仁、そして、皆へ

そこから 聞こえる声
そして 今

瞳の奥を覗かれてⅦ

2008年06月25日 15時25分34秒 | Weblog
ミサキ自身の準備は充分できていた。右手で招いたヒカル自身が入り口に触れると一瞬、ためらうように手が止まった。右手はもう一度、ヒカル自身を握り直し、入り口に運んだ。ヒカルはミサキ自身に満たされた暖かな液体がヒカル自身を受け入れるのを感じた。入り口から少し中に入ったとき、ミサキは身体が裂けるような痛みを感じた。身体がビクンと震えた。それでもミサキはゆっくりとヒカルと招き入れた。ヒカルが完全にミサキに挿入すると、片手で支えきれなくなったミサキは右手をバスタブにのせた。ヒカルの体温が身体の内側から全身に伝わった。ヒカルもヒカル自身からミサキの体温が全身に伝わっていくのを感じた。ヒカルはミサキの丸いヒップに掌を添えた。二人はそのまましばらく動かなかった。お互いの体温が行きかうのを確かめ、一つになれたこと感じていた。
 ヒカルが手を回した。ミサキの下腹から、なぞるようにして乳房の下で止めた。
ミサキの体重をすべて受け止め、離れないようにしながら、ミサキの身体を起こした。ヒカルが少し腰を落とし、ミサキは足に力を入れた。ヒカル自身がミサキの一番奥に届いた。
「アンッ」
ミサキは声をもらした。乾き始めた石鹸の臭いがした。ヒカルは手を伸ばし、シャワーのコックをひねった。最初に出た水は冷たかった。徐々に温度を増した水は石鹸の滑らかさを取り戻させた。その滑らかさがとれ、お互いの肌の感触が戻るまで二人はじっと待った。ヒカルは左手でミサキを支え、右手の中指でミサキ自身に触れた。
「アンッ」
声がもれた。身体を動かすことなく、ヒカルは指を動かした。ミサキの身体が指の動きに反応するように微妙な感覚で揺れ始めた。
 ヒカルは、もう一度、乳房の下に両手を戻し、腰で支えるようにしながらミサキを持ち上げ、バスタブに腰を下ろした。ミサキはヒカルの顔が見たかった。ミサキはそのままの状態で身体の向きを変えようとした。それは難しかった。ヒカルの腕をほどいて、ゆっくりと離れた。向き直った。バスタブをまたぐようにしてもう一度重なった。二人はお互いの意図がわかるようにヒカルがミサキを支え、ミサキがバランスを取り、自身が自身の中に。今度は痛みを感じなかった。腰が自然に動き出した。それはゆっくりとした波のように、やがて、激しいうねりとなって二人を突き動かした。ミサキ自身がそのうねりの中で収縮を始めた。それはヒカルのリズムをさらに激しくした。
声が出た。
「ヒカル、ヒカル・・・・」
しがみ付くようにしながらミサキは叫んだ。
やがて声は
「アー、アー、アー、・・・・」
激しい収縮がヒカル自身を襲ったとき、ヒカルはミサキを抱きかかえ立ちあげった。と同時にヒカル自身からカレの分身がミサキの中にほとばしった。
「アーーーー、」
ミサキの声が響き渡った。
「フォー」
と声を上げて、ヒカルはミサキを抱いたままバスタブに腰掛けた。まだ雄々しいヒカル自身にミサキ自身の小刻みな収縮が伝わった。二人はきつく、強く抱きしめあった。