LUSTYHOUSE

まだ、もう少し作ること、動くこと、想像すること、楽しむこと。気ままに、思うことを書いてます。

バンド

2008年05月27日 | おしゃべり

 ベルトのことではない。バンドをやっていた時がある。40歳ころ。できるかいなと言いつつ、一度は弾いてみたいエレキギター。バンド名はSIX NOTHING(40にもなってろくでもないという意)。40年前、高校の先輩が納屋でワイルドワンズをやってた。当時相当かかったろうが、ギター、ベース、キーボード、ドラムすべて真っ赤。別世界だった。サイドギターの大きなストロークを今でも覚えている。
 SIX NOTHINGはギター、ドラム、ベース、キーボード、ボーカルの5人。曲は、おじさんバンドの定番ベンチャーズ。ホント昔は流行ってたんです。毎年日本に来るバンドはベンチャーズくらい。一度コンサートに行ったことがある。観客が年寄りばかりだからか、音はしょぼかった。インストバンドと思っていたが、歌も歌う。全国にベンチャーズのコピーバンドがどれほどあるだろう。新聞にも時々登場するが、決まっておじさんバンド。おじさんにとって強烈だったのだテケテケは。
 SIX NOTHINGのボーカル曲は結成当時流行ってた相川七瀬、そのもう少し前流行ったREBECCA 、今は亡きZARDなどがレパートリー。私はギター担当だった。トチッてばかりいて、練習の方が好きだった。ギターはストラトのブラッキーに憧れたが、STEINBERGERのシンプルなデザインに惚れ込み、レプリカのHOHNERとなった。予備と揃いのベースで4台買った。Photo 持ち歩いてもHOHNERならギターとは分からないところも気に入った。電車でギターを持つのはちょいと恥ずかしかったからだ。
 楽譜が読めないので、タブ譜を頼りに1小節ずつ耳コピー。ギターのことをほとんど知らず、指盤の音も覚えられず、苦難の連続。タブ譜通り押さえるだけでは曲にならない。曲にはリズムがあるからだ。ほんと。キーボード嬢? の厳しい指摘に練習に次ぐ練習でライブもやった。例によってトチッてばかりだったが、ライブハウスでの演奏を店のDATで録音してもらえたのがなによりの物証。やれてよかった。「下手でもいいんです、やった者(もん)勝ち」マスターの優しい真実の言葉が胸に刺さった。誰にも聴かせられませんが、もう少したってから密かに聴くつもり。
 歪み系とクリーン系のレパートリーを一気に演奏するにはマルチエフェクターが欠かせない。便利だがこれがまたややこしい。ローランドのGT-3、コルグのA4など、マニュアル片手に音作りするのだが、音は覚えておけないから、しまいには何が何やら。また小さな音だときれいな高音がボリュームを上げるとかなりうるさかったりする。CDのギター音はどれもいい音だが真似できない。機材も違うしな、と腕はともかく適当に納得するしかない。
 今も時々弾くが、ブランクが数年ありボーカルの曲は全部忘れてしもた。忘れないでおくためには、最低でも月に1度は弾かなければならない。楽器がゴミになる日ももうすぐ。ベンチャーズは偉い。世襲でがんばってる。こないだ、小さな女の子がテレビでPIPELINEを弾いているのを見た。ベンチャーズは不滅です。