つれづれに

きままに書きます。
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「求めない」を読む。

2008年02月07日 | Weblog
図書館に注文していた本が2ヶ月以上たってやっと来ました。

どうしてこの本を注文したのか、はっきりとは思い出さないくらいです。
きっと新聞の書評を見たのでしょう。

自分にも、周りの人にも求めすぎて
ひどく疲れを感じていた私にとって、魅力的な書評だったのだと思います。

著者は加島祥造、初めて見た名前です。
1923年生まれ。早稲田大学英文科出身、いくつかの大学で英文学を教え、フォークナー、マークツエインなどの翻訳、著作あり。
70歳?にして「老子」に出会い、「タオ ヒア・ナウ」を出版。「老子までの道 六十歳からの自己発見」などを著す。
現在伊那谷に独居とあります。

B5版のページにすべて、求めない という言葉で始まる短句や短詩が百数十載っています。

感じ入ったり、首をかしげたり・・・・
茫漠として、まるで禅問答のように思えたり。

とても説明が難しくて、伝えられそうにありません。読んで感じるしかないようです。

本能的な五欲を捨てよというのではないけれど、頭で求めるのではなく、体が求めるものにゆだねよう。

求めなければ 苦しみから解き放たれて
いろんなものが見えてくる、
そしていろんなことが変わっていく
ということが、短句の中に溢れ出ています。
心次第だということがベースだと言っていいのでしょうか。

ものがありすぎて、やることがありすぎて
そして疲れている
そんな人にとっては気持ちが楽になれる本かもしれません。

だからといって、山間に独居することは出来ないでしょうが。

私にとっては次の短句がちょうどいいようです。

求めるーーー
求めないーーー
この2色の糸を、自分の
人生の模様に織りこめれば、
ライフはいいバランスのものになる。

なんだか当たり前すぎるかな?