93歳・老大娘の日記

晩年を生きる

知るを楽しむ

2017-02-21 23:30:31 | 読書

かなり長く時代歴史小説を読んでいますので

それなりに時代を知っているつもりでしたが、

所詮小説は小説と思わなければいけません。

ネットでかなり調べられますが、時に知りたい気持ちが高ずることがあります。

今回は芸者論、聡明なこと思想哲学みたいなものまで持っているのに驚きました。

古代の巫女に発し、吉原にはその型が残っていたよし。

まるで民俗学の本を読んでいるような「芸者論」でしたが、

柳田国男、折口信夫のそれのようには難しくなくて面白く読めました。

時代は下がって幕末明治維新になりますと、

花柳界から何人かの芸者が政治家夫人になって

明治新政府の外交に貢献しました。夫人たちの努力もあったでしょうが

聡明であったことは間違いありません。

  木戸 孝允(桂小五郎)夫人幾松   伊藤博文夫人梅子

  山縣有朋夫人 祇園の舞妓    陸奥宗光夫人 新橋芸者   等々・・・・

第二次大戦開始直前、中国から帰ってきたとき、新聞社が用意してくれた家(借家)は

中村遊郭に近く、妓楼に同級生がいたので中を見る機会がありました。

戦後のことで遊郭など勿論廃止されていました。

その後料亭やら、老人施設になったりしました

近くの地名に「大門」がありましたが、当時はその意味も知らずにいました。

なつかしい感じさえします、建物に面影くらいは残っているでしょう。

一度行ってみたいと思います。

 

コメント (10)
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