国際赤十字・赤新月社連盟、世界献血団体連盟、国際輸血学会が2004年(平成16年)に制定。国際デーの一つ。英語表記は「World Blood Donor Day」。
日付はABO式血液型を発見した病理学者カール・ラントシュタイナー(Karl Landsteiner、1868~1943年)の誕生日から。
ラントシュタイナーは、かつての国家オーストリア=ハンガリー帝国の生まれで、1900年(明治33年)にABO式血液型を発見した。なお、ラントシュタイナーが発見したのはAB型以外の3つであり、論文の発表時点ではA型・B型・C型としていた。この発見により、1930年(昭和5年)にノーベル生理学・医学賞を受賞している。
「世界献血者デー」は、1995年(平成7年)に「国際献血者デー」、2000年(平成12年)に「世界保健デー」を開催した経験に基づいて制定された。その後、2005年(平成17年)に世界保健機関(WHO)の総会決議において記念日として承認された。この決議では、血液の安全に関わる国際機関や団体に対して、「世界献血者デー」を推進し協働して支援を行うように要請している。
この記念日は、献血者に感謝するとともに、人の血液から製造される血液製剤を必要とする患者のために献血が欠かせないことを知ってもらう日。また、血液製剤の世界的な需要が高まる中で、献血活動に協力するボランティアに敬意を表し、その活動を広く認識してもらう日である。
毎年テーマを決めて、この日を中心に世界各国で様々なイベントなどが実施され、世界中の人々に「自発的で定期的な献血」に協力してもらえるように呼びかけている。日本では、日本赤十字社が献血推進を目的としたライブイベントなどを開催している。