金蔵院へ行こうと一回りして見ると、
塀の向こうに大きな木がたくさんの枝を伸ばしているではありませんか。塀沿いに、解説版が立ってます。
見ると、「旧谷口家のオニイタヤ」とあり、市の天然記念物らしいようです。このオニイタヤは、カエデ科の一種、イタヤカエデの亜種で、葉が大きく、裏面全体に毛があるのが特徴だそうです。葉がよく茂るために、板で屋根を葺いた板屋に例えてこの名(イタヤカエデ)があるようです。旧谷口家のオニイタヤは、樹高14メートル、幹周囲は4.2メートルあります。国分寺崖線には山地から下降したこの種がまれに見られますが、ここに生育する個体もその例で、分布の希少性、その大きさからも貴重とのことですね。
谷口家の門前ですが、中には入れませんでした。ここから、少し行くと
金蔵院の門前へとやって来ました。
中へ入って行くと、庚申塔、供養塔などが並んでいます。
本堂の見える正面に来ました。
ここは薬師堂とのことです。
本堂の左手に立っているのは、親鸞聖人像でしょうか? ところで、真言宗豊山派寺院の金蔵院は、天神山観音寺と号します。金蔵院の創建年代は不詳ですが、阿闍梨堯存(永禄9年1566寂)が中興、天満宮(現小金井神社)の別当を務めていたといいます。本堂左側のケヤキと右側のムクノキは小金井市指定天然記念物となっています。多摩八十八ヶ所霊場31番です。本堂は、享和三年(1803)に火災に遇ってから十六年後の文政二年(1819)に再建され、その後大正十一年に破風作りの屋根に直し、さらに平成二年十一月に改築建立され、今日に至っております。さらに、村民に親しまれた観音様であったことを物語るように、明治初期に第一小学校の前身である寺子屋(尚綗学舎)が設けられ、後大正時代には村役場が併設されていました。戦後、境内に白萩を多く植えたので、初秋になると小さい白い花でいっぱいになり、誰言うとなく”萩寺”といわれ親しまれており、また、南側には、市指定の天然記念物として樹齢三百年を越す、ムクとケヤキの大木があります。なかなか由緒あるお寺のようですね。今日の散歩は、これ位にして帰ります。
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