象が転んだ

たかがブロク、されどブロク

「HERO」から「マスカレードホテル」へ〜ロン毛とセンター分けの検事とキムタク世代〜

2019年03月02日 04時13分47秒 | 映画&ドラマ

 映画「マスカレードホテル」が話題になってる。すでに見た人も多いだろうか。タイトルの響きが実に素晴らしい。しかし見たいとは思うが、キャストがね。老いたキムタクと賞味期限が切れた長澤まさみといったら、ファンには失礼か。いやそうでもないか。
 
 キムタクと松たか子のコンビと言えば、「ラブジェネ」や「ロンバケ」が印象的だが。この時のキムタクが一番好きだったし、何しろカッコ良かった。2人を固める中村トオルも竹野内豊もホント格好良かった。

 でも、一世を風靡した幾らイケメン系アイドルも、歳を取ると顔の骨格がゴツくなり、風貌が険しくなる。そして、染めたロン毛の、特にセンター分けが益々似合わなくなる。


 そういう私も髪が長かった頃、一度だけ髪を栗色に染めた事がある。30台半ばなのに異常なまでにオジン臭く映った。それ以来髪を染める事もロン毛もセンター分けもやめた。お陰で髪が薄くなった(笑)。50台半ばの今は坊主にしてるので、何とかハゲは免れてる。

 床屋さんも言ってた。ロン毛とセンター分けは”禿の近道”だと(笑)。

 別にキムタクが禿げてる訳でもないが。ラブジェネやロンバケの頃に比べると確実に老いた。親父というイメージではないけど、確実に老けた。
 そんな状態の中でのキムタクの復活を期した「HERO」に私も期待した。


 キムタクはイメージで勝負する、半ジャニーズ系のアイドル俳優だ。でもその割には、彼の演技には微妙な繊細さと、ある種の悲しさがある。そこが最大の魅力ではあるが、あくまで清々し爽快ないイメージあってのキムタクである。

 久しぶりに、いや実を言うと初めて劇場版「HERO」を見たが、すぐにスイッチを切った。僕のイメージしたキムタクではなかった。そこにいたのは一人の木村拓哉という名の、平凡な中年俳優であった。

 そんな中で、「マスカレードホテル」のTVCFを見た。東野慎吾原作という事で、かなり宣伝には力が入ってるが。映し出されるキムタクは、やはり”老いた”木村拓哉に過ぎなかった。この時点で、この映画の逝く末は見えてるように思った。
 でも僕はこの映画を劇場で見ようと思う。キムタクの最後を見届ける為に。



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