夏はそうでもないが、冬季オリンピックとなると、その競技となるゲームを無性にやりたくなる。
過去に、アイスホッケーやアルペンスキーのPCゲームをやってた時がある。面白いという程でもないが、これが意外とハマる。
日本とても南国のイメージが強い福岡の(それも)南の方に住んでるから、冬のスポーツはその全てが新鮮に感じてしまう。
勿論、スキーも出来ないし、スケートも滑れない。アイスボードなんて、まるで別世界のスポーツに思える。
一度、女子のフィギアスケートの練習を見た事があるが、スケートのエッジ(ブレード)が氷に突き刺さる音を聞いただけで、背筋が凍りついた。
夏の競技はともかく、冬のスポーツは”危険と隣り合わせ”と言われるのも肯ける。
(噂で聞いた事だが)スピードスケートのエッジは刺身包丁の様に鋭く、最悪は指をも切断するという。それに、リンクの氷はコンクリみたいに硬く、転倒して頭を打てば大出血したり、両腕を骨折するケースもあるとか。
事実、フィギアスケートペアでソルトレイク五輪金(長野は銀)メダルのエレーナ・ベレズナヤさんは、キャメルスピンの練習中に(相棒のスケートのエッジが彼女の頭部に突き刺さる)アクシデントに遭遇し、一時は言語障害にまで陥った。
一見華やかで優雅に映るが、(言われる様に)大怪我が隣り合わせのとても危険な競技なのである。
たかがスマホゲー
しかし、スポーツ音痴の私でも冬のスポーツを(間接的にだが)楽しむ方法もある。
高価なパソコンやゲーム機を持ってる人は、(五輪シーズンになると)オリンピック関連のゲームが派手に発売されるから、何不自由はしない。
しかし貧乏な私は、スマホしか持ち合わせていない。それも4G回線だけでWi-Fi環境すらない。
元々、スマホゲームは(体質的に)好きになれず、ダウンロードはするが大半は遊んだ試しがない。ごく偶に数トレ的パズルをやるが、すぐに飽きてしまう。
それに、スマホゲーはPCゲーと違い、ハード的に貧弱すぎるし、(暇つぶしにはいいが)大人がハマるには限界がある。
それでも小林陵侑選手の活躍を見てると、スキージャンプを無性にやりたくなる。
北欧のデベロッパーらが魅力的なスキージャンプのゲームアプリを開発してるが、言葉がわからない。また、日本でもポピュラーなのは、視点がバックカメラだけに操作が難しい。
つまり、TVで見るような視点で操作したいのだ。
しかし何でもそうだが、探せば見つかるもんだ。
「Fine Ski Jumping」(Fine Glass Digital)は、日本人の口コミこそないが、とても充実したスマホゲームだと思う。勿論、もっとシンプルで軽いゲームもあるが、経験から言うと北欧のデベロッパーは(サスペンスドラマと同様に)とても優秀なのが多い。
200MB近くと、この手のゲームにしては大きめだが、その分ロードも長く、気持ちモッサリ感がある。が、ベンチスコアの高いスマホなら、殆どストレスは感じないだろう。
40を超えるジャンプ台が用意され、これは30秒のCFを見るだけでロック解除となる。事実、タダで全ての機能が使えそうだ。
操作もシンプルだが、コツを覚えるまでには時間がかかるし、思った以上に難しい。
ただ、プレイアングルを自由に変えれるのは、このアプリの最大の魅力だと思う。
北欧系ベンダーらしく、パソコン版(Win&Mac)もフリーでプログラムが公開され、パソコンを持ってる人はこっちがいいかもしれない。
最後に〜娯楽は誰がためにある
小学生の頃、1972年の札幌オリンピックでは、笠谷選手ら日本勢が金銀銅を獲得し、表彰台を独占した。
あの時はジャンプごっこが大流行し、スキーができる札幌や北海道が羨ましかった。
仕方なく、小さなジャンプ台を作り、紙で作ったジャンパーを載せ、息を吹っかけて飛ばして遊んだもんだ。
今から思うと、アホ臭な”ぼっち遊び”だったが、今の進化したスマホゲーに比べても、(気分はだが)充実してた様に思える。
実は、笠谷選手らのメダル独占には(巧妙な)カラクリがあった。ずっと後から聞かされた事だが、それでもスキージャンプに対する思い入れは、今でも全く色あせてはいない。
「Fine Ski Jumping」で少し遊んでみて、そんな昔を思い出した。北欧ではスキージャンプは、サッカーや野球やF1と並ぶ国家の娯楽である。日本で野球やサッカーゲームが積極的に開発されるのと同じだが、ゲームに対する味付けが日本とは異なる。
思うのだが、ヨーロッパの人は娯楽の本質を見抜いてる。彼らは、子供の時に熱狂した娯楽を追い求めるかの如く、ソフトを開発する。
PCゲームの草分けとされるKingPin(1999)もSeriousSam(2002)もEuroFighter2000(1995)も超のつく傑作だったが、当時は殆どが欧州や英国のデベロッパーで占められていた。
この3つには、(大げさだが)”死んでもいい”と思わせるほどに没頭した。しかし今の私には、そんな娯楽は(当り前だが)1つもない。
ここ数年は(コラムに近い)ブログばかり書いて、自由な時間が削がれた感がある。が、こうした優秀なスマホゲームを楽しむ事もまた、コロナ渦のご時世には、うってつけではないだろうか。
スマホでも小林選手のように、HS超えといきたいもんだ。
飯島賢治さんでしたか、凄いゲームベンダーが日本にもいるもんだと凄い衝撃的でした。
確かWindowsにも移植されましたか。
あの頃はPCゲームというより、3DOやPSやセガの時代でしたから
でもその飯野氏も、2014年に僅か42歳で亡くなられたんですよね。
今も優秀なゲームが開発はされてはいますが、CGに凝りすぎてあまり好きじゃないです。
それに比べたら、飯野氏のゲームは人生観と哲学が込められてました。
昭和の香りがするゲームでしたね。
「Dの食卓」流行ったことないんですが、「エナミーゼロ」も彼の作品でしたね。
難易度がとても高かったんですが、かなり没頭しました。
音だけで判断し、見えないエイリアンを倒すという独特で不気味なゲームでした。
ヘッドホンを付けて、もう底は自分だけの世界。飯野ワールドなんですよ。
こんなゲーム、後にも先にも出てきませんよね。
コメントとても懐かしかったです。
すみませんでした。