草もち姫 徒然なるままに

日暮し、PCにむかひて心に移りゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。

四月大歌舞伎 夜の部観劇「仁左衛門様の魅力と染さんの努力」

2016年04月24日 | 歌舞伎

夜の部の演目は第一部が「彦山権現誓助剱(ひこざんごんげんちかいのすけだち)杉坂墓所・毛谷村(すぎさかぼしょ・けやむら)」というものです。元は浄瑠璃だそうです。

全部で11段もある通し狂言ですが一番人気の9段「毛谷村」だけが単独で演じられる事が多いようです。で8段目もめったに上演されないとか。調べたら2008年の5月に新橋演舞場で見ている(@_@;)染さんが六助で私の感想は「染さんって好い人の役が似合うなぁ」

ストーリーについては隣りに座ったイギリスから来たエリーちゃんがわからない位多分私も分らない(笑)3階席Aは2/3は外人さんだったし西席も明らかに外国人一家で子供さんが途中からいなくなっていた(笑)

「ヒューグラントのファンです」と自己紹介したら微妙なスマイル(笑)大体そんな感じです英国人。お兄さんが大阪にいるので昨年も今年も日本に来て今年は5週間も日本観光だそうです。「地震怖くない?」と聞いたら「今年は九州に行く予定だったけど変更して行くとこ探してる」とのことでした。いい旅してね(^O^)/

でお話は、主人公が仁左衛門さま演じる「六助」でこれが百姓だけど剣の達人。

突然子供が現れて保護したり、「あなたの母になってあげよう」という人や、かたき討ち!のはずが「あなたの妻になります」という女性が現れたり、

なにはともあれ、仁左衛門さまのわざと試合に負けてあげるシーンや、羽織袴を付けるシーンや、白塗りで見栄を切るポーズ、泣く子供をあやしたり、もてて困っちゃう様子。一つ一つがカッコイイのです。エリーちゃんには”Cool”と感想言っておきました(笑)

  

エコノミー症候群にならないように幕間はすぐに飛び出して歌舞伎座うろうろします。久しぶりの歌舞伎座、2013年に「180円が200円になってい」と書いている「紅白餅入りタイ焼き」が250円になっておりました。夕食なので高くは無いけど(笑)胃のない今はお餅がヘビーです。

  

さて2部が染さん渾身の力作「高野山開山1200年記念」という「幻想神空海」~沙門空海唐の国にて鬼と宴す~です。

    

高野山を開いた空海の30代の唐での2年間のお話で原作は夢枕獏さんです。音楽は人気の尺八奏者の「き乃はち」さんという事です。

ファンタジー物が今一つ好きじゃないのでどうものめり込むまでは行かないのだけど、染さんが中国琵琶をマスターした上に唄まで歌うのはビックリでした。一緒に唐で研修していた松也さん演じる橘 逸勢(たちばな の はやなり)と一緒に最後には楊貴妃を引っ張り出してしまうという感じ?

最後に特殊技術でステージ上で書を現したり、エリーちゃん曰く「よく分らないけどステージングは良かった」らしい。

私はうーんやっぱりあんまり好きじゃないかも(笑)でも染さんが言っていた「意欲溢れる新作の最初の証人」にはなったかな(^^ゞ

歌舞伎座じゃなくて国立劇場とかシアターオーブでも良いかも(-_-;)

帰りのエスカレーターでも「やっぱり日本じゃないし、着物もないし、踊りも日本舞踊じゃないよね」というマダムの声も聞こえました。

最近宝塚をみる事が多くなってスピーディーな展開や短さに慣れてしまったせいか?歳を取ったせいか(-_-;)ちょいとしんどい観劇でした。

イアフォンガイドが切れていて10回分6,000円で買おうか迷ったけど有効期間が2年間で多分そんなに行かない気がしたので止めておきました。時々仁左衛門さまは拝見したいけど。

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「砂子の里資料館」から京急で「歌舞伎座ギャラリー」へ

2016年04月24日 | 歌舞伎

今年から超お気に入りの川崎の「砂子の里(いさごのさと)資料館」の4月の展示は「肉筆画」でした。今回は広重様は登場していないけど、貴重な作品が無料で見られるのでお邪魔します。川崎駅の観光案内も初めてみましたが、工場見学は有名です。そのほか川崎大師はもちろん最近は「藤子・F・不二雄ミュージアム」が人気のようです。

    

丁度歌舞伎座の夜の部を取っていたので昼過ぎから出かけ、川崎駅前から東海道川崎宿をちょっとだけゆっくり見学。(一度は品川からのヘトヘトと、2回目も曇天で神奈川に向かっていたので余裕がなかった)歩道の箱のような物や自販機のデザインにも広重様の浮世絵が沢山使われています。

                    

今回も貴重な作品拝見しました。更にここに来ると浮世絵関連のイベント情報も戴けます。かなりアウェイの京急で「京急川崎」→歌舞伎座のある「東銀座」に向かいます。「泉岳寺」乗り換えであっという間に着きました。京急の車両はどこか旅に行ってる気分の対面4人掛けシートがあって楽しいです。

  

東銀座の駅直結の「木挽町広場」奥のチケット引き換え機で発券します。該当のクレジットカードを入れただけで番号など何も入力しなくても自動的にチケットが出てくるのは感動です!

可なり遅かったのに、3階のB席の最前列が取れたのはラッキーでしたが、逆にいえば東京宝塚の様に本当にチケットの取れないのとは違う現象を感じます。

    

時間があったので以前から行ってみたかった「歌舞伎座ギャラリー」に行く事にします。屋上庭園や4階のスペースは無料ですがここだけは有料です。(600円)

エレベーター降りた場所の「顔だし看板」は無料です。その隣りのお土産売り場の横は「スタジオありす」なのにもビックリです。コスプレして写真を撮る人もいるのかも(笑)

    

歌舞伎座タワー4階には昔からの役者さんの写真があります。まさかの勘三郎さん、三津五郎さん、団十郎さんがそこにあるのは改めてショックでしたが。

その奥人混みはなに?番号を呼んでいるけど何のため?と行ったらここが「一幕観」の待合場所でした。

以前は歌舞伎座の一階にぐるりと列を作っていたのだけどここに異動したんですね。雨でも濡れないし、冷暖房完備でいいですね。半数以上は外国人でした。

    

JAFの割引も使えないようですが、今日の観劇券があると100円引きになりました(^O^)/ここには歌舞伎座関連の物が陳列されている上に触ったりして体験できるのが売りです。

    

写真はまとめましたが、差し金で蝶々を操るもの、実際に登場する馬、イノシシ、狐、鳥、ネズミ、魚屋さんの魚など楽し過ぎです(^O^)/

豆を使って波や雨の音を出す仕組み、駕籠、船など歌舞伎の舞台で気になっていた物がそこにあります。撮影はNGですがモニターが3か所にあって名場面を放映しています。

一つは「傾城」特集で衣装も展示されており、鬘や三つ歯のポッコリ、全部着ると33.5kg(@_@;)とか。別のモニターは「馬」と「白波三人男」です。過去の名場面で福助さん玉三郎さんが美しい!勘三郎さんも懐かしい!昔の物はかなり画像が粗いので最近のデジタルの凄さを実感します。

  

    

「シャリーーン」という音が美しい花道や出てくる幕、藤娘の藤や白波五人男の番傘も実際に触れるし、舞台には出てこない楽器類も音を出したり、舞台上の机や習字道具、舞台裏の様子も見られて体験できます。

外人さんをお連れするならここの「イアフォンファイド付き1,500円」だと、歌舞伎座の場内を見下ろす「場内観覧室」から、3分間の歌舞伎見学。という特典もあったりするのでこれが良いのかもしれないと思いました。

  

  

時間を決めて映像で特集が見られて、今月は『菅原伝授手習鑑』「車引」の梅王丸のこしらえをする舞台裏の愛之助さんに密着し、本人が解説のナレーションを入れているものと、染五郎さんが、歌舞伎座「四月大歌舞伎」で上演される新作歌舞伎『幻想神空海(げんそうしんくうかい)』について語るという物2本ともしっかり拝見しました。

丁度観終わって木挽町広場で悩んだ末(笑)「あづき最中」を食べて出たら開場中の歌舞伎座の夜の部に間に合いました。

    

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