子供の頃から外ニ出て自然の中で暮らすのが好きだったけれど、体調を崩してからは、ウチでゆっくり楽しむことも好きになった。それにつれて季節の花に会うことも減ってきている。
季節になるとでたい気持ちと、家でくつろぎたいと言う気持ちがせめぎ合うことになる。
まだまだ見たい花が残っている時は、出かけるのが億劫になっていても何かのチャンスがあれば重い腰も上がる。
今年はお陰で誘っていただいたり、案内をして下さったり、珍しく度々出かけることが出来た。
桜の季節にも一生のお土産だと、思い切って出かけてみた造幣局の通り抜け以外は、お花見と言うものは近所で済ましてきた。花を見るよりそれを口実に自然の中でゆっくりするのが楽しみだったから桜はその添え物で、特に関心がない花だった、子供の頃から春には咲くのが普通、そのうちに散って葉桜になる、季節の中で通り過ぎる風物詩の一こまだった。
ところが今年は枝垂桜を見てすっかり好きになった。あまり好きでないので使わない語彙だけれど、魅せられたとかとり憑かれた感じで二三日ぼんやりした。久しぶりに一過性の病気にかかってしまった。
時々初めて見た花で「好き病」にかかるものがある。前には「タマアジサイ好き病」にかかった。六甲まで捜しに行って完治した。今度の枝垂れ桜は久しぶりだ。
すぐに治るので、懲りもせず次々に罹る。
「シダレザクラ好き病」も写して整理しているうちに治ってしまった。