ野球に入れたほうがよかったのではないかと思ってしまうほどだ。

しかし、中学校での野球部の仲間たちととても楽しそうに部活に専念したり、練習や試合後にみんなで遊びに出かけたりする息子の生き生きした姿を見ると、中学の部活を経験できて、いい仲間が見つかって本当によかったとつくづく思う。助けたり、助けられたり、いつも野球部の気のいい仲間たちと息子は行動しているため、外出しても私たちは安心して、ほっていられる。

6月上旬からの最後の公式戦、学年総合体育大会(略して「学総」というらしい)が始まるまで、土日祝日は、他校との練習試合は1日2試合。勝ち進むと、地区大会、県大会、地方大会、そして全国大会へと進み、全国大会まで勝ち進むと、7月まで続く。うちの中学の野球部は、そこそこ強いと評判だが、ここまで行くのは至難の業のよう。



このところ、暑くなってきたので、この連休はバテ気味だ。5月のはじめでこの調子だから、日本の夏のすさまじい暑さをのりきれるのだろうかと心配する。いつも1試合目は、レギュラーメンバー同士で試合。2試合目は、控えのメンバー中心。息子は、2試合目の先発で、レフトを守る。いくら打撃が良くても、守備ができていないと、日本の野球はレギュラーになれない。息子は、得意のバッティングがじょじょに軟式野球に慣れてきたせいか、このところ打順もクリーンアップとして、タイムリーヒットを出し続けている。おかげで、この休みの試合で、レギュラー中心の1試合目でも、ランナーがいる重要な場面で、初めて代打で使われた。残念ながら、結果はでなかったが、一歩前進だ。



この半年、日本で野球でも大きなカルチャーショックを味わいながらも、黙々と地味な練習にも励んできた。アメリカなら、いつでも活躍する機会が与えられ、勿論努力もしながら、すぐに結果に結びついた。しかし、その大きな違いにくさらず、淡々と受け止め、なんとか背番号をもらおうと努力している。公式戦にでれる背番号がもらえる3年生は全員ではないらしい。いまだに、チームのレギュラーのポジション争いも一部し烈な状態。はたから見ている親たちは、ドキドキであろう。この夏の公式戦で、中学の部活は終わり、夏休みからいよいよ受験シーズンが本格化する。日々部活で燃焼する息子は、「勉強する気が起きない」とのこと。息子が頑張っている姿を見ると、目くじら立てて、「受験生だから、勉強しろ!」と言いづらくなる。今は親も忍耐。

それにしても、毎朝、朝練のため、7時に家を出て行くときの息子の姿がすさまじい。バカでかいエナメルのバックに制服、野球の道具一式をつめ、かつぎ、学校のやたら思いスリーウエーバックを背にしょい、その上に、バットを佐々木小次郎の刀のようにさし、テクテク15分から20分ぐらい歩いて、中学をめざす。雨の日はこれにかさをさすわけだから、大変だ。アメリカだと、親が車で送り迎えをして、野球の試合を移動していたから、子供たちは何も持たなくてすんだ。せいぜい、駐車場からよいしょとバットやグローブを入れた軽いバッグを運ぶだけ。飲み物や食べ物だって、親が補給できた。雷や雨がひどいときは、すぐに車に待機させられた。その分、親は大変だった。日本の中学は、親は楽である。せいぜいお茶当番ぐらい。部活の顧問の先生は、休みも返上して、子供たちについていてくださる。アメリカでの親掛かりの日々を知っている私達は、日本の先生たちに感謝あるのみだ。


うちのオタマジャクシはヒキガエルか!~さいたま市市民活動サポートセンターにて

2009-05-02 | 日本生活雑感
4月26日先週の日曜日、オタマジャクシを飼っている下の息子の興味深いカエルに関するイベントが、「さいたま市市民活動サポートセンター」にてあったので、親子で聞きにいく。カエルにまつわる民話や絵本の朗読とさいたまのカエル大調査報告とちらしにある。

カエルのことを調べるなんて、この年までなかったけど、息子が異常に両生類に興味を示しているので、この際私も便乗した。そういえば、上の息子の女友達の1人もかなりのカエル好きだった。いったいどこが魅力なのだろう?ちょうど1週間前、イベントを聞きにいく直前、うちのオタマジャクシ君の1匹に足がでてきて、私はその足の長さに驚く。息子も大喜びしている。こんなときに専門家の話が聞けるなんて、なんていいタイミングなんだ!

イベントでは、最初に民話の朗読が、朗読会「ことのは」のメンバーである松井春美さんによって行われた。新潟の民話で、人間がカエルになって、最後は大きなクモと戦うという話。何も映像はないのに、松井さんの臨場感溢れる朗読で、いつの間にか頭の中で、その映像が大きくクローズアップされる。大人になっても、こういう時間はいいものだ。そして、続いて、2冊の絵本を見せながら、力強く読み聞かせをしてくれた。いずれもカエルや水中の生物に関するもの。水中を旅行しながら、生態勉強できる「あまがえるりょこうしゃ」とユーモラスにがまがえるの生態を描く「にわのがまくん」子供たちには、たまらない内容だった。聞いている子供の数が少なかったので、もっと多くの子供たちが参加していればよかったのに・・



次に、エバーグリーン・プランニングの安部邦昭さん(さいたま市市民活動サポートセンターの職員でもある)による、「さいたま市環境会議」が行ったさいたま市のカエルの生態報告。ツチガエル、シュルーゲルアオガエル、ニホンアカガエル、ウシガエルなど7種類のカエルがさいたま市には生息しているという。さいたま市の地図に各種類のカエルの生息場所が調べて展示してあった。湿気の多い気候の日本には、カエルが多く存在するのだという。カエルがいるということは、自然環境がいい状態だという指針になるのだろう。市や県は勿論、さまざまな環境団体の人々の努力で、じょじょに埼玉の自然もいい状態になってきているのかもしれない。



話が終わって、両性類好きの息子のことを知って、このイベントを主催した「さいたま市市民活動センター」の数井美由紀さんが、息子を安部さんに紹介してくださった。安部さんは、息子にカエルのことや他の生物の話などをとても親切にわかりやすく説明してくださった。近い将来日本の自然を守っていくのは、息子たちの世代の力だ。だから、こういう機会、今守っている人たちが、息子たちに伝えてくださるのがあり難い。



息子の最大の質問は、うちで飼っているオタマジャクシがどういうカエルになるのかだ。図書館から借りてきた本「カエルのたんじょう」で調べて、黒いので、息子はヒキガエルではないかと予想している。そのことを安部さんに言って、うちのオタマジャクシの写真を見せると、安部さんはじっくりと写真を観察し、たぶんヒキガエルだろうとのこと。息子は専門家が息子と同じ意見だったので、満足そうだ。



サポートセンターは、今後もさまざまな課題のために活動する非営利で公益的な市民活動団体(NPO・ボランティア団体・自治会などの地縁組織など)を支援するための施設で、その団体によるミニイベントを「サポセンライブ」として開催する予定だという。


さいたま市市民活動サポートセンター

〒330-0055 さいたま市浦和区東高砂町11-1 コムナーレ9F
浦和駅東口駅前広場の正面のビルの8階から10階までがさいたま市複合公共施設「コムナーレ」

TEL: 048-813-6400

http://www.saitamacity-support.jp

小学校の英会話講師の仕事に燃えてきたぞ!

2009-05-01 | 日本の教育一般
4月半ばより、公立小学校の英会話講師の仕事を始めて、今週3回目の授業に入った。正確に言うと、6年生5クラス担当で、3回目の授業の2クラス終了。やっと子供たちの雰囲気に慣れてきた。まだ、授業に入る前は緊張するが、教壇に立つと、1人1人の顔がしっかり見える。

今週の最後のクラスは、すごい迫力であった。クラス全員の声がリズムにのって、響きわたっていた。単語、センテンスともに、大きなうねりとなって、私の発する英語に同じ調子で児童が一体化した授業。「ウーン、これこそが小学校の英語の授業の醍醐味なのではないか!」と思わず心の中でうなったほど。担任の先生の乗せかたもうまいのだろう。発音なんかは気にせずに気持ちよく発すること、英語はリズムなのだとつくづく思った。

子供たちもなかなか積極的。色の好みを聞いて、答える表現を教える。子供たちが私に聞く。「What color do you like? 」私が答える。「I like ...」とわざと「先生はどんな色が好きだと思う?」と言わんばかりにセンテンスを止めると、一番後ろに座っている男の子が「パープル!」と大きな声で答えた。ええっ、当たりジャン!なんて鋭いんだよ。これには感動する。みんなのことが知りたいから、どんどん自分のことも教えてしまう。オタマジャクシを飼っていて、「オタマジャクシは、tadpoleと言うのだ」と本の中の写真を見ながら伝える。「足と手がでてきた」と言うと、みんな興味深々で、シーンと英語を聞いている。うちのかわいいオタマジャクシの写真も見せた。フロッグ(カエル)になるよ!と言う。



最後のゲームで、お互い英語で会話しながら、自分と好きな動物が同じなら、グループを作っていく。「先生、スネークでもいいですか?」と聞く男の子たち。勿論OK!「鷹って、どういうんですか?」この鷹グループ、結構男の子が数人いた。女の子は、リス好きの子が1人。リスは発音がむずかしいので、何回も教える。小さな声で、「フェレットが好き」と言う子も1人いた。ウーン、なんとなくイメージはわくが、フェレットってどんな動物かわからない。調べなくては。先生になるというのは、さまざまな知識がいるものだなあ。

授業が終わって、話しかけてくれたまじめそうな女の子がいた。「先生、どんな動物が好き?」と聞いてきた。その子は、カメレオンが好きだという。確かにカメレオンは魅力的。やっぱり、子供たちと過ごす時間は、貴重だ。ほんのわずかな時間でも、少しづつみんなの個性がわかってくる。英語を使って、子供たちとコミュニケーションだ。とここまできて、この英会話授業のプログラムの目的が明白になってきた。