言葉が多い会話は沈黙にも似ていた。それを二人は気付いていた。
「仁のこと・・・・・。」
アキコは言いかけて言葉を飲みこんだ。
「ヒデオ、そっちに行っていい。」
アキコがヒデオの隣に座ると、ヒデオはテーブルを押してスペースを拡げた。パイプベッドにもたれていたヒデオの左肩にアキコが頭を預けた。
「ねえ、どうして臭いのことわかったの?。」
「うん・・・・。」
沈黙。アキコは身体を起こすとターキーのグラスを取り、一息で飲み干した。
「ほんとはね。そんなこといいの。」
グラスを置いて、ヒデオの方に向き直った。ヒデオはジンのグラスを持って、透明な視線でテーブルの先を見ていた。アキコは待った。ヒデオはゆっくりとジンのグラスを口元に運び、ゆっくりと飲み干した。ヒデオがグラスを置くと、アキコはヒデオのベルトに手を掛けた。ベルトを外し、タートルネックのシャツを胸まで上げた。ヒデオの筋肉質の左胸に右手をあてた。ヒデオはその手を両手で包み、身体を起こした。アキコの掌から、ヒデオの心臓の鼓動が伝わった。
「ヒデオがいるね。ここにヒデオがいるね。」
ヒデオがアキコの肩に右手を掛けた。
「待って。」
アキコは手を離すと振り向いた。背中のファスナーに手を掛けようとするとヒデオがその手を押さえ、ファスナーを降ろした。アキコは立ち上がった。ヒデオも立ち上がり、ワンピースを肩から外した。脱皮するようにアキコの肌が露出した。ヒデオはブラのホックを取り、パンストを下げた。足元まで行くとアキコは足を上げた。ヒデオの頭が太腿の裏側に当たった。アキコはヒデオの手を踏まないようにヒデオのほうに向き直った。ヒデオの脇に手を入れ、ヒデオを立たせるとタートルネックのシャツを脱がせた。ベルトの外れているズボンは簡単に落ちた。もう一度、ヒデオの左胸に右手を当てた。ヒデオの右手を取り、自分の胸に導いた。お互いの鼓動を、速さの違う鼓動を感じあった。
「ヒデオ。」
アキコの目から涙がこぼれた。
「どうしたんだろう。なんか、悲しくて・・・」
ヒデオはアキコの腕を取り、ゆっくりと下げた。アキコの身体を抱きしめた。
「前はね。言葉に変えなくてもよかったの。でもね。いまは、言葉に変えないと不安なの。」
アキコがヒデオの胸に手を当てた。少し力を入れた。二人の身体は触れるか、触れないかの微妙な距離をとった。ヒデオは手を離し、掌を拡げた。すこし戻して、柔らかいボールを持つような形にした。アキコの肌に触れるか、触れないかの感触でボディータッチを、そう、「ベース」が始まったころのボディータッチを肩の裏から始めた。背中からゆっくりと腰を落としながら。アキコの腰にしがみついているようなパンティーに両方の親指をかけて、開き、親指以外の指が腿の両脇を這うように足元まで下ろした。アキコは左足を上げ、そして、右足を上げた。ヒデオの掌は今度は、下から、上に、アキコの身体の正面を肌のかすかな感触を確かめるように移動した。太腿のところで掌は止まり、波を描くように上から下、下から上に、前から後ろ、後ろから前とアキコを確かめた。
「ヒデオ、ヒデオ、ここにいるよね。私と一緒だよね。」
アキコはヒデオの頭を、やはり、ヒデオと同じ掌の形で、触れた。ヒデオの耳を掌で包んだ。次の動きが、アキコの意図が、わかっているかのようにヒデオは立ち上がった。今度はアキコが身体を沈めた。ヒデオのビキニパンツを下げた。ヒデオ自身は勃起していなかった。
「どうしたの。」
「うん。」
ヒデオの優しい目がアキコを見ていた。アキコも、そのことが不自然なことのようには思えなかった。立ち膝のアキコの前にヒデオも座った。目が合った。ヒデオが目を閉じた。アキコはヒデオの膝の上に手をのせ、口づけた。優しく吸い、唇を開いた。舌先を絡めた。アキコは唇を離すと、ヒデオの乳首を吸った。乳首の周りを舌先で舐め、キッスして、また、乳首を吸った。両方の乳首を同じように、愛撫した。そして、筋肉質の引き締まった腹にキッスした。モジャモジャの中でヒデオ自身はまだ、可愛かった。アキコは包むようにヒデオ自身を握った。フニャフニャだった。小さな頭がアキコの手の中から覗いていた。
「キッスしていい。」
ヒデオの優しい瞳をアキコは見た。ヒデオは肯いた。アキコは割れ目にチョンとキスをした。唇を頭に当て、滑らせるように口に含んだ。ヒデオの鼓動が唇から感じられた。ヒデオ自身はアキコの口の中で膨らんだ。アキコはゆっくりと唇を滑らせた。
「仁のこと・・・・・。」
アキコは言いかけて言葉を飲みこんだ。
「ヒデオ、そっちに行っていい。」
アキコがヒデオの隣に座ると、ヒデオはテーブルを押してスペースを拡げた。パイプベッドにもたれていたヒデオの左肩にアキコが頭を預けた。
「ねえ、どうして臭いのことわかったの?。」
「うん・・・・。」
沈黙。アキコは身体を起こすとターキーのグラスを取り、一息で飲み干した。
「ほんとはね。そんなこといいの。」
グラスを置いて、ヒデオの方に向き直った。ヒデオはジンのグラスを持って、透明な視線でテーブルの先を見ていた。アキコは待った。ヒデオはゆっくりとジンのグラスを口元に運び、ゆっくりと飲み干した。ヒデオがグラスを置くと、アキコはヒデオのベルトに手を掛けた。ベルトを外し、タートルネックのシャツを胸まで上げた。ヒデオの筋肉質の左胸に右手をあてた。ヒデオはその手を両手で包み、身体を起こした。アキコの掌から、ヒデオの心臓の鼓動が伝わった。
「ヒデオがいるね。ここにヒデオがいるね。」
ヒデオがアキコの肩に右手を掛けた。
「待って。」
アキコは手を離すと振り向いた。背中のファスナーに手を掛けようとするとヒデオがその手を押さえ、ファスナーを降ろした。アキコは立ち上がった。ヒデオも立ち上がり、ワンピースを肩から外した。脱皮するようにアキコの肌が露出した。ヒデオはブラのホックを取り、パンストを下げた。足元まで行くとアキコは足を上げた。ヒデオの頭が太腿の裏側に当たった。アキコはヒデオの手を踏まないようにヒデオのほうに向き直った。ヒデオの脇に手を入れ、ヒデオを立たせるとタートルネックのシャツを脱がせた。ベルトの外れているズボンは簡単に落ちた。もう一度、ヒデオの左胸に右手を当てた。ヒデオの右手を取り、自分の胸に導いた。お互いの鼓動を、速さの違う鼓動を感じあった。
「ヒデオ。」
アキコの目から涙がこぼれた。
「どうしたんだろう。なんか、悲しくて・・・」
ヒデオはアキコの腕を取り、ゆっくりと下げた。アキコの身体を抱きしめた。
「前はね。言葉に変えなくてもよかったの。でもね。いまは、言葉に変えないと不安なの。」
アキコがヒデオの胸に手を当てた。少し力を入れた。二人の身体は触れるか、触れないかの微妙な距離をとった。ヒデオは手を離し、掌を拡げた。すこし戻して、柔らかいボールを持つような形にした。アキコの肌に触れるか、触れないかの感触でボディータッチを、そう、「ベース」が始まったころのボディータッチを肩の裏から始めた。背中からゆっくりと腰を落としながら。アキコの腰にしがみついているようなパンティーに両方の親指をかけて、開き、親指以外の指が腿の両脇を這うように足元まで下ろした。アキコは左足を上げ、そして、右足を上げた。ヒデオの掌は今度は、下から、上に、アキコの身体の正面を肌のかすかな感触を確かめるように移動した。太腿のところで掌は止まり、波を描くように上から下、下から上に、前から後ろ、後ろから前とアキコを確かめた。
「ヒデオ、ヒデオ、ここにいるよね。私と一緒だよね。」
アキコはヒデオの頭を、やはり、ヒデオと同じ掌の形で、触れた。ヒデオの耳を掌で包んだ。次の動きが、アキコの意図が、わかっているかのようにヒデオは立ち上がった。今度はアキコが身体を沈めた。ヒデオのビキニパンツを下げた。ヒデオ自身は勃起していなかった。
「どうしたの。」
「うん。」
ヒデオの優しい目がアキコを見ていた。アキコも、そのことが不自然なことのようには思えなかった。立ち膝のアキコの前にヒデオも座った。目が合った。ヒデオが目を閉じた。アキコはヒデオの膝の上に手をのせ、口づけた。優しく吸い、唇を開いた。舌先を絡めた。アキコは唇を離すと、ヒデオの乳首を吸った。乳首の周りを舌先で舐め、キッスして、また、乳首を吸った。両方の乳首を同じように、愛撫した。そして、筋肉質の引き締まった腹にキッスした。モジャモジャの中でヒデオ自身はまだ、可愛かった。アキコは包むようにヒデオ自身を握った。フニャフニャだった。小さな頭がアキコの手の中から覗いていた。
「キッスしていい。」
ヒデオの優しい瞳をアキコは見た。ヒデオは肯いた。アキコは割れ目にチョンとキスをした。唇を頭に当て、滑らせるように口に含んだ。ヒデオの鼓動が唇から感じられた。ヒデオ自身はアキコの口の中で膨らんだ。アキコはゆっくりと唇を滑らせた。