朝、外に出ると雨になっていた。少し冷たいし気温もぐっと下がっている。
例年なら、足元に温風ヒーターを入れるのだが、今年はなるべく遅く出そうと思っている。
厚い靴下と、暖かパンツ(ズボン)を履き、厚手ウールの大判ショールを羽織る。
こうして、寒さ対策をしていると、電気やガスで手軽に部屋の温度を変えてきたけれど、季節感はチョット寒い今のほうが勝るし、冬間近の気配を濃く感じることができる。
水曜日は写真の講評会があった。考え出すとだんだん深みにはまるようで、しなければならない雑用に気持ちを向けるのが少し難しかった。
即、気分転換の映画を録画で見た。「デニス・ウザーラ」
昨日は京都「神護寺」に行った。同行してくれる仲間がいるのは幸せ。
紅葉の名所だけれど今年は枯葉も多く色づきが遅かった。
お陰で人出も余りなくてゆっくり見ることができた。
金堂の本尊や随神、四天王などについて、入り口近くで座って鐘を叩いていた修行中の若いお坊さんに少し質問をして、教わってきた。
弘法大師については、最近TV番組の「空海」を見ていたので、復習というか、忘れかけていた映像が蘇ってきた、すぐ忘れるのに、録画をしておかなかったのが 残念だ。
弘法大師も住んだ神護寺は広く面白くて、予定していた近くの高山寺や西明寺に行く時間がなくなってしまい、麓まで歩くともう夕暮れになった。
清滝川側いの道もまた今度にして、京都駅に着いたら暗かった。
たけしの「アート☆ビート」が好きで時々見ている。
ビートたけしの感覚はチョットだけだけれど判る気がして映画も好きなので、番組み表で見つけたらできるだけ見ることにしている。
今朝TVをつけたら再放送がフイに出てきた。
たけしさんが招待されてオーケストラの指揮の様子を見て客席で一人で聴いていた(うらやまし)。
「コバケン」の指揮のこころが良くわかって、面白かった。
指揮者の小林研一郎さんが子供時代に衝撃を受けたという、ベートーベンの第九のために、今まで生きてきたことにたけしさんも共感するともに、音楽の中に入り込んで、音を分け合っていた。
ささやかな小さなことだが、周りが見えなくなるくらいショックを受けたことが何度かある。絵だったり、音楽だったり、写真や人生の一部だったりしたが、それを深く極めて見ようなどとは思わなかった。
一筋に打ち込む意気も才能もなかったと、自分の過去を振り返った。
才能もなく、その上努力する気力もない凡人は、こうして楽しいことや面白いことを感じることができる、ということに満足すればいいのだろうと思った。
あれもこれもと興味本位に生きて、時間不足を悲しんでいるけれど、夜が長くなった、せめて気に入った本くらい、読み飛ばさないでじっくり読んでみようかと思っている。
そう思い、探していたのが、たまたまやっと見つかった「幻のささやき」を読んでいる、どこかが同化するようで、何度も読み直すもので中々終わらない。