本日の燃料油脂新聞「記者の眼」
消費者のSS選別基準 価格にさせたのはSS(※青文字がmasumi)
消費者にとって差別対価や業転の問題はどうでも良いことで、理解しろと言う方が間違っている。
業界の問題は業界で解決するしかない。
※そうですね。
ただ、“業界で”は解決できそうにありません。
2013年03月14日のブログ記事「7年前も同じなんですけど?」
これ以前から“業界の問題”は顕在化していました。
業界に自浄能力はないと思います。
「そういうこと。」
“苦しくても”、系列100%仕入れを貫いている3者店にとって一番辛いことは何だと思いますか。
私は、利益がないことでも、人を雇えなくて休みが取れないことでもありません。
「これ以上にもこれ以下にも出来ない」というギリギリのところで決めている「売り値」を、業界の歪みを知らないが故に「あくどく儲けている」というように消費者から表現されることです。
「儲けているんだから当たり前」のような態度で、サービスを要求され、文句を言われることです。
私はそうです。
燃料を給油しなければ走らないから、仕方なく買うモノですから安い方が良いに決まっています。
消費者が安値店を選ぶのは自然なことです。
「発券店値付けカードは給油のみ」を始めて、
説明を書いた紙を見ながら「1日4軒が潰れていってるってか。その原因の1つがこのカードやねんな。(フンと鼻で笑って)そんなこと知らんがな」と、言葉を残して以来 来店されなくなった方もおられます。
もし100人が100人ともそういう結果が出たとしても仕方がないと覚悟して始めたことです。
だけど殆どの方は、8割以上の方は、知れば分かって下さいました。
中には興味を示してもっと詳しくと尋ねてこられる方もありました。
「知らんかった。俺らかて安い方へ行くもんな。そんな格差があることが分かっても、(これは会社のカードやけど、自分の車は)悪いけどやっぱり安い方へ行くもんな。・・・しかし殺生なハナシやな」
そう言ってくれました。
「窓を拭いてくれる店もあるけど、なるべくここへ来るわ」
そう言ってくれる方もいらっしゃいます。
m(_ _)m
業界の問題を業界で解決できるのなら公取委や流通問題議連も必要ないです。
それに、
>消費者にとって差別対価や業転の問題はどうでも良いことで、理解しろと言う方が間違っている。
これは本当にそうでしょうか?
「差別対価」と「業転」、その言葉だけみればそうかも知れません。
しかし、それが元で「ガソリンスタンド過疎地」や「灯油難民」といった問題が顕在化したのです。
これらは消費者にとってどうでもいいことでしょうか?
それから、
>いくら高値SSが赤字だと叫んだところで、それより安く売っているSSがある状況では説得力はない。
という文言がありますが、
1日に4軒ものガソリンスタンドが廃業・撤退しているという現実が、何よりの証拠ではないでしょうか。
masumiノートは、石油サプライチェーン最前線で安定供給を支えている地場SSが、心穏やかに1日でも長く営業を続けるためにも、
当事者の一人として、世間に“知って貰う”ために書き続けます。