つれづれに

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一日遅れの日記 年金問題について

2008年02月17日 | Weblog
今朝は快晴で暖かくなるのかと思っていたけれど、どんどん冷えてきました。

昨日は、まじめにシンポジュウムに都心まで。1時間半近くかけていくのは、なかなか億劫ですが、年金についてだったので意を決して行ってきました。

守れ!みんなの年金
社会保険庁改革を考える
~どうする「宙に浮いた年金」~
シンポジストは朝日の記者、中央社会保障協議会事務局長、大学教授、弁護士のかたがた。

中身を紹介するにはもっと熟読玩味が必要で、時間が足りません。

最も印象に残ったことだけをとりあえず。
この年金の発祥は、第二次世界大戦時の戦費調達が目的だったとご存知でしたか。
私知りませんでした。

その後の制度改正の中でもしっかりした財源保障を考えた年金制度ではなかったようです。

宙に浮いた年金記録は社会保険庁職員のサボータージューなどといった問題により生じているのではなく、制度改変の度に基本台帳の一本化にきちんと取り組んでこなかった政府、厚生省にこそ原因があるということでした。

そして、今はろくな人員配置もせず、3月までに出来るなどと現実無視の公約をした首相のために、
社会保険庁の職員は、休日なしの出勤、ただ働き残業を強いられているそうです。
母の毎回の休日出勤をいやがる子どもが、母の入庁に必要な職員カードを隠したという話もありました。

一生懸命年金記録を見つけ出しても、システムとしては給付に結びつくのは半年後で、高齢者を前に切ないとの発言もありました。

冷静になればわかることですが、通常業務の上に、5000万件の記録探しの業務が加わったのです。
全くの素人アルバイトが入ったくらいで進む事態ではないのです。
大臣初めとした、幹部や最高責任者(首相)らは、マスコミのキャンペーンを利用して、すべて職員のせいにてしいます。

そして、彼ら職員は仕事があるにもかかわらず、新しい年金機構の経営者により選別され、首を切られようとしているのです。

かって、国鉄の職員が所属組合によって差別され、首を切られたように。

どんな年金制度にするのかきめ、組織をはっきりさせ、
そのためにどれだけの職員が必要なのかしっかり決めることこそが必要でしょう。
それなしでは、宙に浮いた年金記録の調査の責任部署は不明のまま本当に消えてしまいます。

今こそ、年金について真の制度改革の時期だと言うのが専門家の意見でした。
つまり最低保障年金の考え方に立つかどうか、25年もの積み立てが妥当なのか、費用負担をどうするのかなどなど。

その上での年金機構の発足でなくてはおかしいと。