とうとう、コロナ優等国であった筈の日本が、世界有数のコロナ大国になった。
ここ1週間の新規感染者数はアメリカを抜いてトップとか言っていた。一方で致死率の低さはOECD加盟国中トップ。これにはマクス着用率の高さ(何と90%)が評価されてるという。
第7派の傾向として、若い世代や子供に多いのが特徴だが、お盆にかけて帰省客らで混み合うから、本当の警戒はこれからだろう。
でもずっと不思議に思ってたのが、なぜ政府は新規感染者数だけを公表するのか?
因みに、厚生省によれば”陽性者であっても症状がなければ感染者にはアカウントしない”とされる。
勿論それなりの理由はあろうが、単に感染者数だけを公表しても、症状にも大きなバラツキや個人差があり、我ら国民は何をどう警戒していいか?全くわからない。まるで、風邪ひいた人の総数を毎日見せつけられてるみたいで、このデータに何の意味があるのかなと思ってしまう。
感染しても殆どが無症状や軽症で済むのなら、”普通の風邪と同じじゃないか”って声も理解できなくはない。
そういう私もワクチンを3回打ってるし、3密はできるだけ避けてるし、外出先の屋内ではマスクをつけるから、コロナ感染データに関しては関心すらなかった。
PCR検査とCt値
他人事に思ってた第7波だが、我が柳川市もここ1週間で軽く700人を超え、最多記録を立て続けに更新中である。昨年の11月と12月は0人だったのに、2月頃から急激に増え始め、以降月1000人前後のペースで増え続けている。このまま行けば7月は2000人近くになリ、8月はもっと増えるだろう。
しかしなぜ、政府は”Ct値”を公表しないのか?
”Ct値は検査で用いる機械や試薬の種類などで数値が変動する”という専門家の言い分も理解できなくはないが、(±5程度の誤差があるとは言え)単なる感染者総数の表示よりもずっと説得力はある筈だ。
Ct値とは、PCR検査する際に陽性と判断した時の増幅サイクル数で、ウイルス量が多いほどCt値が小さくなる。因みに、日本での陽性の基準はCt値=40とされる。
つまり、Ct値が高いとウイルス量は少なく感染力も低いが、Ct値が低いとウイルス量が多く感染力も高い。
故に、”Ct値やウイルスの濃度によって対処を変える事は意味がある”という専門家の指摘もある。
事実、Ct値と新型コロナの病状経過とは関連性があり、例えば発症日のCt値は20前後とウイルス量が多く、経過とともにCt値は増え、発症9日の時点ではおよそ30となりウイルスの量が減る。
一方で、Ct値が25より小さい場合はウイルスの数が非常に多く(1mlあたり約1800万個)、少量の唾液が飛び散っただけでも感染するに十分なウイルスが含まれる”スーパースプレッダー”となり得る。また、無症状であってもCt値が25より小さい人が30%以上いたという報告もある。
故に検査結果として、陽性か陰性かを判定する他に、ウイルス量に直接関係するCt値を求める事で、感染力の強さを評価出来る。
日本感染症学会は、ここまで言っておきながら、(前述の様に、Ct値は機器や試薬により変動するので)”絶対的な基準ではない”と釘を刺す。
ここら辺が専門家の曖昧で信用できない所で、絶対的でなくともたとえ相対的であっても、大まかな”コロナ濃度マップ”が作れれば、それは有効な対策になりうると思うのだが。少なくとも、3密回避もマスクもワクチンですらも絶対とは言えない筈だ。
かのカントールだって、絶対とは程遠い矛盾に満ちた集合論を使って、神の領域である無限の本質を暴いたではないか。
なぜ、この期に及んでも専門家や政府は及び腰なのか?少なくともロックダウン(都市封鎖)よりかはマシだろう。
コロナ濃度マップを作ろう
私は最初から、(匿名にして)Ct値を公表し、ウイルスの濃度を大まかにモデル化し、例えば雨雲レーダーみたいな”ウイルス濃度マップ”を作れば有効な対処法になると考えていた。(時の経過によるCt値の流動性などの問題もあるが)少なくとも、場所とコロナの強度が分かれば、具体的な対策の練りようはある筈だ。漠然とした緊急事態宣言や根拠のない行動制限は脅しであって対策とは言えない。
しかし実際には、感染者1人1人の感染経路を聞き出すという(不可能に近い)途方もない徒労を続け、保健所を大きく疲弊させ、医療現場の混乱を招いた。一方で、保健所の現場でも”Ct値を公表して”っていう苦し紛れの声がごく一部にはあった。
結局、これら貴重な提案は無視され、専門家らは”3密・マスク・ワクチン”をバカの一つ覚えが如く、いや念仏の様に唱え続けてきた。
勿論、PCR検査がはじき出す数字が100%完璧とは言える筈もないが、感染者をあぶり出すには、今はこの検査以外に方法はない。
検査数をいたずらに増やしても”精度が堕ちるだけ”という専門家の指摘もあるが、だったら余計に陽性者のPCRデータの本質に注視すべきであろう。
日本人は本質を見抜くのが下手な人種である。コロナウイルスの毒性の本質は感染力の強さとウイルスの濃度にある筈だ。つまり、この2つの積が大きいほど、発症し重症化するとも言える。致死率が低いというのは、結果論に過ぎない(と思う)。
つまり、広範囲に薄く満遍なく広がってるだけで、普通の風邪とみなしていいのか?それとも濃さも毒性もバラバラでかつランダムに散らばってるのか?いや都心部や歓楽街や病院や施設に一極集中してるのか?
こうしたウイルスの濃度パターンを知る事も重要ではないだろうか。ただ漠然と根拠もなく行動を制限したり、自主規制を掛けたり、緊急事態を宣言したり・・・これじゃ国民も経済も慢性的に疲弊する。
最後に
現場の医師たちは、”(季節性の風邪とは異なり)全く油断はならない”と未知のウイルスに警戒を促す。
しかし本当に警戒を促すのなら、新たな”目に見える”施策を用意すべきだろう。
勿論、コロナ濃度マップはその一例に過ぎないかもだが、たとえ誤差があるとは言え、警戒する何らかの基準(指標)がなければ、我ら国民は何ら有効な行動はとれないし、漠然とした慢性的な不安の中で日常を送るしかない。
”俺は絶対に大丈夫”と思ってても、感染してしまえば、その時点でスプレッダーになりうる。そしてそのツケは、決まって子供や基礎疾患のある人や高齢者という弱い領域に向けられる。
自然界の法則に誤差は付きものである。それに絶対的なものは何一つ存在しない筈だ。それに、誤差を恐れては何も出来ない。
それは過去の偉大な科学者や数学者たちが証明してきた事だが、少なくとも(ただ漠然とデータを眺めるではなく)データの本質に踏み込む勇気を持ちたいものである。
第7波が収まった9月末頃になるんだろうな。
8月になる前に打ちたかったけど
ウイルスが拡散しきってから接種しても
どれだけの効果があるんだろ?
こういうの
政府は早め早めに手を打つべきだったのに
全てに後で後でなんだよ。
慎重を期すと言うけど、こういうのは早いほどいいんだけど。
7月末に接種券が届いて
8月初めの盆前には接種したかったんですが
少し甘かったです。
前回の3回目はモデルナで少し体調がおかしくなったので、今度はファイザーに戻します。
効き目はモデルナの方が強いとされますが、それだけ副反応も微妙という事でしょうね。
検査数が少ないとよく言われますが、その分、Ct値などの重要な情報を公開してほしいですよね。