こんなもん買ってしもた〜LEDローソク編

　私は無神論者でありながら､朝晩とローソクと線香に火を灯す。
　神棚に1本､仏さんに3本の計4本のローソクに火を灯す。
　110話以上にも及ぶ｢真夜中の訪問者｣ブログを書くきっかけとなったローソクの消し忘れだが､(忘れっぽい性格もあり)これだけ消し忘れが多くて､よく火事にならんかったもんだなと､神様の存在を肯定したくもなる。
　第一話では､ローソクの消し忘れを真夜中に(虫の知らせか？)神様が教えてくれた事を書いた。
　夢は典型の二重夢だったが､ドーンと大きな音がしたので一階の玄関先に降りていくも何も変化はない。再び二階の自部屋に戻り､眠りに就くと次から次へと変な夢が重なってくる。見知らぬ誰かが必死で私の名を叫ぶ。

　朝起きて､一階のお座敷に降りると､ローソクが全て燃え尽きていた。多分､神様か霊がローソクの消し忘れを必死で伝えようとしてたのかもしれない。
　それ以来､ローソクの消し忘れには十分気をつける様にはなったが､やはり人間である。自分に言い聞かせ(用心してはいても)どうしても消し忘れは発生する。

5打数4安打

　LED式のローソクは昔から知ってはいた。
　一度ダイソーから購入したが､電池蓋の接触が悪いのか(百均の奴は大半がそうだが)すぐに壊れてしまう。
　ちゃんとしたモノをとAmazonで検索すると､リモコン付きで5本入りのLEDキャンドル(Vinkor製)が目に留まった。
　この手のLEDローソクは1本で千円するのも珍しくないから､かなり魅力的に映った。4.2/5のレビューも桜っぽくなく､評価も評判もいい感じである。しかし､安い中華製という事もあり､個体差があるらしい。

　こういう類は､実際に買ってみて確かめるしかなく､もしハズレだったら運が悪いと諦めるか､(面倒くさいが)返品するしかない。
　ただ､本物の蝋(ワックス)を使用してる上に､直径が5.5センチで高さは10.2cm/12.7cm/15.3cm/17.8cm/20.4cmの5本とかなりデカいし､重たい。値段は1999円で1本あたり400円。ハズレを引いても文句は言えない微妙な価格帯である。
　注文して届くまでに1週間ほどかかったが､包装はしっかりとしていた。
　早速不具合を確かめてみると､一部のレビューで指摘されてた様に､蓋が閉まらないローソク(キャンドル)が1本だけあった。勿論､たった1本の不良の為に返品･交換するのも面倒臭いので､(これもレビューで指摘されてた様に)蓋の所に詰め物をして何とか固定する。
　単3電池を2本ずつ入れる必要があるが､充電式のニッケル水素電池よりも市販されてるアルカリ電池の方が炎が明るい。レビューによると1日2時間つけて1ヶ月以上は持つとある。が私の場合､朝晩合計で4時間以上は点けるので､電池の持ちが多少は心配である。

　実際に点灯してみるとこれまたレヴュー通りに優雅な雰囲気がよく出ている。実際のローソクの炎よりも多少は暗いが､柔らかで上品でもある。明るさは4段階で､一番低い設定でもそこそこ明るい(写真参照)。
　それにこのLEDキャンドルの最大の特徴は”ゆらぎ”モードにある。ゆらぎというよりは癒やしに近く､炎がゆらゆらと揺れ､安モンの中華製にしては実に巧妙な出来栄えである。中国人に､こんな繊細な気質があるとは恐れ入る。

　タイマーもリモコンで行なえ､これと言った不足もない。珍しく､レヴュー通りの商品であった。不満という程でもないが､充電池対応にして､それに本物の蝋を使わくとも､質感のあるシリコン製でも良かった。勿論､壊れたら(蝋だけを溶かし)本物のローソクとしても使えるので､何ら問題もない。
　これまたレビューにもある様に､仏壇にも寝室にも使え､映画を見たりする時や停電時の非常灯にもなる。

　中華製＝”安物買いの銭失い”になりがちだが､今回も”安物買いの銭貯まる”になってほしいもんだ。という事で星5つとしたい所だが､1つだけ蓋が閉まらなかったので､星4つという事で・・・