(※)青系文字がmasumi
11月8日ぜんせき
「論説」事後調整なしに向けた覚悟
建値制の仕切り体系をやめるということは、業転玉と並び長年、廉売の温床とされてきた“事後調整”の問題にメスが入ることを意味する。
事後調整は販売業者のコスト意識を麻痺させ、それに元売の量販政策が重なることで「数量を売らないと仕切りが下がらない」という悪習慣を生み、一部のSSを廉売行為に走らせてきた。
その悪習慣を断ち切ることが重要だ。
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系列大手のガソリンスタンドは元売からの“事後調整・特価・戻し”があったから安値で販売できた。
元売からの“事後調整・特価・戻し”が無かった中小零細店が安値店に追随できたのは“業転玉”があったから。
(規制緩和以前から業転玉で安値集客していた店もあったし、粗利に当てていた店もあったという事実)
加藤文彦全石連副会長・専務理事講演 働き甲斐ある業界作りを側面支援
SSの粗利も少ない。
これからの時代に向けていまは粗利を厚くし、再投資可能な状況にしていくことが重要。
その一方でコストコはSSの展開を加速しており、今後も続々とオープンすることを公表、最終的には50店舗を目指すとしている。
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青写真を描いた官僚
確かにガソリンスタンド数6万というのは多過ぎだったと思います。
しかしもっと早期に決着が着く形でやってほしかったです。
1996年当時、ある新聞のインタビューに、「不当廉売や差別対価などがない、公正で透明な取引を確立するために、悪い取引慣行を是正していく必要がある。行政はそのための構造改革を支援していく」とおっしゃったそうですが、
今2017年、
21年目にして未だ道半ばです。
その間に本来生き残るべき同業者が数多くこの業界を去り、灯油(給油)難民、SS過疎地問題が深刻化してしまいました。
11月10日ぜんせき
品質管理・分析事業 今後のあり方検討 石油協会品質管理委員会
一部元売が夏期における灯油の品質規格について、注意喚起文書を系列業者に発信していることを報告。
※
何かあったんでしょうか???
11月11日燃料油脂新聞より
転嫁堅調 西日本140円台へ
マージン15円論拡大「2ケタ台絶対必要」
新潟市 危機感結実 大幅値上げ レギュラー120円台消滅
新潟市内小口業転 全油種大幅な値上がり
レギュラー140円台増加
仕切価格引き上げ対応 大阪中心部
大きな価格競争起こらず 量と質の安定継続 沖縄県市場
ガソリン価格差縮小 今後の転嫁作業に光見出す
格差は最大でリットル10円以上あった。
しかしついに2円まで縮小し、
地場業者の多くが現状に満足している。
※
しかし未だにこのような方も。↓
11月10日燃料油脂新聞より
“系列回帰”と“系列離脱” 「両面見据えた対応必要」
「元売再編後の自社のポジションを有利なものにするためには、いまのうちに元売に対して恭順の意を示しておく必要がある。
系列回帰の流れが進んでいるが、これは業転と系列の価格差が縮小しているという理由だけでなく、元売が暗に示した踏み絵に小売業者が対応しているからではないか」と指摘しつつ、一方では「系列回帰とは真逆の系列離脱を視野に入れておく必要もある」と話す。
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>自社のポジションを有利なものにするために恭順の意を示しておく必要がある
何年くらい前だったかなぁ
「当店は業転を取らない」と書いたら、業転を仕入れている同業者から「元売の犬」だとか書かれたことがありました。
あの当時、意味が分からなかったけど、ナルホド、こういうものの考え方をされているからなんですね。
正規ルートで全量系列玉を仕入れるのは、そんな馬鹿馬鹿しい理由からではありません。
系列店が系列玉を仕入れる、これは当たり前のことだからです。
お客さんを騙すような真似は出来ないからです。
化管法のこともあるからです。
前全石連会長が「我々には業転以外生き残る術はないのか」と言った状況下で、高値と言うだけで消費者から暴利だと誤解され、
それでも全量系列仕入れを貫いてきたのです。
加藤文彦全石連副会長がエネ庁石油部流通課長を務めておられた1996年当時、
ある新聞のインタビューに、「不当廉売や差別対価などがない、公正で透明な取引を確立するために、悪い取引慣行を是正していく必要がある。行政はそのための構造改革を支援していく」とおっしゃったそうですが、
今2017年、
21年目にして、未だ道半ばです。
その間に本来生き残るべき同業者の多くがこの業界を去り、灯油(給油)難民、SS過疎地問題が深刻化してしまいました。
もっと早期に決着が着く形でやってほしかったです。