9/17(土)産前産後訪問支援員養成講座の3日目が、京都テルサにて開催されました。
本日は34名の方にご参加いただきました。
3日目ともなると参加者の方同士での情報交換が行われたりと、終始和やかな雰囲気でした。
1つ目の講座は公益社団法人京都府栄養士会の栄養士宮崎圭子様より、「赤ちゃんの栄養はお腹から」~胎児期から始まる、妊産褥婦、及び家族の食育の大切さ~でした。
妊娠期には重要な貧血のための食事についてや、手のひらで1日分の蛋白質や野菜量などを簡単にわかる方法など、わかりやすく具体的に教えていただきました。
2つ目の講座は、京都府立洛南病院精神科医長の山崎信幸先生より、「妊産褥婦のメンタルヘルスとケア、子どもへの影響」でした。
山崎先生からは、産後うつ病や児童虐待などについてどのように対応するかまで学ぶことができました。特に、男性の産後うつ病の割合が約10%あり、女性よりも多いという報告もあることに驚きでした
3つ目の講座は、くわはらこどもクリニック院長の桑原勲先生より、「子供の発育・発達、育てにくさへの対応などを学ぶ」~赤ちゃんの視点から子育てを考える~でした。
日本の伝統の育児法の変化とそれに伴う育児不安のつながり、お産や母乳育児がその後の育児や母子の愛着形成につながることなど、桑原先生の「赤ちゃんからの視点から」のお話は私たちに向けた熱いメッセージでした。
4つ目の講座は、京都府助産師会副会長 出張開業つぐみ助産院 国際認定ラクテーションコンサルタントの越山茂代助産師より「妊娠期からの母乳育児支援を学ぶ」~楽しく自信を持って母乳育児を継続するために~でした。
まずはストレッチで身体をほぐしてリラックスしてから始まりました。
母乳育児の大切なこと、母乳育児のメリットなどの学び、風船を使って、赤ちゃんがどうしたら深く乳房を加えることができるかを体験しました。
また母乳で育児を行うお母さんが増えている分、授乳に困ったことがあるお母さんも多く、どのような支援を行うかを学ぶことができました。
<アンケートより>
・各専門の先生方が最近の妊婦の状況、メンタルヘルス、発達・発育の状況を報告してもらい、事例もたくさん紹介してもらい、実態がわかり深まって、役立てられると思います。
・固くかんがえないでよいことや、現状から少し工夫すれば大丈夫という言葉があり、頑張りすぎなくてもよいと妊産婦さんに伝えられることはとても気持ちが楽になることだと感じた。
・お父さんの産後うつが知れてよかった。ママはもちろん、お父さん、ご家族の方、皆さんをしっかり見て支援していかないといけないと思いました。
・出産育児はどうしてもママの気持ちや立場だけを見てしまいがちだが、赤ちゃんの気持ちや立場もしっかり思ってあげないといけないと思いました。
・妊娠期からしっかりと準備して理解を深め、周りのサポートがあればメリットも多く、赤ちゃんへの影響も多くあるので、母乳育児がもっと広まればよいのになあと思った。
本日は講座が4つということで盛り沢山な1日でした。
皆様お疲れさまでした。
講師の先生方、貴重なお話をありがとうございました。
産前産後支援員養成講座も残りあと1日になりました。
次回もよろしくお願いいたします。
文責 今井