象が転んだ

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”諦めは成功の母”なのだ〜約1年8ヶ月ぶりのオイル交換

2024年12月01日 06時52分32秒 | 独り言&愚痴

 日本には”諦めたら終り”という不可解?な名言がある。
 その意味は、どんな事でも諦めてしまえば成功する可能性はゼロになるが”諦めずに頑張れば成功する可能性は残されている”との事らしい。
 この名言が真なら、諦めずに頑張った挙げ句に、原爆を2発落とされて無条件降伏した旧日本帝国軍は何を得たのか?本当にあの戦争は可能性が残されていたのか?最初から勝つ可能性がゼロなのは判ってた筈だ。


諦めずに頑張る事の矛盾と悲惨な結果

 「日ソ戦争とウクライナ侵攻」でも書いたが、終戦後に日ソ中立条約を一方的に破棄した旧ソ連軍は北から日本を攻め込み、日ソ戦が勃発したが、70万の日本軍は160万近いソ連軍と戦い、戦力と士気は低下し、極限にまで追い詰められた状況下でも、諦めずに何とか必死に北方領土を守ろうとした。
 損耗率では2.1%(ソ)と4.8%(日)と、言われてる程に”一方的”でもなく、かなりの”善戦”であったが、僅か1ヶ月余の戦闘で日本軍は大敗し、降伏した。その後、朝鮮分断・日本の北方領土問題・残留孤児・シベリア抑留など今日も残る多くの戦後処理問題が今でも日本には残されたままだ。

 この様に、太平洋戦争もその後の日ソ戦争も、諦めずに頑張った結果が大きな犠牲と損耗を払い、そして今日に至るまで多くの課題と反省を生んだ。その上、ルメイによる大都市無差別空爆やトルーマンに依る原爆投下などでは、多くの罪のない民間人の命が失われた。
 結局、第二次世界大戦では、米露英と3つの大国を相手にしたが、勝つ確率はゼロに限りなく近かった筈だ。

 もし、太平洋戦争を諦めてたら、南下政策に端を発した真珠湾攻撃を直前で諦めていたら・・いや、米英が説得した様に南下政策を諦めていたなら、アメリカや英国に勝利する可能性はゼロにはなるが、広島と長崎の惨劇は避けられただろうし、特攻やバンザイ攻撃などの非人道的でかつ無謀な攻撃で失った、若い貴重な命は救われた筈だ。
 勿論、過去の悲劇や惨劇は結果論に過ぎないが、少なくとも、気安く”諦めたら終り”なんて口にすべきではない。つまり、日本は先の世界大戦で諦める事の大切さを天文学的な犠牲を払ってまで思い知ったのだから・・・
 だが、そんな日本人が未だに”諦めたら終り”という言葉を未だに名言として崇めている。
 今更問うが、本当に”諦めたら全てが終る”のだろうか?


1年8ヶ月ぶりのオイル交換

 何だか湿っぽくなったが、今日は”諦めは成功の母である”を強く納得した話を紹介する。
 2年に1度の車検というのは、気づかない内にあっという間にやってくるものだが、車のオイル交換だけは自分でやる様にしている。
 7年ほど前に、ネットで上抜き式の吸引型オイルチェンジャーを3千円程で購入したが、とても使い勝手が良かったし、ディーラーやカーショップでオイル交換するのと比べ、掛かる費用が1/5〜1/3程で済むので、とても重宝していた。
 仕事で遠出をしてた頃は約6000km毎に定期的に交換していたが、最近は街乗りがメインで、年間走行距離も5000km弱にまで落ち込んでたので、年に1度のペースになっていた。また前回の車検では、オイルとオイルフィルターを共に交換したが、どちらも安モンだったせいか、走りには殆ど影響がない様に思えた。
 残念だが、カーショップでのオイル交換はケチればケチる程に自分に跳ね返ってくる事を痛感する。

 愛車は日産ノート(E11)で、気がついたら14年選手になる超ベテランである。だからこそ日頃のメンテは大切な筈だが、無精者の私は(ウイスキーの宣伝じゃないが)”何もしないし何も足さない”グータラな輩なのである。それに、年に実質3500km程しか走らないから、2年間オイルを替えなくとも大丈夫だろうと高を括っていた。
 それに、ここ数年はオイルも値上がりし、Castrol製オイル(4L)が普段なら千円弱なのに、今はセールでも2千円近くする。
 車検が4ヵ月後に迫り、それまでの辛抱とも思ったが、走りが重くなった様に前々から感じていたのと、近くのスーパーでプラボトル入りのGTX(10W-30)オイルが最安の1400円弱で売られてたので思わず購入(写真)。
 因みに、Amazonでは2800円程、フリマでは安くても2100円程だから、安い買い物ではある。また、金属の缶だと処分するのに大変だが、プラボトルだとプラゴミで処分できるのも助かる。

 その後、意気揚々とオイル交換に挑んだのは良かったが、肝心の吸引式オイル交換器が使い物にならない。当然の事だが、7年以上も使っているので、ゴムパッキンが経たりゴムホースがボロボロで、オイルを殆ど吸い上げないのだ。
 挙げ句は、ホースに吸い上げ位置の目印としてつけたゴム製の小さな”輪っか”がオイルギャラリーの中に入りこむという失態をしでかす。
 ”ああ〜何て事を・・1400円が無駄になる”と思いながら、ネットで検索し、新しいオイル交換器をとも思うも、バッテリー式は以前2つ程ボツにした記憶があったし、同じ様な手動の吸引式も”今更ね〜”と気が引ける。
 更に、YouTubeでは百均のポンプを使ったオイル交換が実演されてたが、面倒臭そうで見るのをやめた。だが、実はこの”諦め”こそが今後に生きてくるのだ。
 既に、夜の9時を過ぎてたので、行き詰まった作業を終える事にした。
 ”全ては諦めから始まるのだ”と、自分を言い聞かせ、その日は遅めの晩酌をして嫌な事は忘れるようにして、床についた。


”諦めは成功の母”なり

 一度諦めた事で、翌朝になると私の思考は活性化した。
 ”下から抜けば、オイルパンに落ちたゴムの輪っかが取れるかもしれない”と単純に思ったのだ。因みに、オイルギャラリーに落ちたゴム製の小さな輪っかだが、フィルターに引っ掛り、オイルパンにまで落ちる事はないとの事。
 但し、前回の車検以降、1年半以上も経ってるので、ドレンボルトが焼き付いて取れないのでは?との心配があった。過去に、ドレンボルトが焼き付いて回せないという経験が何度かあるが、その度に上抜きのオイル交換器が助けになっていた。
 ダメ元でトランクからジャッキを取り出し、タイヤを持ち上げる。少し悪戦苦闘するも昔を思いだし(勇気を持って)車の下に潜り込んだ。慣れない手付きでドレンボルトにスパナを合わせ、ゴム金槌でコンコンと叩くと簡単に外れるではないか。

 下からオイルを抜くのは何年ぶりだろうか?ドス黒いオイルが一気に流れ出てくる。気のせいか愛車も嬉しそうだ。あっという間にオイルが出尽くし、新品のオイルを注ぐ。
 結果は大成功であった。
 まずエンジンの音が違う。それに滑らかさとスムーズさが全然違った。運転が楽しいと思えたのは、スカイラインR32を乗ってた頃以来であろうか・・
 まさに”諦めは成功の母”である。
 多分諦めてなかったら、今頃は新型のピストン式吸引器を買ってたであろうし、(レヴューにある様に)半分程のオイルしか吸えず、悪戦苦闘の連続で、オイル交換を中途で頓挫してただろうか。

 それ以来、私はカーライフを満喫し、運転するのがとても楽しくなった。お陰で遠乗りも苦にならないし、それ以上に14年選手の古い愛車が喜んでくれてる様だ。
 今回はオイルだけだったが、それでも全然違った。通常はオイルとフィルターを交換すれば、暫くはスムーズな走りを提供してくれるが、すぐに元に戻る。でも今回は交換して2週間近くになるが、好調を持続している。
 滑らかな走りが何時まで続くかはわからないが、オイルは(そこそこ)良いものを定期的に交換すべきだと、今更だが教えられた気がする。

 という事で、今回はゴム輪っかがオイルギャラリーの中に落ちるという失態を犯した事で、上抜きのオイル交換を諦めた訳だが、その諦めこそが逆にオイル交換の窮地を救ったというお話でした。 
 つまり、失態も時として諦めを生み、その諦めこそが成功を生む。 
 ”諦めは成功の母”とはそういう事なのだろう。



2 コメント

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オイルチェンジャー (tomas)
2024-12-01 16:15:15
車のバッテリーに繋ぐチャージャー式のやつがありますが
AC電源式のほうが故障は少ないみたいです。
多分転んだサンのは前者の方でしょうか

下抜きの場合はジャッキが必要ですが
車のトランクに付属するネジ式ではなく、油圧式ジャッキを別途用意したほうがずっと楽ですよ。
できればポンプ式よりもフロア式のほうが良いでしょうか。
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tomasさん (象が転んだ)
2024-12-01 20:09:53
アドバイス、有り難うです。
確かに、2つともバッテリーチャージ式でしたね。最初は調子良かったんですが、ショートしたせいかすぐに吸わなくなり、お釈迦になりました。
トランクに付属するジャッキは古くなるとネジが固くなり、ハンドルを回すのに一苦労しました。
今Amazonやヤフオクで調べてんですが、逆に色々と迷いますね。
じっくり検討してから購入しようと思います。
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