ホウジョウキ  ++ 小さな引籠り部屋から ~ ゆく川の流れは絶えないね

考えつつ振り返り、走りながらうずくまる日々。刻々と変わる自分と今の時代と大好きなこの国

湿暖な気候にあう薫り

2009-05-19 17:03:57 | 日本文化
この土地の最大のイベントともいえる
三社祭が終わりました。

この地では三社祭が終わると夏がくるといいます。

お祭りから、浴衣を着てもいいのだとも聞きました。
お祭り当日は、小雨がぱらついて肌寒いお天気でしたが
翌日から初夏の陽気。

4月から5月になって、ぐっと感じるのが

湿度の上昇です。

あんなにカラリとして、肌が乾いて困っていたのに
このジメっとした、重たい空気感。
夏の予兆を感じます。

日本の夏は、少なくとも、関東以西は、この湿度の高さだと思います。
私が生まれ育った北海道は、また違う気候帯ですね、亜寒帯か?
夏も1週間程度で終わる感じです。

この本州の現代の暑さと来たら。
ヒートアイランド現象も含めて、もう温帯とはいえない暑さです。
そしてこの湿度の高さ。

最近まで、部屋の中でアロマオイルを焚いていました。
私のお気に入りの香りは、フランキンセンスと、ゼラニウム、ティーツリー
ユーカリ、レモングラス。

そんなあたりをミックスして、焚いていました。

が、この湿度を感じはじめて、アロマじゃ物足りない感じに。

そう、この重たい空気に合うのはお香だ。
と、思い出しました。
手持ちの練香を、焚きます。
残念ながら香炉がないので、アンティークの中国茶のお茶碗で。

あー、やっぱりこの感じ。
お香の香木、沈香や白檀の甘い香りが、このまとわりつく空気にぴったりです。

部屋にくゆらせると、さすがに湿度が高いのでかなり強く香り、後にも残ります。
ちょっと神秘的な、平安時代に思いをはせながら、昔はみんなこんな香りを身に纏っていたのだな、と考えると、相当香りが幅を利かす世界だったのでしょう。
いまや、日本人は薫らない国民性ですけどね。

お香の香りに身を沈めながら、思沈する感じ。
日本だなあ、ここは。