象が転んだ

たかがブロク、されどブロク

大谷のいないメジャーリーグと大谷不要論〜さらば大谷”その29”

2023年09月13日 13時16分15秒 | ベーブルース

 ”もう大谷翔平の英雄物語は完全に終わった。来たるオフは彼の去就で持ちきりになるだろう。覚悟しておいた方がいい。
 大谷がエンゼルスに復帰しようがしまいが、どうでもいい。ひょっとすれば、来季は彼抜きで良くなるかもしれない。彼のためにプレーしないからね。今季のエンゼルスは<大谷の為にプレーした>。たった1選手のためにプレーしてきた。そんなのはチームとしてあるべき姿じゃない”
とバッサリ。
 更に、”エンゼルスは大谷を必要としない。来季も故障が確定してる選手は必要ない。オフに大谷の話を沢山するのはイライラする。こう言えば猛反発されるだろうし、既に炎上してるが、<大谷翔平よ、さっさと出ていけ>といった所だね”と語った。
 予想通り、これにはファンが激怒。”先週は<大谷を慰留する為に>というタイトルをアップしてたのに・・・チームに全てを捧げてる選手にこれ程までに厚顔無恥になれるのか”とか”全く論理的な理由なしに大谷翔平をヘイトする奴らは人種差別主義者のゲス野郎だ”などの非難が飛び交った(中日スポーツ)。

 これは、エンゼルスの地元ラジオ局のティムズ・ホストが暴露した大谷不要論の全貌である。
 さすが自由の国アメリカの手厳しい考察である。”論理的な理由なしに・・”と日本の大谷ファンは激怒してるらしいが、(これは以下でも述べる事だが)、大谷がいなくなったエンゼルスは皆が皆ノビノビとプレーしてる様に思える。
 今まで”大谷の為にプレーしてきた”チームもその呪縛から解き放たれ、勝ち負けはともかく、少なくともチームとしては機能してる様にも思える。


チームスポーツとしての野球

 野球はチームスポーツであるべきだと思う。勿論、今W杯が行われてるラグビーもチームスポーツだが、攻撃と防御が一体化してるので、ドキュメンチックな緊迫感や臨場感は野球を大きく凌駕する。
 一方で野球は攻撃と防御が分かれるので、平和な日本人向きな競技とも言える。
 こうした競技がイギリスで生まれ、アメリカで興行として成立し、日本では教育の一環として根付いたのも、当然の成り行きではある。

 大谷が9戦連続の欠場となり、物足りなさを感じる野球ファンも多いだろうが、純粋に野球を愛する私は、”逆にこれで良かったのかも”と思ってしまう。つまり、前述の地元局の言葉は決して悪気でもない。
 というのも、大谷が出場してた試合はチームの勝ち負けではなく、二刀流大谷が本塁打を打つかどうかだけに焦点が絞られ、野球という競技そのものが置き去りになってる様に思えたからだ。
 これは、イチローが活躍してたマリナーズと同じ状況にある。
 当時のマリナーズは(今もそうだが)万年最下位の弱小チームだった。元々、RジョンソンやグリフィーJrやAロッドらスーパースターを揃えてた時も優勝とは無縁であった。イチローがどれだけ頑張っても勝てる筈もない。

 野球という競技は、サッカーやラグビーなどと同じ様に、元々は純粋なチーム競技であった筈だ。監督とコーチ、それにグラウンド上の9つのコマ(選手)が絶妙に噛み合い、チームに勝利をもたらす。応援しに来るファンはチームの勝利を見に来ていた。
 故に、一握りのスター選手が目立ちすぎては困るのだ。
 本塁打がポンポン飛び出しては、ベンチの絶妙な采配もチームプレーも不要になる。攻撃は単調になり、守備はザルになる。いい投手が投げれば負けるし、ヘボな投手が投げれば楽勝だ。そんな無味乾燥なスポーツに成り下がったのが、今のMLBである。
 ベーブルースや王さんや長嶋さんが偉大だったのは、チームも強かったからだ。彼らのパフォーマンスと残した数字は、チームの起爆剤となった。

 一方で、イチローや大谷が残した数字やパフォーマンスは、チームにどれだけの影響を与えてきたか。厳しい言い方だが、チームというより日本人及びアメリカの日本人観光客を喜ばせただけである。
 勿論、イチローの安打世界記録も3000本安打も、大谷の二刀流も46本塁打も歴史的快挙だ。しかし、野球ファンの私からしても、日本がサッカーW杯でドイツやスペインに勝ったり、日本ラグビーが南アフリカに勝った事の方が、より衝撃的にも快挙にも思える。
 そう、日本人は個人よりもチームを愛する生き物なのだ。それは、今までもこれからも変わる事はないだろう。


最後に〜大谷不要論

 日本のメディアは、(野茂やイチローがそうであった様に)大谷が活躍する度にチームメイトや他のスーパーリーガーらに”Mrオオタニをどう思うか?”と、まるで判子で押した様な同じ質問を繰り返す。
 これが逆の立場だったらどうだろうか?
 中南米の無名?な島国から来た選手が日本で活躍する度に、地元メディアから大勢が駆けつけ、”おらが村の選手はどうや!凄いやろ”と毎回毎回自慢げに質問されたら?
 私だったら”他人様の事なんて知るかよ。俺じゃなく本人に聞けよ”って突っぱねるだろうか。

 逆を言えば、大谷がベンチスタートになり、多くの(サルみたいな)日本メディアが群がる事もないから、余計なストレスなくプレーに集中できるのではないだろうか。
 主力不在のエンゼルスだが、若手中心に切り替えた事で、監督の采配や若手の実力を試せる絶好の機会でもある。
 事実、大谷がいなくても観客はそこそこ入ってるし、何より若手が伸び伸びとプレーしてる印象がある。大谷がいなくて一番ホッとしてるのは監督だろうし、彼の本音は”二刀流は余所でやってくれ、でないと采配に支障が出る”という所にある。
 事実、昨日の試合でもスタメン発表時は”大谷出場”とされてたが、試合の1時間前にキャンセルされた。表向きは”100%の状態ではない”とあるが、監督の本音は”大谷がいては私もチームも迷惑なだけ”という所にある。

 メディアは大谷の脇腹の状態ばかりを報道するが、良くなったと思ったら再び再発するのも脇腹のケガである。それに肝心の右肘のその後の状態については何ら触れられてはいない。治療に専念するのか?手術に踏み切るのか?全く情報が入ってこない。
 まるで大谷の商品価値を下げない為に、ダラダラと時間を引き伸ばしてるだけの様に思えてくる。が一方で、球団側は”大谷は診察を拒否した”と今になって責任逃れをする有り様だ。結局は、球団側も大谷もリスク管理がゼロだったという事になる。

 ただ言える事は、このまま中途に練習をして、時間だけをイタズラに引き伸ばせば、右肘の損傷(断裂)と脇腹の故障はパンストの伝線みたいに酷くなるだけである。

 大谷のいない世界。
 それでも時間は何事もなかったかの様に普通に流れていく。更には、大谷不要論すら忘れ去られるだろう。
 そう、時代とは我らが考える以上に冷酷なものなのである。  



8 コメント

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大谷不要説と大谷残留説 (tomas)
2023-09-13 15:08:32
どうしてもこうなりますよね。
大谷のチームに対する献身ぶりも評価しないといけないんですが
そもそも大谷の二刀流を受け入れたのはエンゼルスだけで
その意味ではエンゼルスのお陰で今の二刀流大谷がある。

その大谷がケガをした。
チームも本人も対処の仕方がわからない。
大谷は試合に出たいし、チームはオフまで休ませて様子を見たい。できれば商品価値を下げることなくケガが無事に治ってほしい。
FAになろうが残留となろうが金のなる木のままであってほしい。

米メディアもこのままの状況が長引けば残留が濃厚と予測してますが
そういう状況を受けての大谷不要説だったんでしょうか。
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tomasさん (象が転んだ)
2023-09-14 01:44:31
大谷巨砲主義から大谷不要論へ
このままズルズルだと
残留の線が濃くなりますかね。
でも右肘のケガが完治すれば、打つ方はまだ健在だと思うので、ここは勇気を持って治療に専念してほしいです。
無理をして出場しても、右肘や脇腹を痛めるのは明白ですから。
全ては明日のためにです。
コメント有り難うです。
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こんな事になるとは? (tomas)
2023-09-14 16:55:26
気がつけばあっという間で
今日で10試合連続の欠場ですが
ここまで来たら残りは全休にスべきでしょう。
大谷本人は1,2日で回復できると思ってたらしいですが
ケガの深刻さにチームも本人も気づいてなかった。それに、中途に練習したから余計に酷くなった。
最初に右肘故障が発覚した7月末に検査入院しすぐに手術を行ってたら
今頃は来季へ向けてリハビリ中だったでしょうね。 
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tomasさん (象が転んだ)
2023-09-15 01:28:15
多分ですが
明日以降は全休でしょうね。
本塁打王はほぼ確定ですし、それだけでも十分出来すぎじゃないでしょうか。
ただそのトレードオフとして、右肘の故障が再発し、二刀流の危機にある訳ですが。
無理に二刀流を続けようと思えば、エンゼルス残留になろうし、打者一本で行こうと思えば、ドジャースやヤンキースらが参入するでしょうか。
しかし、全ては右肘や脇腹のケガを完治させる必要がある。

大谷は去年がピークと予想してたんですが、(逆算すれば)まんざら的外れでもなかったですね。
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消えた大谷 (tomas)
2023-09-16 15:16:30
試合後、大谷のロッカーは空の状態に
<エンゼルスは何が起こったか?何も言及しない>と地元のメディアは手厳しいです。
多分ですが
大谷は治療よりも早期の手術に踏み切ったんでしょうか。
だったら最初にって思うんですが
これも後の祭りということで=_= 
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tomasさん (象が転んだ)
2023-09-17 01:26:11
ほんと
最初からこうしとけよって感じですよね。
今になって事の深刻さに気づいても・・ですが、大谷も欲がでたんですかね。
球団がどんなコメントを発表するのか?
大谷の去就が気になりますが、残留と私は見てます。
少なくとも噂になってるドジャースやレッドソックスはないとは思いますが・・・
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近日中に (paulkuroneko)
2023-09-18 11:06:47
どうやら手術に踏み切ったようですね。
16日(日本時間17日)の検査で症状が確認され、本人が決断したとされます。
早ければ17日(日本時間の今日)にでも行う予定で、大谷選手は急遽荷物を整理したらしいです。

ベンチではとても明るく振る舞ってた大谷選手ですが、ネビン監督は”がっかりしていた”と証言しています。
多分、大谷本人は大したケガじゃないし休めば治ると思ってた風ですが、診断の結果は予想以上に酷くなっていたのではないかと思うんです。
球団側もチームの成績より放映権の事がありますから、本人の意向を重視した結果となりました。

全ては急な展開で、メディアも連日のように大慌てですね。
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paulさん (象が転んだ)
2023-09-19 00:56:59
大体こういうのは
その多くはタラレバ論になりがちですが。
大谷ファンの殆どはケガをおしての出場を望んでました。解説者もアナウンサーもです。
しかし、ケガの状況や真実が明らかにされていく内に少しづつ休養説に変わっていくんですが・・
それでも多くの日本人は(本心では)大谷の出場を願ってました。

言われる通り、大谷本人もまさかここまで酷くなるとはと、後悔してる部分もあると思いますね。
結局、人がする事ですから欲や周囲の声が絡むのは当然ですが、怪我した箇所が箇所だけに専門医や球団の忠告には耳を貸すべきだったでしょうね。

努力型のアスリートに多いんですが、一度こうと決めると盲目になるという致命的欠陥があるんですが、今回はその典型だったような気がします。
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