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京都府助産師会オフィシャルblog

産前・産後訪問支援員養成講座2日目開催しました

2020年02月29日 | 報告

2020年2月24日、産前・産後訪問支援員養成講座(2日目)の報告をします。
(掲載の写真は、参加者様の了解をえています)

前日同様、参加された方には感染予防対策をしていただき、いつもとは少し違う雰囲気の中での開催でした。

 

講座5 妊娠・出産・産褥期の生理的心と体の変化~女性の一生に寄り添う助産師の視点から~

ふじわら助産院 藤原 朋子 助産師よりお話しいただきました

1.最近の妊婦さんの傾向

2.妊娠期 (妊娠の成り立ち 体の変化 心の変化 マイナートラブル 快適な妊娠生活 支援が必要な妊婦)

3.出産期 (出産の進行 出産時に大切なこと)

4.産褥期 (入院生活 心と体の変化 第2子以降の母 よくある心身の不調 家族計画 支援が必要な母)

5.妊産婦さんとの関わりで心がけたいこと (気持ち 行動)

 

講座6 赤ちゃんの発育・発達・育てにくさへの対応~赤ちゃんの視点から子育てを考える~

くわはらこどもクリニック 桑原 勲 先生よりお話いただきました

母乳育児と食物アレルギーとトピックスではじまり日本の伝統的育児観 戦後の育児法の変遷 お産の変遷と児童虐待 育児不安の現状 産後の過ごし方:愛着形成 母乳育児:愛着形成の視点から と盛りだくさんの内容を分かりやすく教えて頂きました

 お母さんには産む力があり、育てる力も備わっています。赤ちゃんには、生まれる力があり、育つ力が備わっています。

 たとえ不安の中でわが子との生活が始まったとしても、その後の歩みの中で、お母さんが周囲の人にあるがまま受け入れられ、親子ともども大切にされる機会を得られれば、自信をもってそのあとを歩むことは十分に可能です。

 必要なのは「指導」ではなく、「傍に居(ること)」て、支えることです。皆さんの協力で、支援の輪が広がることを願っています。とのメッセージをいただきました。

 質問では、母子分離のあった親子へのアプローチについて ⇒ いつでも取り返すことはできる。始められるときにどう補っていくのか考えればよい。母子が上手くいってるのであれば下手に修正しない。赤ちゃんが嫌がることはしない。訓練のようにはしない、アプローチを考える。

 

講座7 支援者としてのコミュニケーション・スキルを学ぶ~女性とその家族をエンパワーするために~

親業訓練インストラクター・精神科医 永原 優理 先生よりお話いただきました

双方向のコミュニケーションについて 聞く(受動的な聞き方  能動的な聞き方) 伝える (わたしメッセージ  コンサルティング)を講義だけでなく、ワークを交えながらの講座は2時間があっという間に過ぎていました。

 参加された方が、ワークの中で相手の悩みを聞くとき、今まではアドバイスをすることを考えてしまっていたが、能動的な聞き方で聞くを繰り返すうちに、相手が心の整理をされ自ら答えを見つけられれていった。聞くことに集中することの大切さを学んだと話されていました。

 

 それぞれの講義の中で、支援するものとして対象者に常に寄り添う姿勢。感謝、尊敬、ねぎらい、心で対話すること。自分の価値観・経験を押し付けないこと。本人の持つ力を信じ引き出すことが大切であることを学んだ充実した一日でした。

(文責 岡本美由貴)

 

 

 

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