才能があるから成功するのか?成功したから才能があったのか?
人よりも努力すれば成功するのか?努力したから成功できたのか?
成功の法則とは異常なまでに抽象的だ。エジソンが言う様に、”1%の閃きがなければ99%の努力は無に終わる”のだろうか。
私が思うに、成功するには才能は勿論、環境と努力と運の4つが必要だと思う。環境と努力をセットと考えれば、才能と環境と運の3つであろうか。
勿論、才能や環境に恵まれる事は運がいいと言えるので、絞りこめば運がいい事こそが成功の秘訣と言えなくもない。
結果を残した時、多くの欧米人は”ラッキーだった”という言葉を最初に口にする。それに対し、日本人は”苦労して頑張った甲斐がありました”と、決まったように口にする。
果たして、成功するには何が本当に重要なのか?
”1万時間の法則”と成功の哲学?
マルコム・グラッドウェル著の「天才!成功する人々の法則」の中には”1万時間の法則”という格言がある。非常に有名になった言葉で、啓発本好きには知ってる人も多いだろう。
原題は「アウトライヤーズ(OUTLIERS)」で、直訳すれば、”外れ値”である。因みに、この本では”並外れた天才たち”という意味で使われてる。
しかし、あくまで上に外れた”外れ値”であり、下に外れたOUTLIERSは”落ちこぼれ”である。故に、個人的には”落ちこぼれる天才の不運”でも良かったかな。
以下、「子供の将来は、親の学歴と年収で決まる」という孤立無援さんの記事を一部参考です。
専門的な技能を身につけるには、1万時間が必要らしい。モーツァルトもビル・ゲイツも成功するまでに、1万時間の訓練をつんだとされる。だから成功したければ、1万時間の努力をすればいいか?というと、そう単純ではない。
才能のない者がいくら1万時間を費やした所で成功できる訳がない。一方、ブラック企業で1万時間も働かされたら、成功どころか確実に心身を病む。
つまり、才能と努力に加え、運と環境が味方してくれないと成功できないのだ。少なくともこの本にはこう書いてある。
クリストファー・ランガンのケース
”アメリカ最高のIQ”とされるクリストファー・ランガンという百万人に一人の天才がいた。アインシュタインのIQが約160の所(実際は190とも)、彼のIQは195。
事実、1999年にアメリカの「20/20」というニュース番組の中で行われたIQテストで195〜210を出した天才だ。故に、過去25年で調査した人の中で最高のIQと話題になった。
16歳で「プリンキピア(数学原理)」を通読し、大学進学適正試験で満点を取る。しかし大学は中退、その後も職を転々とし、今では農村で牧場を経営して暮らしている。故に、”最も頭のいいブルーカラー”と呼ばれる。
しかし、IQ195超のランガンがなぜ成功できなかったのか?
それは”家庭環境に原因がある”と著者は断言する。
裕福な家庭では、親が子供の教育に熱心で、更に文化的にも優位だ。子供は自ずとコミュニケーションスキルを身につけ、一方、貧しい家庭に育った子供はその逆である。
ランガンの育った家は貧しく、父親からは虐待されてた。故に、社会に敵意を抱き、孤独を好む性格になっていく。
つまり、いくら天才的な頭脳を持ってても、コミュニケーションスキルがない為に落ちこぼれたのだ。
裕福な家庭の子供は自ずと成功し、益々裕福になり、貧乏な家庭の子供はどれほど才能があっても貧乏なままだ。残酷な話だが、これは事実である。
故に、成功できるかどうかは、生まれ育ちで決まるのだろう。
成功する家系とは?
成功した弁護士の家系について書いた章などは、更に極端である。
NYで成功した弁護士の多くはユダヤ人だが、その先祖はヨーロッパから移住したユダヤ移民で、洋服の仕立て屋ぐらいしか仕事がない時代に、刻苦精進して財を成した。
彼らはその金を子供の教育につぎ込み、高い教育を受けた子供たちは医者や弁護士になり、さらに裕福な暮らしをする。
アメリカも階級社会である。自由競争をやれば、資産がある者が勝つのは当然だ。金で才能を買う事はできないが、ボンボンのバカ息子をいい大学に入れる事はできる。
日本に置き換えれば、在日朝鮮人がパチンコ屋で財を成し、わが子の教育に金をかけ、医者や弁護士にする様なものだ。芸能人が有名私立に子供を入れるのも同じある。
才能とは何か?
突き詰めれば、それは遺伝と家庭環境である。つまり、子供の将来は親の学歴と年収で決まるのだ。
以上、Hatenaブログからでした。
著者は成功するポイントを、以下の様に述べる。
”最も頭のいい人間が成功するのではない。成功とはまた、人間が自分の為に行う決断や努力の単純な総和でもない。それはむしろ贈物である。
成功者は好機と遺産の産物である。その成功は、異例のものでも謎に満ちたものでもなく、複雑に編み込まれた優位性と彼らが受け継いだ遺産から生まれる。
自ら勝ち取った分もあれば、単なる幸運で手に入れた分もある。つまり、アウトライアーは最初からアウトライアーだった訳ではない”
”本人の努力はもちろん必要だが、臨界点が起こるには周囲の力が重要である。環境要因の後押しがなければ成功する事は難しい。
長時間に渡りトレーニングを積める機会こそが並外れた好機なのだ。
知能は必ずしも成功の要因ではない。人間とは、周囲の他者の協力を上手に得る事ができない限り、どんな高い能力を備えても成功はおぼつかない”
”成功した一部の人々は、当時うまくいっていた人々の仲間に加われなかった、或いは敢えて加わらなかったからこそ成功できた。
何故なら、時代環境が変わる中で既存の権益がない人間ほどリスクをとる事ができたからだ”
最後に〜アウトライヤーズとは
特に、最後の言葉は実に興味深いですね。言い換えれば、成功談義は信じるなって事で、寧ろ失敗した人から学べって事。
そういう私もクリストファー・ランガン程ではないが、それに自慢にもならないし、信じてもらえないだろうが、それに準ずるくらいの知能指数がある。しかし、IQテストは測り方が色々あり、大半はアテにならない。
そんな私もランガン同様に、悪い意味でのアウトライヤー、つまり”落ちこぼれ”である。
職を何度変えても認めてくれる人は一人もいなかった。唯一、少しだけ評価してくれたのは、世界大手のタイヤ工場の某工場長だったか。しかし、それも見事なまでに遮られた。
そうは言っても、過去の偉大な数学者の中には、認められずにこの世を去った超のつく天才たちがゴマンと存在する。名前を上げればキリがないが、それに比べれば私はいい方だ。
しかし、そうした不運な天才達が偉大な成功者を支えていた19世紀のヨーロッパは、非常に輝かしくも素晴らしい時代だったとも言える。
それに比べ、昨今の成功者は非常に薄っぺらな感じがする。故に、成功者の自慢本も絵本みたいにスカスカである。
今では、様々な啓発本が書店を賑わしてるが、殆どが読めたものではない。「OUTLIERS」で書かれてる様な”並外れた天才”の成功物語ではないのだろう。
もっと言えば、上でも下でもなく横にずれた”適当な”アウトライヤーなのだろうか。
しかし、この本を単なる啓発本ではなく、”アウトライヤーズの不運”としてみれば、とてもユニークに思えた。
つまり、世渡りの上手な程々の天才(OUTLIERS)こそが成功の法則といるのだろう。
ここまで聞こえてきそうだ
ここまで来ると天才というより
今ではお金そのものが
成功を生むと言っていいね
才能も運なら、環境も運、
そして親の財産も運次第
”外れ値”が上であろうが下であろうが
外れすぎてもいけないし
それかといって目だなないと
才能は評価されない
成功するって
我々が思う以上に大変なんだ
カネのお陰で成功し、成功してカネを得る。
成功の哲学が単純にお金にあると言う事。
リーマンが既に嘆いてた現実は、今でも変わりないんですかね。
コメントいつも有り難うです。
いい方向にも悪い方向にも人並み以上に外れてしまう
アウトサイダーズって言葉があるけど
人並外れた偉才って異端者扱いされるけど
単なるワルとは全く次元が違うのね
転んだサンも次元の高いワルなのかも
ガロアが悪い女に引っかかったように
天才も鬼才も色仕掛けには弱いのかな
でもそれが天才の証明になるのなら
アウトライヤーズに感謝しなくちゃ👋👋
さすが転んだサン!うまく締めてきますねぇ
でもこの成金主義もコロナのお陰で消滅しつつあります
コロナが資本主義を潰してくれたなら、コロナ様様なんでしょうが
どうなることやら
アウトサイダーズと言えば聞こえはいいけれど、単なる叩き上げの暴君だもんね。
天才にはなれなくとも、異才や鬼才になりたかったんだけど、どうも人並み外れるって悲しいもんですよ。
でも、アウトトライヤーズに感謝です👅
でなければ、トランプのハゲ爺は今頃死んでますよ。
全ては金で動いてる証拠ですね。でもその成金主義をコロナが打ち砕いてくれるのなら、コロナに感謝ですね。
コメント有り難うです。
天才は往々にして貧しいことは事実です。まさに天は二物を与えずです。美人薄命も同様です。
いい意味でも悪い意味でも並外れてるから誤解も多いけど、何処までズレてくれるのか?そこが惹きつけるんだよ。
現代数学も虚数の領域にまで外れたからこそ、大きく羽ばたけたわけで、数学的脳ってのは元々並外れてる脳なのだろうな。
今の時代、成功するには並外れる必要はなく、お金さえあれば大方は手に入る時代だけど、それを成功というんだろうか。
つまり今の成功哲学はアウトライヤーズではなく、アウトサイダーズを指してるようにしか思えないんだが。
ナチス時代のインフレの様に、1億円あっても卵1個すら買えないという時代が来るかもですが。冗談はさておき、昔はもっとお金と成功の価値があった様な気もしますが、気のせいでしょうか。
昔は今みたいに裕福で便利じゃなかったけど、真の意味での成功と呼べるものがありました。
例えば、クリントンから続く4人の大統領、特にトランプは単なる地上げ屋です。そんな人種が大統領になる時代の成功とは?そう考えるだけでアホ臭です。
しかし、ゲスな人種が空洞化した成功を夢見る時代。カネで成功し、カネで腐っていく。才能や能力は腐る事は少ないが、カネは確実に腐るんですかね。
これからも並外れたテーマでブログを書いていこうかな。
お褒め頂いて有り難うです。