助産師会には三つの部会があります。
お産や妊婦健診を取り扱う開業助産師が所属する助産所部会。
保健指導や育児支援を中心の業務とする助産師が所属する保健指導部会。
そして、病産院や教育施設に勤務する助産師が所属する勤務部会です。
助産師資格を取ったら、まずは勤務助産師として多くの経験を積むことになります。
「勤務助産師セミナー」は、京都府助産師会が中堅の勤務助産師を対象に開催する研修です。
過酷な労働条件のもとで体と心をすり減らす日々。
お母さんと赤ちゃんが、あっという間に目の前を通り過ぎて行ってしまう。
勤務助産師だった頃、助産師会で出会う大先輩のお話を聞くことでどれだけ救われたでしょう。
勤務していると薄らいでゆきがちな、母子への深い愛情と真摯な助産への思いが蘇ってくる。
自分の力不足に打ちひしがれていても、また明日出会えるお母さんと赤ちゃんのために頑張ろうと思えるのです。
助産師会が持つエンパワー能力を、このセミナーの受講生さんたちには感じてもらえるはず。
そんな願いをもって、この事業は立ち上がりました。半年間の長期研修となります。
次年度が正式なセミナー初年度で、今年度は二回のプレ講座を準備しました。
その第一回目が今日の講座です。
定員いっぱいの申込があり、一階ホールは寒波も吹き飛ばす熱気がみなぎっております。
美人で上品なうえに桶谷とIBCLCの資格を持たれる素敵な長尾先生…
質疑応答と交流会は机の配置を変えました。
とても和やかな雰囲気の中、様々な病産院の乳房ケアの疑問点について学びあうひと時となりました。
アンケートの回収率もとっても良かったです
一部、ご紹介いたします。
日々時間に追われて一人ひとりじっくりと関わることが難しいことも多いですが、今回の話を聞いて授乳のときだけ見るのではなく、その方全体で捉えていくようにしていこうと思いました。
出来る範囲で保健指導に取り入れたり、他のスタッフにも伝えていこうと思いました。
日常生活をまずは見なおして、赤ちゃんに視点を向けれる保健指導が出来たらいいなと思います。まず、所属病院のスタッフに伝えたいです。
手技を手に入れたいと思います。
まだまだ経験も浅く母乳に関する知識が浅いため、一つ一つの関わりの中で勉強しつつ、ケアの向上を目指していきたい。
まずはトラブルを起こさないよう授乳介助を行いたいと思います。
入院中の保健指導で、もう少ししっかりと自己ケアについてもお話していきたい。(今までは軽くしかしてませんでした…)
母のメンタルに寄り添えるようなケアをしたいと思います。
乳房外来や助産師外来を行っていく上で、とても学びになりました。診断力・保健指導を技術に持ち、頑張っていきたいと思います。
どんな状況でもしっかり赤ちゃんが飲めることが大切だということを念頭においてケアしていきたい。
次回は1月10日、左古先生による「開業助産師のケア~妊娠・出産編」です。
お席はキャンセル待ちですが、特に非会員の方はお問い合わせください。
助産師会に勉強に来ていただける良いチャンスですので、出来るだけ配慮させて頂きます。
勤務助産師セミナー担当 中川