私はマスクをするのが苦痛ではない。
仕事柄、危機意識を徹底して叩き込まれたのもあるのだろうか。勿論、鬱陶しいと思う時もあるが、暴れたり、喚き立てる程ほどに嫌がる人の気持ちが、どうも理解できない。
例の”マスク拒否”のトラブルだが、男の症状?を考慮すると同情の余地もなくはないが、男に正当な反論があれば、直ぐに機内から降ろし、機内以外の場所で話し合うべきだった。
ある意味、男も可愛そうだが、乗客はもっと可愛そうだ。
日本ではマスク着用は義務でもないし、法で定められてる訳でもない。新型コロナ対策のそれもマナーに近い”要請”である。
英国の様に、守らなくても罰金が課せられる訳でもないし、逮捕される筈もない。
それにマスクをすれば、100%コロナ感染を防げるという科学的実証もない。
しかし、私はマナーという観点からマスク着用を当然の事と思っている。勿論、はめ忘れたりもするが、だからといって後ろめたい気持ちはない。
今の私には守るべき大切な人がいる。だから私はマスクをするし、それが苦痛だとか屈辱だとか思った事は、一度もない。自分と大切な人を守る事は、当然の義務であるからだ。
という事で、今日は今更ながらの新型コロナに関する話題です。
以下、”マスクへの抵抗感、欧米でやわらぐ?なぜ態度が変わったのか”(ヘリエ•チュン)から一部抜粋です。
何故、マスクを付ける必要がある?
トランプはかつて、マスクを着ける人をバカにし、自分への批判だとまで言ってのけた。米疾病対策センターは、顔を覆うよう既に推奨してたにも拘らずだ。
一方、イギリス政府も当初は、市民に顔を覆うよう推奨したがらなかった。他の欧州諸国は既にそうしてたのにだ。
その英国政府も6月になり、公共交通機関でのマスク着用を義務付け、更に7/24からは店舗内で顔を覆わなければ、罰金を科すとした。
世界全体で見ると、当初はWHOを含む複数の政府当局が、コロナ予防に”マスクは効果的ではない”と言っていた。
しかし今では掌を返した様に、顔をマスクで覆うよう推奨してるし、多くの政府はそれを義務化している。
3月半ばの時点で10カ国程度に過ぎなかったが、今ではアメリカの20州と130カ国以上が顔を覆うよう推奨してるとされる。
英王立協会は、”マスクで顔を覆う習慣のなかった国も、市民の多くはマスクを着ける様になった。イタリア(83.4%)、アメリカ(65.8%)、スペイン(63.8%)など”と報告してる。
新型コロナ感染症の理解が進んだのも、こうした変化の一因のようだ。
WHOは当初、マスク着用が推奨されるのは医療従事者や感染の症状が出ている人だけだとした。
しかし、感染してるが無症状の人でもウイルスを伝染すという科学的証拠が積みあがってきた。そして、そうした無症状の人がマスクをすると、周囲に伝染す確率が下がる事も。
故にWHOは6月、マスクに関するガイダンスを変更した。
一方で、換気の悪い屋内空間では感染リスクが高まるという認識も次第に広まってる。そして、空中を浮遊する微粒子が感染源になる可能性を指摘する証拠も蓄積されつつある。
つまり、誰もが顔を覆う様にすれば、”飛沫感染を防ぐだけでなく、微粒子による感染もある程度は防ぐかもしれない”と、ケベック大学心理学部のキム•ラヴォア教授は言う。
新型コロナのパンダミックは長く続く事もあり得るし、それを受け入れる人は増えている。もしそうならば、経済活動や学校の再開に伴いリスクを軽減し、持続するパンダミックに対応するには、顔を覆うものは必要という事になるかもしれない。
コロナウイルスはどこにも行かない。そしてワクチンが使える様になるまでに、数カ月ではなく数年かかるかもしれない。
”その為には、こうした行動原理を新しい日常生活に取り込まなくてはならない”
何故、国によってこうも違うのか?
各国で政府の方針は変わったものの、実際に人がマスクを積極的に着けるかどうかは、国によってかなり開きがある。
マスクを着けると答えたのは、シンガポール90%、日本86%、イタリア83%、フランス78%、アメリカ73%、英国30%、オーストラリア20%(英YouGovより)。
この追跡調査チームYouGovを作った1人で、医学行動を研究するサラ・ジョーンズ氏によると、”スペイン、フランス、イタリアに比べ、アメリカ、イギリス、カナダは相対的にだが、マスク着用が進んでいない”という。
着用比率が急激に増えた国では、”病気が深刻で自分も感染するかもしれないと感じた人が急増”したのかもしれないし、”マスク着用がいきなり政策的に義務づけられたのかもしれない”と。或いは、”着けてる人が大勢いるから、着ける”と思う人が増えた可能性もある。
イタリアの様にコロナ禍でいきなり、”深刻に襲われた”国では、マスク着用が受け入れ易かったのかもしれないと、ラヴォア教授も話す。
事実、2003年のSARSウイルスなど、呼吸器系の集団感染を経験した国は、マスク着用が素早かった。
”東アジアでは、呼吸器系パンデミックを経験した記憶がしっかり残っている。そして、マスクは良いものだという認識が社会に広がってる”と、サンフランシスコ大学のジェレミー・ハワード氏は言う。
それに、”近年の欧米は呼吸器系パンデミックを経験していない”のに加え、欧米の研究機関の多くは、”東アジアの研究者を殆ど無視してきた”と、ハワード氏は指摘する。
英王立協会の報告では、マスクの効果を立証する臨床試験がなかった為、多くの国が公式に推奨するのを躊躇ったと。
とは言うものの、”社会的距離や隔離などの効果についても臨床試験は行われていない。それでもこうした予防策は効果的だと認識されて広まった”と、王立協会は指摘する。
それでもマスクをしたがらない
今では大半の国が、何らかの状況では顔を覆うよう推奨したり義務づけたりしている。
それでもデータで見れば、マスクを着けるより、手洗いや社会的距離の方が、感染予防策としては遥かに受け入れられ、実施されている。
理由として、手洗いや社会的距離は自分でコントロールし易いが、”マスクを着けるのはもう少し複雑だ。買って着けて、決まった方法で捨てる必要がある。それに、着け心地が良くない”と思う人が多いからだと、ラヴォワ教授は言う。
WHOや各国政府の指針が変わった事も影響したかもしれない。
多くの政府が顔を覆う事を奨励しなかったのは、医療従事者用の個人防護具不足を懸念したからだというのが、多くの専門家の意見だ。
”言う事がバラバラで、データを十分に開示せず、まずい政策は信頼を失う”し、そういう政府が今になってマスクを着けるよう呼びかけても、国民は納得しないと、ラヴォワ氏は言う。
加えてハワード氏は、欧米では多くの政府が自国の被害が甚大になるまで、マスクについて手をこまねいてたと考える。
それでも、ジョンソン首相やトランプ大統領が今になってマスクを着ける様になったのは、良い効果をもたらすかもしれないと、楽観する指摘もある。
事実、トランプが公の場でマスクを着けてから、というもの、”それまでマスク反対派だった大勢が一転して、大統領は愛国的に振る舞ったと評価している”のだ。
アメリカ(やインドやブラジル)では再び感染者が急増してる中、この意識の変化は特に重要だと、ハワードは付け加えた。
以上、BBCからでした。
最後に〜誰がためにマスクはある?
少し説得力に欠ける論説だが、正直、なにを今更感のある”マスク論議”でもある。
個人的にはマスク云々よりも、ワクチン開発に傾倒しすぎる先進国の強欲の方が、少し心配ではある。
一方で、誰の為にマスクをするのか?自分の為だけにだったら、マスクをする理由は説得力に欠ける。
結局、人に伝染さない為のマスクだと考えれば、100%ではないが多少の納得はできる。
”バカほど危機感がない?”でも書いたが、危機意識は知能に比例すると、学歴のない私も同じ様に考える。
飛行機内でマスク拒否をした人が、どんな価値観を持ち、どんな人かは解らない。悪気はなく、脊椎反射的に条件反射的に暴れただけかもしれないし、最初から計画的だったのかもしれない。しかし、機長の判断は正しかったとは思う。
やる事やって、それで犠牲になるのならそれでも構わない。だが、やる事やらんで犠牲になるのは嫌である。”備えあれば憂いなし”ではないが、どうせ死ぬなら、やる事をちゃんとやって死にたいもんだ。
どこかの首相みたいに、やる事やらんで問題だけ残し、トンズラしたくない。韓国や北朝鮮みたいに、後になって愚痴グチ言いたくもない。
インテリでも危機意識や理解の仕方はぞれぞれだろうが、知能の高い人ほど理屈抜きで、”マスクをするのは当然だ”という基本認識が備わってる様にも思える。
そういう私がマスクをするのは、自分の為でも人の為でもない。最悪、大切な人に伝染したくないと思うからだ。
マスクで感染が全て防げる筈もない。
しかし、目の前の人を自分に一番近い人を守ろうとする意識こそが、最高のワクチンなのかもしれない。
日本ではあくまで要請ですから、そこまで自分を追い詰める必要もないかと。
マスク着用が暑苦しければ、クールマスクや通気性のいいマスクは沢山出回ってます。格好さえ気にしなければフェイスガードでもいい。楽になる方法はいくらでもある。
”顔を覆う”という行為自体は、神経質になるほど悪い事でもないと思うが。わがままでマスクをしないというのは、飛躍し過ぎの様な気がします。
ただ、今冬インフルエンザが流行ると、マスク着用は義務化されるかもしれません。
新型コロナが収束するというより、薄く拡散しながら気が付かないうちに消滅するのではと見てますが。希望的観測でしょうか。
ただ、第三世界の異常なコロナ感染に対抗するには、ワクチンに頼るしかないですかね。
マスクを義務化するには、もっと通気性がよくウイルスの遮断性が高いハイブリットなマスクの開発も必要なのかな。
トランプも変わるの早いね。マスク反対派もこれだから〜結局人間なんていい加減なイキモンよ
でも、暑い時期より、インフルエンザが流行る冬の寒い時期が怖い気がする。マスク着用が厳しくなるのか
毎日毎日コロコロと変わるんですよ、言ってる事も政策も。
でも、再選するには手段を選ばずです。
目的は手段を正当化するのだろうか。
マスクがそんなにイヤかって👅
アメリカ人って面白いよね
昨日までマスクする奴は犯罪者だって言っておきながら
今日になると、マスクと愛国者にバンザイだもの
合衆国憲法もカルバン主義も所詮は、
白人に都合のいいように作った法律だし宗教なのよ👋
今では洒落たマスクがやけに流行って、マスクそのものがカッコイイとなる。
デザインよりも機能性が重要なのにね。
でもHoo嬢のカルバン主義批判は流石ですね。アッパレ!勉強になります。