masumiノート

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灯油巡回販売も人手不足

2017年11月30日 | ガソリンスタンド3


11月29日燃料油脂新聞より

燃料商社によると、
頼りにするのは東北地方を中心に農業や建設工事現場などで働く季節労働者。
これまで月給30~40万円で雇い、今年も最低限の人員を確保することができた。

「他に仕事がない」という理由で配達の仕事を務めてきた人も、最近は外に出て灯油を販売するよりも給与が同じなら自動車メーカーなどの期間従業員として働くことを希望する人が増加しているとみる。


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人手不足も大変ですが、仕入れの面はどうなんでしょうか?

今期の分は恐らく夏の業転が安いときの契約だと思いますが、系列との格差が縮小、継続が予想される業転市場です。
巡回業者だけでなくホームセンターの灯油も、来期はどうなるのでしょうね?

とはいえコストコ・ユニーオイルの事例もあるので水面下では安値業転玉が現存しているのかも知れませんが・・・

それでも昨年の当地の巡回販売業者の灯油の単価は当店の配達灯油の単価と同額でした。

巡回販売業者登場当初は、当店の店頭現金販売価格よりも10円安く売っておられた単価が、です。
系列と業転の格差はまだ大きかったにも関わらず、です。


元売の過ち

2017年11月30日 | ガソリンスタンド3

11月29日燃料油脂新聞より


JXTG 10月末系列SS 1万3482ヵ所
セルフ割合32.1%に上昇

※前月比25ヵ所の減少です。




「社説」劇的市場改善自己責任迫る」より
(2)
需給環境アンバランスの状況では市場の秩序が保てないのは当然だ。
販売力のある業者ほど優遇されて、事業規模が小さい業者は追い詰められた。

数量至上主義が市場全体を覆い、独り善がりや身勝手な商法が定着し、真面目な業者は撤退を強いられた。
SS数の半減は、適正な市場のもとで正々堂々とそれぞれが競争し優勝劣敗を決めたわけではない。




>SS数の半減は、適正な市場のもとで正々堂々とそれぞれが競争し優勝劣敗を決めたわけではない。


インターネットで「ガソリンスタンド減少理由」と検索しても「10円以上もの卸格差が原因」と書いてあるページはこのブログくらいです。

るサイトの「ガソリンスタンドの廃業、倒産が相次ぐ理由」という記事に“営業努力、経営努力を怠ってきたのが業界の現状”と書いてあるのを読んで、卸格差のことをコメントに書いてやり取りしましたが、結局理解していただくことは出来ませんでした。



>SS数の半減は、適正な市場のもとで正々堂々とそれぞれが競争し優勝劣敗を決めたわけではない。

10円以上もの卸格差というハンデを課されての価格競争。

正規ルートの系列玉仕入れではサービスを提供するための人員すら確保できない、地下タンク改正消防法対応工事やその他の“営業を続けるための再投資すら不可能な低マージン経営だったからです。



でもこれをいくら説明しても、聞く耳を持たない人には馬の耳に念仏なのかも知れません。


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>販売力のある業者
大型店というより、直営店を多数有する大手特約店のことです。

小さな店を1店舗運営している業者は、ガソリンスタンド2万店計画に沿って?)高値仕切りを押し付けられてきました。

が、果たして販売力が勝っていたのはどちらでしょう?

安値で仕入れた商品(玉=油)を安値で販売して集客するのは簡単です。
そして当時、安値玉を手に入れるのは、労を要しない至極簡単なことでした。


車で数分しか違わないところに10円以上も安値の店があるのに、それを素通りしてでもご来店下さるお客様。
高値にもかかわらず利用してくれる、“元売にとっても”有難いお客様。


そういう、単なる消費者ではない真のお客様を持つ販売店を、元売は冷遇してきたのです。

大手業者(セルフ)が不採算だとして切り捨てた小口配達を、それを承知で担い続けてきた販売店を、元売は冷遇してきたのです。



販売店の事は特約店に任せてきたーと言うのは無責任というものです。