つれづれに

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せめて、お花を!

2008年08月14日 | Weblog
お盆は宗教的な意味合いがある日なのだと思うのだけれど。
「古くからの農耕儀礼や祖霊祭祀などが融合して伝えられてきたのが日本のお盆」とあります。
「先祖の精霊を迎え追善の供養をする期間をお盆と呼ぶ」という方がわかりやすいですね。

今でも帰省する人たちの車で大渋滞が起きるのですね。
これは帰るべき故郷、実家があるということですね。

私には最早父母はなく、父母も故郷をはなれて東京で生活しました。
そして最後を東京で迎えました。東京にお墓を作りましたので、故郷といえるもの、帰るべきところは無くなりました。

故郷にはきっと人生を分かち合っている幼馴染がいて、どこか懐かしく、心休まるところであることでしょう。

わが子たちは、父を亡くしているのですが、お盆だといっても我が家に帰ってくるという習慣もありません。
それよりお盆には町内会で盆踊りがあり、夕飯においしいウナ丼が振舞われる亡き父の実家(祖母のいる家)に、顔を出します。

ここにも日本の伝統的風習を受け継がなかった、私たちの家庭の姿があります。
継ぐべき家を持たず、先祖という意識を持つことがなかった世代の当然の帰結かもしれません。

でも灯篭や迎え火の映像を見ると、心惹かれるものがあるのです。
先祖の精霊などとあまり難しく考えずに、亡き夫と父、母の写真にせめてお花を供えて、
ありし日を偲びましょう。